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スターフルーツ(五斂子)ってどんな果物? 栽培方法やおススメの食べ方、切り方を農家が紹介

スターフルーツ(五斂子)ってどんな果物? 栽培方法やおススメの食べ方、切り方を農家が紹介

スターフルーツ(和名:五斂子、学名Averrhoa carambola)は、横に切ると星型の断面が現れる独特の果実の形状を持つ熱帯果樹である。シャクッとした軽い歯ざわりと、みずみずしい果汁、そして甘味と酸味のバランスが良いフルーツであり、観賞性と食味の両面から近年注目が高まっている。原産の東南アジアでは古くから食用だけでなく、葉・果実・根を民間薬として利用してきた歴史もあり、万能な果樹でもある。日本では主に沖縄などの亜熱帯地域で栽培されており、鉢植え果樹としても人気が高い。本稿では、農家としての栽培経験をふまえながら、スターフルーツの形態的な特徴、原産地と歴史、栄養・機能性、旬と食べ頃、美味しい食べ方・切り方、さらには栽培方法までを総合的に解説する。

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スターフルーツとは?

ふさなりのスターフルーツ


スターフルーツは、カタバミ科(Oxalidaceae)ゴレンシ属に属する常緑小高木であり、果実は長さ15〜20 cm程度の大きさである。最大の特徴は、果実の外周に5本(まれに6本や7本)の縦稜が走り、横断面が星型になる点である。この「星型断面」が英名 star fruit の由来であり、和名「五斂子」の「五」は五つの稜を、「斂」は縁が寄り集まる様子を表すものとされている。

スターフルーツには、大きく分けて甘味系と酸味系があり、一昔前、スターフルーツの多くは酸味系の栽培がなされていた。そのため、酸っぱくて渋いという印象でそこまで人気がなかったが、近年は甘味系の品種も広く出回りつつあり、人気が出てきたフルーツである。一度食べて口に合わなかった人でも、現在作られてる品種は甘味系で甘くジューシーでかなり美味しいものなので、ぜひ再度挑戦してみてほしい。

スターフルーツの原産地と歴史

スターフルーツの原産地は、東南アジアのマレー半島、インドネシア、スリランカ周辺と考えられている。この地域では数千年以上にわたり、果実を食用として利用し、葉や根は煎じ薬や湿布として用いられてきた。インドやスリランカの伝統医学や、マレーシアの民間療法において、スターフルーツの果実・葉・根が頭痛、皮膚疾患、発熱、咽頭痛、糖尿病などの対処に用いられてきたことが報告されている(1)。

16~17世紀になると、ポルトガル人やスペイン人の交易活動によって、スターフルーツは西インド諸島やブラジルへ導入され、その後カリブ海沿岸や中南米、アフリカ、アメリカ合衆国フロリダ州などへ栽培地域が拡大した。日本熱帯果樹協会代表理事の米本仁巳(よねもと・よしみ)氏によると、国内には、1793年代に中国や台湾から導入されたと報告(2)されているが、当時から酸味系のスターフルーツが入ってきていたために、スターフルーツは酸っぱいものとして定着してしまっている。

ただ、原産地のマレーシアやハワイ、フロリダなどでは品種育成が進んでおり、生食に適した甘味系果実が出回るようになってきた。特に沖縄県ではアメリカからカレー(あるいはカリー)と呼ばれる元々ハワイで作られた品種が導入され、現在は沖縄県の商標登録「美ら星(ちゅらぼし)」というブランドで広まっている(3)。

カレー種

爽やかな甘さと独特の食感

甘味系のスターフルーツの食味はとても美味しい。樹上完熟させたスターフルーツは甘味が強く、カリーなどは時にキャラメルのような風味も感じられる。梨のような味と言われることもあるが、それにトロピカルフルーツ特有の妖艶な味わいが加わったようなものだ。食感に関してはとてもジューシーで瑞々しく食べやすい。やや硬い時には、シャクシャクとした歯ざわりを持つ。

スターフルーツは、熟度と品種によって大きく印象が変わる。未熟状態では、リンゴ酸やクエン酸といった有機酸濃度が高く、爽やかな酸味が前面に出る。熟度が進むにつれてショ糖やグルコースなどの糖分が増加し、酸度は低下するため、酸味が和らぎ甘味が強く感じられるようになる(4)。

酸味系は完熟時でも、酸が強いが、塩や砂糖、スパイスとの相性が良く、サラダやピクルス、ジュース原料として重宝されている。

まだ未熟のスターフルーツ

スターフルーツの栄養価

スターフルーツは可食部100gあたりのカロリーが約30kcalと少なく、ヘルシーでありながら栄養価にも優れたフルーツである。特に、抗酸化物質であるマグネシウム、カリウム、リンのほか、β-カロテンやビタミンCの優れた供給源であることが分かっている(5)。果物に含まれる鉄、亜鉛、マンガンなどの抗酸化物質は、免疫システムの強化に役立ち、果物に含まれる多量の繊維は、グルコースの吸収を助け、血流へのグルコースの拡散を遅らせる。その結果、血糖濃度のコントロールに役にたつ。スターフルーツの摂取は、排泄物を通じたコレステロール、脂質、胆汁酸の除去を促進するため、コレステロール低下作用と脂質低下作用も示す。

一方で、シュウ酸や特有の神経毒性物質も含まれており、腎機能が低下している患者や透析中の人が多量摂取した場合、けいれんや意識障害などの中毒症状を起こした症例報告も多数存在する(6)。 健常者が通常量を摂取する範囲では安全と考えられるが、腎臓疾患を有する人は主治医と相談のうえ摂取量を慎重に考える必要がある。

スターフルーツは低カロリーで栄養豊富!

スターフルーツの旬

トロピカルフルーツカレンダー(筆者作)


日本の亜熱帯地域では、主な収穫期は秋から冬にかけてであり、樹勢や品種によっては春先まで長く収穫が続くこともある。気温が高く日射量の多い季節ほど糖度が乗りやすく、また雨が続くと糖度が下がりやすい傾向があるため、栽培現場では降雨状況も見ながら収穫タイミングを調整することが多い。ただ、スターフルーツの結実期は、栽培地域の気候や品種によって異なるが、温暖な熱帯・亜熱帯では年に2~3回の開花・結実が見られる場合もある。そのため、夏に出回っている場合もある。

食べごろの見極め方

食べ頃のスターフルーツ


スターフルーツの食べ頃を判定する基準としては、以下のような指標がある。


● 果皮全体が黄色〜黄金色のもの。
● 稜の縁がわずかに褐変し、透明感を帯びているもの。
● 軽く触ると、硬すぎず、わずかな弾力を感じるもの。
● 香りをかいだときに、青臭さよりも甘い香りが立っているもの。

シャキシャキした食感を楽しみたい場合は、やや早めの「黄緑~黄色」段階で収穫されたものを購入するのが良い。甘味と柔らかさを優先するなら、より黄色が強くなった完熟収穫されたものを選ぶと良いだろう。スターフルーツは追熟しない果実であり、収穫した直後が美味しい。数日置くと色味が赤っぽくなってくるが、あまりにも日数が立っているものはやや臭みが出てくるので、それは避けたほうが無難である。

スターフルーツの美味しい食べ方

スターフルーツは皮ごと食べられる果物であり、洗ってそのままカットすればよいという手軽さがある。甘味系品種は冷やして生食すると香りと甘味が最も引き立ち、酸味系品種は塩や砂糖、ハチミツ、スパイスとの組み合わせで味が調和する。また、断面の美しさを生かしてサラダやデザートの飾り、カクテルやドリンクのトッピングとして用いると、非常に見映えのする一皿となる。甘味系の品種でも、少し青味がかかっている時に収穫して、サラダなどに活用する方法もある。

おすすめ!スターフルーツの食べ方リスト

✅冷蔵庫でよく冷やした完熟果をそのまま生食する。
✅酸味が強い果実は、ひとつまみの塩やハチミツをかけると、味のバランスが整い食べやすくなる。これは、塩味や甘味が味のコントラストをつけ、酸味の鋭さを和らげるためである。
✅サラダでは、レタスやパプリカ、グレープフルーツなどと組み合わせると、彩りと食感の両面で調和しやすい。
✅ジュースやスムージーでは、皮ごとミキサーにかけることで、果皮由来のポリフェノールも摂取できる可能性がある(ただし農薬やワックスを十分に洗い落とすことが前提)。
✅酸味系品種は砂糖・酢・スパイスと合わせてピクルスにすると、長期保存と機能性の両立が期待できる。

スターフルーツの切り方

スターフルーツには、食べ方や料理に応じたさまざまな切り方がある。写真を交えて手順を解説していく。

「輪切り」でかわいい見た目を楽しむ

もっともスタンダードな切り方は「輪切り」である。
1. 果実を流水でよく洗い、表面の汚れを落とす。

スターフルーツの外観


2. 稜(ふち)のやや緑色は、包丁で切り落とす。

スターフルーツの角を落とす


3. 安定させてから横方向に1cm程度の厚さでスライスする。

1cm程度に輪切りにする


4. 爪楊枝などで中央のタネを取り除く。

爪楊枝でタネをとる


5. 皮が気になるようであれば、切っても良い。

皮を切り落とす


この方法により、星型の断面がそのまま皿の上に並ぶため、サラダやデザートのトッピングに非常に使いやすい。子ども向けメニューやパーティー料理にも適した切り方である。

サラダに盛り付けたスターフルーツ

種を取り除きやすいスティック状の切り方

種をしっかり取り除きたい場合は、以下のような方法がよい。
1. 果実の縦方向の谷に沿って切る。

ステック状に切る方法

星型の一片を切る

内側はこんな感じ


2. 稜(ふち)のやや緑色の部分は、包丁で切り落とす。

タネと角を落とす


3. 中央部に並ぶ種と周囲のゼリー状組織を、包丁や爪楊枝でくり抜く。
4. 気になるようであれば、皮を剥く。

外側の皮もスティック状だと剥きやすい


5. スティック状のものを、一口大の拍子木状にカットしても良いしそのままでも良い。

スティック状に切ったスターフルーツ


この方法だと、星形ではなくなってしまうが、タネが取り除きやすいし、切りやすい。筆者は、畑で丸齧りをしない場合には、スティック状に切ることが多い。子どもや高齢者など、タネを誤飲してほしくない相手に提供する際に有効である。

好きなやり方で切ってみてね!

スターフルーツの保存方法

スターフルーツは基本的には追熟しない果実なので、収穫後は早めに食べることをおすすめするが、どうしても保存したい場合は冷蔵保存をすべきである。一週間程度であれば、十分に美味しい状態で保存できる。カット後の果実は酸化が進みやすいので、ラップで包むか、密閉容器に入れて冷蔵し、可能であれば1~2日以内に食べる。

長期保存したい場合は、スライスやピューレにして冷凍する。乾燥やフリーズドライなどの加工は、抗酸化成分を保持しながら長期保存する有効な手段であることが報告されている(6)。また、酸味系の果実は、砂糖・酢・塩などと一緒にピクルスに加工することで、冷蔵で数週間以上保存が可能である。筆者は、スターフルーツの果実酒を数年漬けており、年数回は手作り果実酒を楽しんでいる。

スターフルーツの栽培方法

スターフルーツの特徴など


スターフルーツは、熱帯~亜熱帯原産の常緑果樹であり、沖縄では比較的簡単に育てることができる。耐寒性は中程度であるため、本土でもハウスの利用や、比較的暖かい地域では栽培が可能である。おおまかな目安として、冬季最低気温が3℃を下回る地域での露地栽培は少々難しい。

樹勢は中~強であり、生育が早く、接ぎ木苗では1~2年で開花・結実する。ただ、小さすぎる木でも接木の場合は、すぐに花が来てしまうことが多いため、摘果などをして着果負担を軽減して、樹勢を維持するように努める。

栽培に適した気候、土壌

スターフルーツ結実の様子


栽培に適した気候に関してであるが、沖縄県内だと全く問題ない。適温は26~32 ℃程度であるが、それよりも多少低温、高温でも障害は出にくい。土壌pHは6.5程度が適している。スターフルーツは、水はけの良い肥沃な土壌が望ましいが、ただ、多少排水性の悪いところでも、根腐れが頻繁に発生する果樹でもなく、それなりに強い。

ある程度の乾燥にも耐えるが、開花期~幼果期の極端な乾燥は落花・落果の原因となるため、この時期には適度な灌水が必要である。

スターフルーツの開花~結実例

長花柱花と短花柱花の混植の必要性


スターフルーツは花の形態に「長花柱花」と「短花柱花」という2つのタイプが存在するが、この2つのタイプを混植することで、受粉率が大幅に向上する。長花柱花は花柱(めしべ)が長く、雄しべ(葯)が低い位置にある。

一方、短花柱花では花柱が短く、雄しべが高い位置に配置される。これは、生殖場所をずらすことにより「受粉のしやすさ」を制御する進化的仕組みであり、他家受粉を促進するために発達した形質である。

スターフルーツの花のモデル


そのため、単一タイプのみを植えた場合、理論上は自家結実が可能であっても、花粉の付着効率が低下し、結実率が不安定になりやすい。そのため、異なる花のタイプを持つ2種類を植えよう。スターフルーツの苗木を購入する場合、必ず「長花柱花」か「短花柱花」が明記されているため、それを参考に異なるタイプを揃える。花のタイプが明記されていない苗は購入を避けよう。

栽培に必要な道具

スターフルーツ栽培において、最低限揃えておきたい道具は次の通り。

● 剪定ばさみとノコギリ(清潔でよく切れるもの)
● 果実用の袋
● 支柱・結束資材(若木の倒伏防止、用心棒として)
● 防寒資材(不織布、ビニール、防風ネットなど)

スターフルーツは樹勢が強く、立ち枝が出やすい。そのため、強くまっすぐ上に向かう枝は頻繁に剪定する必要がある。接木の場合は台木の方からとても強いひこばえが出る場合があるため、こちらも見つけ次第除去する。また、スターフルーツは星型で角があるため、ぶつかるとそこに傷が入りやすく、熟すると黄色くなるため、鳥などの食害に遭いやすい部類だ。露地で栽培する場合には、袋がけが必須になる。越冬対策が必要な地域などでは、防寒資材を用いて寒さを凌いでやる必要がある。

種まきや挿し木、接木について

スターフルーツのタネ


スターフルーツの種まきは、果実から採取後できるだけ早く播種することが必要である。発芽率はそこまでよくないが、果実の中に10個程度の種子が入っているため、それはそれで良い。ただし、種子繁殖では親と同じ特性が必ずしも再現されず、果実品質がばらつくため、商業栽培では通常、優良系統を接ぎ木や挿し木で増殖した苗木が用いられる。家庭果樹としては、実生苗でも十分楽しめるが、結実までの年数と果実品質のばらつきを理解しておく必要がある。品種を固定する場合は、挿し木や接木などがなされる。

スターフルーツの実生

スターフルーツの挿し木の発根の様子

スターフルーツの挿し木苗

スターフルーツの接木3年目

植え付けのタイミングと方法

植え付けの適期は、地温が上がる春に行う方が良い。夏でも植え付けなどしっかりかん水ができれば問題なく、沖縄の場合は秋でも良い。露地植えを行う場合は、日中ずっと直射日光が当たる場所は、冷たい北風を避けられる場所を避ける。以下の点に注意して植え付けよう。

● 植え穴を根鉢より一回り大きく掘り、掘り上げ土に堆肥や腐葉土を混合しておく。
● 根鉢を崩さないようにそっと植え、接ぎ木部分が地際より十分上に来るように注意する。
● 植え付け後はたっぷりと潅水し、支柱を立てて風で揺らされないように固定する。

水やり・肥料やり

生育が旺盛な春~秋は、土の表面が乾いたらたっぷりとかん水する。結実した直後に乾燥ストレスを与えてしまうと、果実が大きくならないので注意する。筆者らの糸満フルーツ園けんちゃんの園地では、肥料は完熟の牛糞堆肥を春と収穫後の11月~12月頃の年2回程度与えている。スターフルーツの場合、窒素肥料の過多は徒長枝を増やし、結果枝が減る原因となるため注意が必要である。木々の生育を観察しながら、一気に肥料をやらずに、追肥で微調整することが重要である。

剪定のやり方とタイミング

スターフルーツは枝数が増えやすく、放任すると樹冠内部が混み合い、枯れ枝の発生、日照不足による着果不良、病害発生の原因となる。基本的に果実収穫時期には、徒長枝などは出ないので、春から夏にかけて剪定を行うことになるが、時期を決めずに気づいたら以下のように剪定する。

● 込み合った枝や交差枝、内向き枝を間引く。
● 強い徒長枝は間引き剪定。
● 古くなった結果枝は数年に一度更新し、新梢に世代交代させる。

収穫のポイント

収穫時期のスターフルーツ


収穫適期は、果皮の色と触感が最も重要な指標である。

● 果実全体が黄色に色づき、稜の縁がわずかに褐変し始めた頃が食味の良いタイミングである。
● 手で持ったときに、カチカチに固すぎず、弾力を感じる状態が望ましい。
● 完全に濃いオレンジ色となり柔らかくなった果実は甘味が強いが、シャキシャキ感は弱くなる。

収穫後、遠方への輸送を考える場合は、完全に濃いオレンジ色ではなく、7~8部熟の黄色い段階で収穫し、硬さが残っている状態で出しても甘味系は美味しい。一方、自家消費ですぐに食べる場合には、樹上で9~10部熟の濃いオレンジ色の状態で収穫することで、より濃厚な風味を楽しむことができる。

筆者は、濃いオレンジ色の状態で収穫し、遠方へ出荷したことがあるが、輸送中の振動などで目的地についた時には、果実に傷が入っていたことがあるため(もちろんフルーツキャップやクッション材などはしていたが)送り直したことがある。スターフルーツは追熟性の果樹でないので、この辺りは気を付けると良いだろう。

収穫したスターフルーツ

スターフルーツに関してよくある質問

Q1. スターフルーツは大量に食べても大丈夫?

スターフルーツにはシュウ酸が含まれており、これが少々問題になっている。筆者は多くても一日2個程度にしているが、一度に多量に食べるのは甘味系品種でも避けた方が無難である。シュウ酸は体内のカルシウムに結合し癒着、体内のカルシウム欠乏を引き起こすほか、結石などを生じる場合がある。ホウレンソウなどのように加熱し、シュウ酸の低下が期待できないため、もともとシュウ酸含量が低い新たな品種の作出が期待されているが、現行の品種ではまだシュウ酸の問題がある(8)。慢性腎不全や透析中の患者では、ごく少量でも症状を引き起こす可能性があるため、基本的に摂取は避けるべきである。腎機能に不安がある場合は、必ず医療従事者に相談する必要がある。

Q2. スターフルーツは皮ごと食べられるのか?

スターフルーツの皮は薄く食用であり、基本的に皮ごと食べる果物である。ただし、汚れが付着している可能性があるため、流水でよく洗い、必要に応じて稜の角や皮を薄く削いでから食べるとよい。Q1で紹介したシュウ酸の懸念もあるため、渋みがある角などはなるべく積極的に除去して食べても良いかもしれない。

Q3. どこで購入できる?

沖縄県の場合、秋以降になると、多くのJAファーマーズマーケットで購入できる。県内では南部の南風原町でよく栽培されているため、同町のくがにー市場や糸満市のうまんちゅ市場でよく販売されている。糸満フルーツ園けんちゃんもこの時期になると、うまんちゅ市場へ出荷している。

国内流通量の少ないフルーツに挑戦を!

スターフルーツは美味しいし育てやすい


スターフルーツ(五斂子)は、星型の断面という強い視覚的インパクトと、爽やかな食味、そして多様な栄養成分を併せ持つトロピカルフルーツである。また、ヘルシーで人気もある。ただ、まだまだ国内全域に流通しているわけではないので、食べたことがない人が多いのも事実だ。ぜひ、沖縄県に遊びに来た際は、試してみてほしい。栽培面では、耐寒性の弱さゆえに日本では地域が限られるものの、鉢植えやハウス栽培を活用すれば、家庭でも十分に結実を楽しむことができる。熱帯果樹の栽培に興味がある方は、ぜひ挑戦してみていただきたい。

参考文献
(1)Luan, F. et al., Traditional Uses, Phytochemical Constituents and Pharmacological Properties of Averrhoa carambola L. Frontiers in Pharmacology. Frontiers in Pharmacology. 2021 Aug 12;12:699899. doi: 10.3389/fphar.2021.699899
(2)米本仁巳, 熱帯果樹の栽培 完熟果をつくる・楽しむ28種, 農文協, 2009年3月.
(3)沖縄県公式HP、沖縄県果樹登録商標の使用申請より、https://www.pref.okinawa.lg.jp/shigoto/nogyo/1010639/1010556.html
(4)Zainudin, M. A. M. et al., Variation of bioactive compounds and antioxidant activity of carambola fruit at different ripening stages. Scientia Horticulturae, Volume 172, 9 June 2014, Pages 325-331.
(5)Muthu N. et al., Nutritional, Medicinal and Toxicological Attributes of Star-Fruits (Averrhoa carambola L.): A Review, Bioinformation. 2016 Dec 22;12(12):420–424. doi: 10.6026/97320630012420.
(6)Lakmal K., Yasawardene P., Jayarajah U., Seneviratne S. L., Nutritional and Medicinal Properties of Star Fruit (Averrhoa carambola L.): A Review. Food Science & Nutrition. 2021, 9(3):1810-1823.
(7)Jayanti D. et al., Study on drying kinetics, antioxidant activity, total bioactive compounds, physicochemical properties and microstructural characteristics of dehydrated star fruits (Averrhoa carambola) by different drying methods, Sustainable Food Technology, Issue 4, 2023.
(8)兼田朋子 他,ゴレンシ(Averrhoa carambola L.)におけるシュウ酸含有量の品種間差異およびシュウ酸生合成関連酵素活性,園学研. (Hort. Res.(Japan) )3(4):415-419.2004.

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