東日本大震災から14年。まだまだ進まない福島県の復興に、九州から挑戦する福岡ソノリク

「福島県の復興を、農業から実現しよう!」
そんな熱い想いで、次々に新しい挑戦をスタートしているのが、株式会社福岡ソノリク。九州に本社を持つ、農作物に特化した物流会社です。
福島県は、2011年に発生した未曾有の大災害 東日本大震災で甚大な被害を受けました。休耕や離農を余儀なくされた農家も多く、発生から14年経った現在も営農を再開した方はまだまだ少ないといいます。
「福島県と言えばモモやブドウといった果樹をはじめ、様々な野菜や水稲など、農業が盛んな地域。その農業を再び元気にすることが、復興への近道だ、と私たち福岡ソノリクは考えました」
そう話すのは、福岡ソノリクの福島支社で運送センター長を務める池田卓也(いけだ たくや)さん。池田さんは、福岡ソノリクが福島県に設立した株式会社彩喜の福島広域野菜加工工場と協力し、福島近郊の農作物を関東の大消費地へと配送する業務を担当しています。彩喜は、野菜のカットや加工をする企業。福岡ソノリクが持つ特許冷蔵技術で集荷した野菜を長期保存し、市場のニーズに合わせて彩喜で計画的に加工・販売・出荷を行っているのです。
「野菜は鮮度が命。収穫していかに早く配送するか、あるいは加工するかが重要。そのためどうしても旬の時期には市場に大量の野菜が出回り、価格が低迷します。当然ですが、生産者さんの売上も減ります。当社の技術を使えば新鮮な状態で保存でき、いつでも加工・配送が可能。品薄になる時期を狙って高値で出荷することで、福島の既存農家さんの売上アップに貢献できます。現在は福島近隣の産地からも野菜を集めていて配送・加工していますが、将来的には福島の生産者さんと新たに設立した株式会社耕福の作物をメインに扱う予定。彩喜までの輸送コストが抑えられ、生産者さんの収入アップにつながるからです」(池田さん)
耕福とは、「福島を耕す。次の幸福をつくる。」という理念を掲げ、2024年に創立された福岡ソノリクの新会社。ここ福島の農業は、震災と原発事故により大きな痛みを被りました。しかし、問題は風評被害だけではありません。担い手不足。耕作放棄地の増加。価格競争。物流コストの高騰。環境負荷への対応。積み重なる課題を目の前に、いかに持続可能な農業を実現するか、日本の農業自体が問い直されている今、県や市と協力して移住や離農で耕作放棄地になっている圃場を借り、耕福の圃場として野菜の生産を行う農業法人です。現在は圃場の土を入れ替え、どんな作物が最適か、試験栽培をして探っている段階。ブロッコリーやキャベツの検証が終了し、今後は馬鈴薯や甘藷にも挑戦する予定といいます。
「休耕状態の圃場を活用することで、福島県の農業を活性化させます。また、土地を借り上げることで、地権者である農家の方の収入にもなる。新たな福島の就農者や移住者を生むこともできるでしょう。このように様々なアプローチで福岡ソノリクは福島県の復興に挑戦しています。私たちの取り組みに興味を持たれた方や農業に就きたいと思っている方に、ぜひ耕福の仲間になってほしいですね。福島の農業をもう一度元気にして、一緒に復興を実現しましょう!」
と池田さんは力強く話します。
でも、なぜ九州の物流会社がこれほどまでに福島県の復興に力を入れるのでしょうか?
栽培から流通まで一貫して手がける準備は万端。必要なのは「情熱を持った人」

「14年が経過し、復興は終わったと思っている方も多いでしょう。でも耕福がある浪江町などは、避難して地元に戻れていない方も多く、町には荒れた畑や空き家も目立ちます。復興はまだまだなのです」
自身も彩喜の設立に合わせて福島県に引っ越してきたという池田さんは、世間のイメージと現実にはギャップがあると言います。その福島県の現実と、福岡ソノリクの企業戦略が合致し、復興への貢献に企業を挙げて挑戦することになったのです。

福島県の耕作放棄地
福岡ソノリクは農作物に特化した物流会社。本社のある九州から西日本まで集配のルートや拠点を整備し、新鮮な野菜を迅速に配送しています。輸送するだけでなく、彩喜のように自社工場で野菜の加工も手がけ、生産された野菜を無駄なく消費者へ届ける取り組みも行っています。
その福岡ソノリクの次の戦略が、東日本での配送ルートや拠点の充実。東京をはじめとした大都市圏の消費地への配送に大きなビジネスチャンスを見出したのです。そこで輸送の拠点はどこに置くのがいいか、と考えた際に福島県が候補に挙がりました。福島は、東京などの首都圏の大消費地が近いだけでなく、東北へのアクセスの中間地にも最適なのです。

(上)彩喜福島工場(下)建築中の福島物流センター
「ですが福島県自体は農業の復興が進まず、野菜の生産量が元に戻っていません。そこで私たち自身で加工を行う彩喜、農業生産を行う耕福の法人を設立したのです。生産から加工、そして輸送まで一貫した業務を担うことで、福島の復興をスピードアップさせたいと思っています」
あと足りないのは、人。耕福で農業を手がける人がまだまだ足りない、と池田さん。
「生まれたばかりの会社を一緒に成長させる仲間を求めています。農業の経験は問いません。共に福島の復興に貢献できる、情熱を持った方に出会いたいですね。耕福での頑張りが、福島の復興に直結します。やりがいを感じられる、他にはない毎日が待っていますよ」
と池田さんは話します。そこで実際に耕福で働く二人の方に、福島県で農業をすること、復興の一翼を担うこと、そのやりがいをお聞きしました。
日々の業務ひとつ一つが、福島の復興につながっている
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株式会社耕福 長 聖剛(ツカサ セイゴウ)さん 農業歴:季節バイトや手伝いの経験のみ |
季節バイトでレタスの栽培の手伝いをしたことがあり、「自然の中で生活を営む農業っていいな」と憧れていました。ただ、それ以外、農業経験はゼロ。独立しての新規就農には、経験が不足し、かつ自己資金も足りないので、現実的ではない。できれば農業法人で農業の仕事に就きたいと考えていました。とはいえ未経験でも良いという募集はほぼなく……。今回、耕福の求人と出会って勇んで応募しました。
耕福はプロの営農指導を受けられますし、作業のほとんどは機械化されています。44歳・未経験からの挑戦でしたが、不安はすぐに払拭できました。なにより大企業が母体にあるので、様々な環境・待遇が整備されています。農機を運転するための大型特殊免許の取得にも補助が出ました。給与や福利厚生もしっかりしていて、安心して働けています。
福島県は今回の移住で初めて訪れました。耕福のある浪江町は、スーパーやコンビニも多く、生活に困ることはありません。でも、あちこちに廃屋や耕作放棄地があり、震災の爪痕はまだまだ残っていますね。作業をしていると、地権者の方や近隣の農家の方が様子を見に来られます。いまでは気さくに話をする仲に。みなさん、また畑が使われるのを喜んでくださっています。
自分の蒔く種は、復興の種でもある。ひとつ一つが福島県とそこに住む人のためになるのだな、と感じます。「これが福島の野菜だ」と胸を張って出荷できる野菜を作れるよう頑張らねば、と思っています。
まだまだ社員は数名。これからどんどん圃場も広くなり、栽培品目も増える予定です。ぜひ一緒に福島の大地を耕し、復興させましょう!
使命と責任は大きい。だから充実感もとてつもなく大きい
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株式会社 指宿やさいの王国 西村 洋一(ニシムラ ヨウイチ)さん 営農指導員 |
鹿児島県にある指宿やさいの王国は、福岡ソノリクと協力して西日本で農産物を作っています。今回、福岡ソノリクが福島県の復興のために、野菜加工を行う彩喜と農業生産を行う耕福を設立するということで、耕福の営農指導に協力しています。
福島県に来て、まだまだ復興はこれからだという現実に驚きました。農業を再開している人や新規就農の方もいるということですが、それでも震災前の4~5割の規模にしか戻っていないといいます。「これは耕福の責任は大きいぞ」と背筋が伸びましたね。
圃場の土を入れ替え、キャベツやブロッコリーを栽培してみました。とてもいい土ですよ。他にも様々な野菜が作れそうです。耕福の圃場はもともと水田だったそうです。水稲に挑戦するのもいいですね。たくさんの可能性が耕福の将来にはあると思います。
その可能性をしっかりと活かしたい、と営農指導にも自然と力が入ります。最初の数年は、まず栽培の作業を覚えてもらう。作業を教え、実践してもらい、その後、自分で考え工夫しながらやってもらっています。長さんと2名の農業実習生は、教えたことをどんどん吸収して成長しています。彼らがこれから入る仲間の指導やサポートをすると思うと頼もしい。収穫の日が待ち遠しいです。
耕福は現在6haの圃場をお借りしています。2025年末には10ha、来年には15haに拡大予定。作物も二毛作・三毛作ができる品目を栽培する予定です。ここには未経験でも活躍できる舞台があります。もちろん経験のある人は、大歓迎です。福島県の復興を担うのだという想いと情熱に、充実感ある日々がしっかり応えてくれますよ!
福島県の新しい幸せな未来を創る。そんな大きな挑戦のスタートに、いまならまだ間に合う!

「まだ生まれたばかりの耕福には、たくさんの仕事があります。栽培を行うのはもちろん、耕作放棄地の地権者と話をして圃場をお借りする交渉や、今後は新しい仲間を指導する仕事も増えてきます。農業は未経験でも、例えば事務作業の経験が活かせる業務もあります。マネジメントや営業のスキルが問われる場面もあります。誰もが活躍できる。それがいまの耕福なのです」
耕福では、社員一人ひとりが自分らしさを発揮し、持てる知識と情熱を最大限に発揮できるよう、労働環境を充実させていると池田さんは話します。例えば移住に際しては、住まい探しのサポートを行います。必要な資格の取得には、補助があります。また、スマート農業の活用や機械化、ワーク・ライフ・バランスにも積極的に取り組み、いつまでも健やかにやりがいを感じながら働き続けられるよう尽力しています。
「福島県をもう一度耕し、次の幸福を創る。そんな大きな挑戦ができるフィールドが、あなたを待っています!」
求めているのは、「福島県の復興を実現したい」という情熱。その情熱が「産地を創り、地域を元気にする」。そして耕福が地方創生の最前線になる、と話す池田さん。
福岡ソノリクの大きな挑戦。そのスタートに、いまならまだ間に合います。福島県の復興に本気で取り組む仲間に、あなたもなってみませんか。

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株式会社福岡ソノリク
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