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国内外の展示会で販路ゲット「作物模型は100均で手製」「英会話はオンライン訓練」

吉田 忠則

ライター:

連載企画:農業経営のヒント

国内外の展示会で販路ゲット「作物模型は100均で手製」「英会話はオンライン訓練」

農家が新たな売り先を見つける場として、参加してみる価値があるのが食品展示会。すでに安定した出荷先があり、満足しているなら話は別。でも販路を見つけたいなら、展示会はそのきっかけの1つになる。とくに特徴のある農産物や加工品があれば、成果を得るチャンスは大きくなる。

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出展料を上回る売り上げ見込み

東京ビッグサイト(東京都江東区)で3月10~13日に開かれた「FOODEX JAPAN 2026」。国内外の企業が集まるアジア最大級の食品展示会に、トウガラシ栽培の十色(といろ、さいたま市)がブースを出した。

十色は設立が2021年。1ヘクタール強の畑で、世界各国の色とりどりのトウガラシを50種類近く育てている。卸会社を通してレストランやスーパーなどに出荷しているほか、産直サイトでも販売している。

代表のサカール祥子(さちこ)さんは「成果は大きかった」と話す。出展料の一部は地元の自治体が補助してくれた。だがたとえ全額自ら出していても、それを大きく上回る売り上げを見込める内容だったという。

サカール祥子さん

成果の中身を見てみよう。まず既存の売り先との間で、2026年に出荷する品種と量について具体的な話ができた。普通は前年11月に決めるが、そのタイミングで決めきれなかった分を打ち合わせた。

食品加工会社など新たな売り先の候補も見つかった。いままで仕入れていた農家の生産量が減って困っていた業者が、新たな調達先を確保するために十色のブースを訪れた。販売価格など詳細はこれから詰める。

成約を見送った案件もある。種の注文は1月に終わっており、会場で相談を受けた品種は種が少なくて対応が難しいからだ。需要があるのはわかったので、2027年の出荷をにらみながら継続して話を進める。

現物はなくても商談は可能

今回の出展でサカールさんが改めて確認できたことがある。3月はトウガラシの端境期で実物は手元にないにもかかわらず、契約ができた点だ。「商談を進めるうえで、現物があるかどうかは関係ない」という。

用意したのはカタログと、数十種類のトウガラシの模型。後者は農業経営をアドバイスするリッカ・コンサルティングの代表で、十色の顧問を務めている福田裕子(ふくだ・ゆうこ)さんが急きょ作製してくれた。

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