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リピーターをどう増やす? ギフト需要の開拓と「今年も贈りたい」と思わせる顧客管理

吉田 忠則

ライター:

連載企画:農業経営のヒント

リピーターをどう増やす? ギフト需要の開拓と「今年も贈りたい」と思わせる顧客管理

どんな商品であれ、繰り返し買ってくれる顧客を増やすのは経営にとって最重要のテーマ。では農産物でリピーターをどうつかむか。六次産業協同組合(埼玉県深谷市)の神岡利公(かみおか・としまさ)さんに話を聞いた。

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道の駅での実績が買われ販売担当に

六次産業協同組合は2017年に発足。深谷市の農家や野菜の加工会社、種苗販売会社などがメンバーで、20数社が参加している。組合員の農家の作った農産物を加工したり、販路を広げたりするのを主な活動にしている。

神岡さんが六次産業協同組合に入ったのは2025年1月。監事という立場で組合から業務委託を受け、野菜やその加工品の販売を担当している。新しい売り先を見つけたり、有利に販売したりする役割を担っている。

発足からすでに10年近くが過ぎ、それなりに売り先もある組合が神岡さんを販売担当として迎えたのは、その実績からくる信頼感ゆえだ。

神岡さんは組合の仕事を引き受ける前、地元の道の駅で20年以上にわたって農産物の販売を担当していた。道の駅のオープンと同じタイミングでスタッフになったので、販売を軌道に乗せた立役者といっていい。

道の駅を含め、農産物を扱う店舗は固定客を増やそうとそれぞれ努力している。神岡さんはどうやってリピーターをつかんでいったのだろうか。

六次産業協同組合のさまざまな商品

注文書に書き込む手間を省略

「道の駅もオープン当初と違い、年数が経つと次第にお客さんが飽きてくる。だから新しいしかけを考えた」。神岡さんはそう振り返る。

深谷市の農産物で、真っ先に思い浮かぶのは深谷ネギ。知名度はネギほどではないが、トウモロコシもかなり人気がある。この2つを面前に出して、「早食い競争」や「片手いっぱいつかみ取り」などのイベントを開いた。

ここまではよくある話かもしれない。だが神岡さんは「旬がある」という農産物の特色をより生かす手法を考えた。ギフト需要を開拓したのだ。

ネギは冬が旬なので、12月にお歳暮として薦めることができる。トウモロコシの収穫盛期は6月なのでお中元には少し早いが、贈答品になると考えた。いずれも大きさなどでよりすぐり、箱詰めのギフトに仕立て上げた。

ここで採った手は特筆に値する。顧客が自分の名前や連絡先、ギフトの贈り先の名前や住所などを伝票に書き込む手間を解消したのだ。「店舗での滞留時間を減らすこと」で、快適に買い物ができる環境を整えたのだ。

深谷市の特産品のネギ

初回は書き込んでもらうことがどうしても必要になる。2回目以降はそれを道の駅の側でシステムに入力しておくことで、顧客の負担を軽減する。専用のソフトを開発し、リピーターを増やすことに結びつけた。

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