腐葉土とは
腐葉土とは堆肥(たいひ)の一種で土壌改良剤や補助用土として使われます。
よく間違われるものとして培養土がありますが、肥料成分も含まれているため、それだけで花や野菜を育てることができます。一方、腐葉土はそれだけで花や野菜を育てることができません。
腐葉土には土壌の通気性、保水性、保肥性を高め、微生物を増やす効果があるので、赤玉土と混ぜたり、庭土に混ぜ込んだりして使います。
なぜ腐葉土作りに米のとぎ汁を使うのか
腐葉土作りでは発酵・分解を促進するために米ぬかを使用することが多いです。しかし、前述の通り、入手が困難になってきていることから、米ぬかの成分が溶けだしている米のとぎ汁で代用することにしました。
米のとぎ汁にはさまざまな栄養素が含まれており、これらの有機物を土にいる微生物がエサとして利用することで、落ち葉の分解が進み、腐葉土ができあがります。
米のとぎ汁で腐葉土を作る方法
用意するもの
- 落ち葉
- 黒のポリ袋45リットルを2袋(なければ透明でも可)
- 米のとぎ汁(3回程度研いだ量)
- 園芸用手袋またはビニール手袋
手順
1. 45リットルのポリ袋を二重にします。
2. ポリ袋の中に8分目くらいまで落ち葉を入れます。落ち葉は枯れているほうが分解が早くなるので、枯れていない場合は1週間程度置いておき、枯れたら袋に入れるとよいです。

3. ポリ袋の中に落ち葉を入れ終わったら、ポリ袋の両端を切ります。袋を二重にしているので内側の袋も忘れずに切りましょう。とぎ汁の出口を作っているだけなので、あまり大きな穴をあけすぎてしまうと虫が入り込みますから、少し穴をあける程度で大丈夫です。

4. 米のとぎ汁をすべて入れます。多すぎても抜け穴から抜けるので大丈夫です。万が一袋の底にとぎ汁が溜まってしまった場合は、袋を横に傾けて排水します。


5. とぎ汁を入れ終わったら、落ち葉を混ぜてとぎ汁が均等に行き渡るようにします。

6. 袋をしばって直射日光が当たる場所に置いておきます。雨ざらしでも大丈夫ですが、雨が降る日は雨の当たらない場所に移動させたほうが失敗は少なくなります。

7. あとは1週間おきに袋の中の落ち葉を混ぜるだけです。袋の下のほうが水分が貯まりやすいので下の落ち葉と上の落ち葉をひっくり返す感じで混ぜましょう。発酵がうまくいっていると甘い香りがし、袋の内部が温かくなっています。


3週間後の様子

5週間後の様子

8週間後の様子
8. 1週間に1回の攪拌(かくはん)を繰り返すと早ければ約2カ月、遅くても約3カ月で腐葉土が完成します。完成の目安は落ち葉が黒くなっていることや、落ち葉の形がないことです。


失敗しないためのコツ
水分の入れすぎに気を付けましょう
腐葉土作りの失敗として最も多いのが水分過多です。適切な水分量は数週間経って腐葉土を握ったときにバラバラにならず、水分が絞り出せない状態です。

水分が多すぎると発酵せずに腐敗してしまいます。途中で水分を追加したり雨水が入ったりしない限り大丈夫ですが、もし水分が多いと感じる場合は少量の米ぬかを入れることで水分を減らすことができます。もし米ぬかが手に入らない場合は乾いた土を少量入れることでも代用可能です。
腐敗と発酵の違いとして、腐敗はドブのような臭いがし、発酵は甘い香りがします。
万が一腐敗してしまった場合は、一度袋の中から腐葉土を出して天日干しし、水分を飛ばしてから、再度袋の中に腐葉土を入れ少量の米のとぎ汁を加えて再スタートします。

針葉樹は入れないようにしましょう
腐葉土作りに向いていないのはマツやスギ、ヒノキなどの針葉樹です。
これらの葉は形が残りやすくなかなか分解しないので、一緒に袋には入れないようにしましょう。
腐葉土の活用法
私は果樹の栽培をしていることもあり、腐葉土は赤玉土と混ぜて使っていることが多いです。また野菜を栽培する際に土の乾燥や水の跳ね返りを防止するためにマルチングとして活用することもあります。


まとめ
冬の時期、落ち葉を捨てるのも大変ですよね。このように腐葉土として活用すれば捨てるはずの落ち葉を堆肥にできます。自分で育てた腐葉土を使うとより植物に愛着が湧きますよ。この機会にぜひ腐葉土作りにチャレンジしてみてくださいね。
「YouTubeでわかる! スーパーで買った野菜・果物で家庭菜園」(マイナビ出版)





















読者の声を投稿する
読者の声を投稿するにはログインしてください。