茨城のレタス産地を襲う大型チョウ目の食害脅威に“不死鳥”の一撃――20年の実績、「フェニックス顆粒水和剤」の驚くべき効果
キャベツやレタス、白菜といった葉物野菜の栽培において、避けて通れないのがチョウ目害虫による食害対策です。葉に開けられた小さな穴は、単なる見た目の問題に留まりません。特に結球内部への侵入や、成長した大型幼虫による激しい食害は、わずかな期間で商品価値を低下させ、出荷ロスに直結する大きな要因となります。
「いかに効率よく、確実に食害を止めるか」という現場の切実な課題に対し、2007年の発売以来、全国の産地で基幹剤として活用されてきたのが「フェニックス顆粒水和剤」です。発売から20年近くが経過し、数多くの新薬が登場した今もなお、多くの生産者がこの剤を手に取る理由は、その圧倒的な食害停止の実績にあります。
農家の経営と作業効率を支えるこのロングセラー剤が、なぜ今も第一線で信頼され続けているのでしょうか。実際にフェニックスを活用しているレタス農家さんと、日本農薬の担当者に、使用感や効果のメカニズムなどについてお話いただきました。
気候変動で害虫の発生パターンが変化

茨城県坂東市で、レタスをはじめ、キャベツや白菜、トウモロコシ、ピーマンなど、多品目の野菜を育てている農家の野仲恭平さん。22歳で就農した当初から、十数年にわたってフェニックスを使っています。
野仲さん
レタスやキャベツ、トウモロコシにフェニックスを使っています。特に秋冬の作物は、最初に駆除しておかないと、その後どうにもならなくなります。暑いうちにしっかり叩いておけば、その後に涼しくなれば虫も落ち着く。とにかく最初をつけないようにすることが肝心です
近年は、猛暑の影響もあり害虫の発生タイミングが早まったり、発生する期間が長くなったりと、これまでの慣例通りでは防除が難しくなってきています。また近年は気候変動の影響もあるのか、オオタバコガなどの大型チョウ目の発生も目立つようになりました。こうした大型チョウ目は食害量も多く、ひとたび発生を許せば作物の品質低下に直結します。
野仲さん
特に大型チョウ目に関しては、フェニックスを使えば確実。散布して次の日にはもう動いていなくて、駆除を実感できています。オオタバコガなどに困っているのならば、フェニックスを使えば間違いない、という感覚はありますね。薬害などのトラブルも無いので安心です
JAとしても地域でしっかりと防除できるように、農家さんへのアドバイスや情報提供を行っています。

JA茨城むつみ 猿島中央支店 秋葉貴之係長
JA茨城むつみ
秋葉さん
抵抗性の問題から、JAとしては『1つの剤に固執しない、ローテーション防除』を生産者さんに意識していただくようお伝えしています。フェニックスは登録作物の幅が広いので、多品目の農家さんが多いこの地域では非常にお勧めしやすいですね。長年の実績もあるので安心感が大きいです
フェニックス顆粒水和剤は2000~4000倍に希釈し、10aに対し100~300Lを基準に散布するように定められています。葉物野菜に使用する際は、重なり合った葉の中までしっかりと届くように散布するのがコツです。
野仲さん
暑い時期は害虫の勢いもすごいので、まき残しが無いようにしっかりとした量を丁寧に散布しています。秋冬の作物は、最初に虫がつかないよう、早めに散布することが肝心。涼しくなった際の管理が圧倒的に楽になるので、効果の持続性も感じています。展着剤も使っていますが、すぐ溶けるし、匂いもそこまで強くないので、扱いやすいですね
20年の実績で支持される即効性、食害を即座にストップ

フェニックス
フェニックスが高い防除効果を発揮する最大の理由は、有効成分のフルベンジアミドが害虫の「筋肉」に直接働きかける独自の作用機構にあります。
日本農薬
石崎さん
フェニックスの有効成分は、害虫が葉を食べることで体内に取り込まれる作用が主ですが、体に触れることでも効果を発揮します。取り込まれた成分は、害虫の筋肉を収縮させて動けなくする性質があります。散布後、死に至るまでにはタイムラグがありますが、筋肉が収縮するため、わずか2~3時間ほどで食害ができなくなるのが大きな特長です
フェニックスは幅広いチョウ目害虫に高い効果があり、若齢幼虫~老齢幼虫に対して、即効性が高いことが特長です。さらに、効果の持続性にも優れています。
日本農薬
石崎さん
雨による流亡を防ぎ、葉の表面にしっかり定着するよう、資材設計を工夫しています。これにより、他の薬剤と比べても比較的長い残効性を担保。キャベツなどは結球前のタイミングで散布しておくことで、葉が巻いた後も内側まで守り続けることができます
フェニックスが20年の長きにわたり第一線で使われ続けている理由は、その殺虫効果だけではありません。害となる虫には高い効果を示す一方で、ハチなどの益虫への影響は極めて低いことも大きなメリットです。近年、天敵温存や物理的防除を組み合わせる「IPM(総合的病害虫管理)」の考え方が普及していますが、フェニックスはその体系に極めて組み込みやすい薬剤といえます。
日本農薬
森さん
ハチなどの天敵や環境への影響は極めて低く抑えられています。養蜂場が近い圃場でも安心してお使いいただける点は、我々が自信を持って推奨できるポイント。長く愛される薬剤であるためには、効果の高さだけでなく、こうした配慮や安全性との両立が不可欠だと考えています
また、フェニックスはドローンによる散布にも対応しています。近年の農業現場では、一経営体あたりの栽培面積が拡大する一方で、担い手の不足が深刻化。産地において、防除の省力化は大きな課題のひとつです。
日本農薬
森さん
無人航空機による散布は、使用方法「散布」と登録ラベルに記載のいわゆる地上散布とは別に登録が必要ですが、フェニックスは、レタスやキャベツ、トウモロコシ、かんしょなど多くの作物で登録認可を受けています。無人航空機による散布においても、しっかりとした効果が出ることを試験データで確認し、国の認可を得ています
野仲さんも現時点ではドローンによる散布は行っていないものの、その将来性には高い興味を示しています。広大な圃場を抱える農家にとって、重いホースを引き回したり、トラクターで長時間作業したりする負担の軽減は、経営の効率化に直結します。
野仲さん
目視でしっかり散布が確認できる現在のやり方も捨てがたいですが、防除作業が楽になるのはとてもありがたいです。ただローテーションを組んでいる中には、まだドローンに対応していない剤もあるので、対応する剤が増えてくればぜひ導入を検討したいですね
確かな防除で強い農業を次世代へ

左から日本農薬 石崎蒼太さん、JA茨城むつみ 猿島中央支店 秋葉貴之係長、野仲さん、日本農薬 森俊之佑さん
気候変動による害虫の発生パターンの変化や、労働力不足など、農業を取り巻く環境は厳しさを増しています。そんな中で、生産者が求めるのは、不確実性を減らすこと。長年フェニックスを使い続けている野仲さんは「フェニックスを使うと、自分の中で計算が立つ」とも語っており、それは効果への高い信頼とその価値への実感からくる言葉です。
野仲さん
特に大型のチョウ目害虫に対して、これほど確実に効果を実感できる剤は他にありません。散布後の食害がピタッと止まる安心感があるからこそ、私たちは納得のいく品質の野菜を安定して出荷できます。害虫被害で悩んでいる方がいれば、一つの確実な選択肢としてフェニックスをお勧めしたいですね
新しい防除技術であるドローン散布への移行や、複雑化するローテーション防除の組み立ても、より確実なものへと変わっていきます。「食害を即座に止める」という防除の守護神として、フェニックスはこれからも産地の信頼に応え、次世代へ続く強い農業の歩みを支え続けていくことでしょう。
お問い合わせ先
フェニックス普及会
日本曹達株式会社
日本農薬株式会社[事務局]
東京都中央区京橋1-19-8(京橋OMビル)
TEL:0570-09-1177
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