三条市ってどんなところ?
新潟県のほぼ中央に位置する三条市は、隣の燕市とともに「燕三条(つばめさんじょう)」と呼ばれ、全国的に“ものづくりのまち”として知られています。金属加工や刃物、工具といった精密産業が集積し、「職人のまち」として発展してきました。
一方で、市街地から少し離れれば田園風景が広がり、信濃川や弥彦山など自然にも恵まれています。四季の移ろいがはっきりしており、厳しい冬を越えてこそ実る果実の甘さは、この地域ならではの魅力。果樹や米づくりに適した土地として、古くから農業も盛んな地域です。

新潟市や長岡市へのアクセスも良く、交通・医療・教育などの生活環境も充実。
「都市機能があるのに、自然も近い」「人が穏やか」「食べものがおいしい」そんな声から、近年は移住先としても人気が高まっています。
果樹から世界へ。三条発の“新しい農業”

その三条で、果樹を軸に新しい農業の形を広げているのが株式会社想樹です。桃、梨、ル・レクチエ、ぶどう、さくらんぼなど、三条の風土が育てる果実を中心に、栽培から加工、販売、そして海外輸出までを一貫して手がけています。国内販売にとどまらず、アジアやEUの展示会にも積極的に出展。現地企業と連携してSNSなどで発信し、三条産果実の海外展開にも力を入れています。
その想樹の理念に賛同する地域の農家や法人が集まり、生まれたのが「SOJU SUPPORTERS CLUB」です。果樹農家、若手就農者、行政関係者、さらには経営や輸出の専門家までが所属し、世代や立場を超えて学び合う仕組みを作っています。
SOJU SUPPORTERS CLUBとは

SOJU SUPPORTERS CLUBは、「農業の知恵と技術を共有しながら、仲間とともに成長する」ことを目的とした生産者グループです。クラブでは、栽培に関する勉強会や経営研修、JGAP認証取得のサポート、事業計画の立て方など、“農業を仕事にするための実践教育”が行われています。

「私自身、最初は農業に対してきつい・儲からないいう負のイメージを抱いていました。でも、仲間ができてから農業がどんどん好きになっていったんです」
と、話すのは梨を中心に果樹栽培を手かげるクラブメンバーの石黒さんです。
「SOJU SUPPORTERS CLUBは、新規就農者にとって“背中を押してくれる場”。経験者から技術を学びながら、自分がどんな農業をしたいのかを見つけていく。そんな“人を育てる環境”が、このクラブにはあります。」(石黒さん)
地域おこし協力隊×SOJU──報酬を得ながら学ぶ就農モデル

SOJU SUPPORTERS CLUBでは、三条市の地域おこし協力隊制度を活用して、就農希望者を受け入れています。協力隊の任期は3年。報酬を得て生活を安定させつつ、想樹や農家の生産現場で、実践的に学ぶことができます。
クラブメンバーの土田さんは地域おこし協力隊としてジョインするメリットを次のように話します。
「雇用就農も独立も、いきなりはハードルが高い。でも協力隊なら、収入を得ながら自分に合う農業を試せる。3年間で、自分のやりたい農業の形を見極めてほしいんです」
果樹は、苗を植えてから収穫し流通に乗せるまでに、3年以上かかる作物です。つまり、この3年間という期間そのものが、就農の準備にぴったりというわけです。協力隊として働きながら、現場で実践を重ね、必要な資格や知識を身につけることも可能です。任期満了後は、三条市内での独立就農や、クラブメンバーのもとでの雇用就農など、複数の進路が開かれています。
地域全体で支える体制
SOJU SUPPORTERS CLUBには、経営指導に詳しい行政書士や、海外販路を開拓してきた輸出担当者など、多様な分野のプロフェッショナルが在籍しています。
現場の栽培技術だけでなく、経営、販路、ブランディングまでを一貫して学べるのが大きな特徴です。
「農業をひとりで抱え込まないこと。それがSOJUのいちばんの魅力です」(石黒さん)
三条市とSOJUが連携し、地域全体で新規就農者を支える仕組みを構築。農業を“仕事”として続けるための、リアルで持続可能なモデルを提示しています。

三条だからできる、“ものづくり農業”

三条市は、農業と工業が自然に結びつく“ものづくり農業”が根づく地域です。剪定ばさみや収穫用ナイフなど、農業の現場で使う道具も、地元の職人たちが手がけています。
「農業もものづくり。手をかけた分だけ、ちゃんと形になる。そこにやりがいを感じる人にこそ、向いている仕事だと思います」(土田さん)
ものづくりの精神を受け継ぐ三条市では、農業もまた“創造の仕事”。経験がなくても、手を動かすことが好きな人なら、きっと農業に夢中になれることでしょう。
あなたの“農業の形”を、三条で見つけよう

SOJU SUPPORTERS CLUBが目指すのは、“いきなり独立”ではなく、安心して挑戦を始められる就農の入り口をつくることです。協力隊として働きながら現場を経験し、果樹栽培の技術や経営感覚を身につけ、仲間とともに自分の農業を形にしていく。そんな、実践的でリアルなステップを踏める場所が、ここ三条にあります。
「いい意味で、農業の常識を破ってくれる人に来てほしいですね」(土田さん)
SOJU SUPPORTERS CLUBの活動は、単なる研修制度ではありません。それは“農業を通して、自分の生き方をデザインするための場”でもあります。地域と関わりながら、技術を磨き、未来を描く。そのプロセスすべてが「新しい農業の入り口」といえるでしょう。
就農はゴールではなく、“新しい暮らしのスタート”。手を動かし、果樹を育て、人とつながる。三条市で、自分らしい生き方を育ててみませんか。















