水稲・畑作の複合経営から畑作専業へ──北海道池田町の成功
日本有数の農業地帯である北海道十勝地方に位置する池田町。総作付面積は約7,600haに及び、露地栽培を中心とした畑作が盛んな地域です。
「実は以前、池田町は水稲が経営の中心だった地域があったんですよ。以前から畑作経営に転換していましたが1993年に大冷害があり、そこから畑地への転換に拍車が掛かり、水稲は現在3haだけになっています」と話すのは、JA十勝池田町で専門技術員を務める髙田昌廣さんです。

元は水田であったため畑作に適さない土壌もありましたが、排水改善や基盤整備をはじめとする地道な取り組みを重ねてきました。その結果、現在では畑作物が安定的に収穫できるようになっています。

春先の不安定な天候による生育初期障害の悩み
現在、管内では豆類、小麦、馬鈴薯、てん菜などが栽培されています。なかでも豆類は小豆、金時、手亡、大豆、中長うずらなど多様な作物・品種が作付されており、昼夜の寒暖差が大きい気候の恩恵を受けて、風味豊かに育ちます。


春先の播種後の天候は、不安定で移り変わりやすく、土壌の乾燥や低温、多雨による湿害など、さまざまな環境ストレスが発生しやすくなります。特に、生育初期(とりわけ播種から出芽まで)はこれらの気象条件の変化の影響を受けやすいのが現状です。

初期生育期間は最終的な収穫を大きく左右する大切な時期です。「なんとかサポートできる、いい方策はないか」と考えていたときに、「カネカファーティライザー™ST」と出会いました。
種子処理型の新しいバイオスティミュラント資材が登場

「カネカファーティライザー™ST」は、株式会社カネカが開発・販売する、種子処理専用のバイオスティミュラント資材です。酸化型グルタチオンという機能性ペプチドを含んでおり、播種前に種子へ塗布することで、発芽後の環境ストレスへの耐性を高め、植物が健全に育つようサポートします。

髙田さんは2025年3月に帯広市で開かれた十勝地区施肥防除合理化圃場試験設計協議会で「カネカファーティライザー™ST」を知り、「変わったものだけど効果が出たら面白い」と感じたそうです。

グルタチオンは、サプリや美容液などで広く使われている抗酸化作用を持つ成分です。「まさか農業にも使われているとは思いませんでした」と、髙田さんは当時を振り返ります。
悪条件の土壌・気候での生育を助けるグルタチオンの力
しかし、新しい製品を生産者に勧めるとなると、どうしても気になるのが「本当に害は出ないのか」「本当に結果が出るのか」という点です。そこで、JA十勝池田町では、農協青年部で管理する圃場で検証を実施。その結果、株立本数の確保に大きな差が認められ、収量でも差が確認できました。
菜⾖(白つむぎ) JA十勝池田町JA⻘年部試験圃場(2025年施防協試験)

「出芽の大きな差には、『播種のどこかの工程を間違えたのかな』と不安になるほどでした(笑)。種に塗布するだけで効果が出るなんて、正直にわかには信じられませんでしたが、試験結果を見て効果はありそうだなと感じました」と、試験を担当したJA十勝池田町の加藤誠也さんは話します。


栽培を長年行っている生産者の圃場では、機械作業によって斉一な条件で播種が行われています。一方、農協青年部の圃場では、播種・覆土・鎮圧といった作業を手作業で行うため、必ずしも良い条件で播種できず、土壌状態も十分に整っていませんでした。さらに検証期間中は雨が比較的少なく、乾燥した気候だったそうです。

これに対し、「オホーツク地方の、豆の栽培に向いていない土地でも以前に試験をしたのですが、JA十勝池田町さんと同じような結果になりました。当社としても自信を持って生産者のみなさんにお勧めできています」と、カネカ北海道で営業を担う曽根教勝さんは笑顔を見せます。

「とにかく使用が簡単で、費用が安い!」
分かりやすい効果に加え、使いやすいということも評価のポイントに。
「カネカファーティライザー™STは、豆の種子袋(30㎏)に合わせてあらかじめ1袋6gずつのパッケージになっているので、種子の消毒処理を行う際に製品を1袋混ぜ、あとは従来どおりの手順で作業を行うだけです」と、同社の大西崇之さんは話します。

農作業シーズンが始まると、生産者の方々は鬼気迫るほどの忙しさに追われます。新たに作業工程を増やしたくないというニーズに、しっかり応えられる資材になっています。




農家にとっての「新しいスタンダード」に
JA十勝池田町では2026年、管内全ての豆生産者に「カネカファーティライザー™ST」を勧めることを決定しています。すでに説明会もスタートしており、その手軽さと費用対効果の高さから、関心の高まりは上々だそうです。



予測できない異常気象に振り回される時代だからこそ、安定した農業経営を支える新たなスタンダードとして頼れる「カネカファーティライザー™ST」。初期生育をより安定化させたい方は、まずは問い合わせてみてはいかがでしょうか。
■問い合わせ先
株式会社カネカ北海道 新規事業企画グループ
札幌市中央区北2条西3丁目1-20
電話:011-222-5400(代表)
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