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スズメノカタビラってどんな植物? ニワホコリとの違いや特徴、駆除方法を解説

スズメノカタビラってどんな植物? ニワホコリとの違いや特徴、駆除方法を解説

庭や芝生の中にいつの間にか生え広がり、景観を損ねてしまう厄介な雑草、スズメノカタビラ。本記事ではその生態や類似植物であるニワホコリとの見分け方、効率的な駆除方法を解説します。

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スズメノカタビラってどんな植物?


スズメノカタビラは、世界中に広く分布し、日本全国で見られるイチゴツナギ属の一年草または越年草です。

スズメノカタビラの特徴

スズメノカタビラ(雀の帷子)の「スズメ」は植物全体が小さいことを、「カタビラ」は花の形が着物の重なり合う部分に似ていることを表しています。草丈は5〜30センチほどで、根元から何本も茎を伸ばして地面を覆うように広がります。葉は長さ2〜8センチ、幅2〜3ミリほどと細長く、先端が舟のへさきのようにとがっているのが特徴です。

スズメノカタビラの発生原因と広がり方

スズメノカタビラは主に秋に芽を出し、冬を越して春から初夏にかけて成長します。開花期は3月〜6月頃で、小さな穂をまばらにつけて種を作ります。
種で増え、地表の近くにある種は発芽しやすいのが特徴です。土の中に残った種は休眠し、条件が整うと後から発芽することがあります。そのため、一度駆除しても再び生えてくることが多いです。

スズメノカタビラが発生しやすい場所

日当たりがよく、適度に湿り気のある場所でよく見られ、畑や花壇の植え込み、庭、空き地、道路の脇など、人の手が入る身近な場所に広く発生します。特に家庭の芝生やゴルフ場の芝地は、日光が遮られにくく適度な水分があるため、スズメノカタビラにとって絶好の生育環境です。
ゴルフ場のベントグラス(グリーン)などで5ミリ程度の低さにまで刈り込まれても生き残り、その状態のまま開花して種を結実させ、繁殖します。

スズメノカタビラとニワホコリの違いと見分け方

ニワホコリ


スズメノカタビラとよく似たイネ科の雑草にニワホコリがあります。イネ科イチゴツナギ属の一年草または越年草であるスズメノカタビラに対し、ニワホコリはイネ科スズメガヤ属の一年草です。「庭によく生え、ほこりのように細かい穂をつける」ことから「庭埃」と呼ばれます。

葉の違い

スズメノカタビラの葉は、幼植物のころから縦に二つ折りに合わさった状態で伸びてきて、先が舟のへさきのように丸みを持ってとがります。全体に毛がなく、みずみずしく柔らかな質感です。
一方、ニワホコリの葉は平らで細長く、葉の根元の縁にまばらな長い毛が生えているのが特徴です。また、ニワホコリの葉はスズメノカタビラに比べてややザラザラした手触りがあります。

穂の違い

スズメノカタビラの穂は淡い緑色で、少しふっくらとした小穂がまばらにつきます。これに対してニワホコリの穂は細かく枝分かれしており、小さな小穂が密についています。穂はくすんだ緑色で、紫がかっていることもあります。

発生時期の違い

スズメノカタビラは主に秋に芽を出して冬を越し、春に生育が盛んになります。一方、ニワホコリは暖かくなってから生育し、主に夏から秋に目立ちます。

駆除方法の違い

同じイネ科の植物ということもあり、駆除方法そのものに大きな違いはありません。スズメノカタビラでは一部の除草剤に抵抗性を示す個体も報告されています。薬剤を使用する場合は、対象雑草や芝の種類に適用のある製品を選び、ラベルに従って使用してください。

スズメノカタビラの駆除方法


スズメノカタビラの駆除には、状況に合わせて手作業と除草剤を使い分けましょう。

手や道具を使って抜き取る

株の数が少ない場合は、手作業での抜き取りがおすすめです。スズメノカタビラは比較的根が浅いため、抜き取りも可能です。ただし、株元の生長点が残ると再び生育することがあるため、できるだけ株元から根こそぎ抜き取るようにしましょう。
株が小さいうちは引っ張りにくかったり、葉や茎がちぎれやすかったりします。かといって株が大きくなると、根が張って抜くのが大変に。そのため、「草抜きニッパー」や「草抜きフォーク」などの道具を使うと抜き取りやすいです。雨上がりなど、土が柔らかい日は作業がしやすいのでおすすめです。

除草剤を使用する

広範囲に群生している場合や、手で抜く時間をとれないような場合には、除草剤を使用しましょう。他の植物が植わっていない場所であれば、非選択性で強い除草効果のある除草剤が使用できます。
家庭の芝生(コウライシバなど)に生えている場合は、芝生は枯らさず、スズメノカタビラだけを選択的に枯らす芝生用の茎葉処理剤を散布します。散布の際は風の弱い晴れた日を選び、葉全体に薬液がしっかりとかかるように霧吹きや噴霧器で丁寧に散布してください。

除草剤を使用する際の注意点

除草剤を購入する際は、ラベルをしっかり確認しましょう。例えば、西洋芝(ベントグラスなど)が生えているところに日本芝用の除草剤を使用すると、西洋芝まで枯れてしまいます。製品ラベルの適用作物を確認し、購入・使用しましょう。
散布時はマスクや手袋、長袖を着用し、風や雨で薬剤が周囲に流れないよう注意しましょう。畑や家庭菜園の近くで使用する場合は農薬登録がされた除草剤を選び、適用条件を必ず確認してください。

スズメノカタビラの効果的な予防対策


駆除をしても、周囲から新たな種が運ばれてくれば再び発生してしまいます。そうならないための再発防止策を紹介します。

周辺の除草を定期的に行う

自分の管理している芝生や庭だけをきれいにしていても、付近のスズメノカタビラを放置していると、靴の裏やペットの足などについた種が持ち込まれたり、雨風で種が飛んできたりしてしまいます。そのため、庭の敷地境界や外構の隙間、アプローチの周辺などを定期的に確認し、見つけたら抜き取るか、スポット的に除草剤を散布しましょう。

開花前に駆除して種を飛散させない

スズメノカタビラ対策で最も重要なのは、新しい種子を庭に落とさせないことです。一度種が落ちてしまうと、それらは何年も土の中で発芽の機会を伺い続けます。スズメノカタビラを見つけたら、花を咲かせる前に急いで対処するのがおすすめです。

防草シートやマルチング材、グランドカバープランツなどで地表を覆う

スズメノカタビラの種子は、日光がよく当たるむき出しの土壌でよく発芽します。逆に言うと、土壌を覆えば発芽を阻害できます。花壇や植栽スペースにはウッドチップやバークマルチなどのマルチング材を厚めに敷き詰め、地表に光が届かないようにすることが有効です。
また、植物を植えない通路には防草シートを敷き、その上に砂利を敷き詰めることで物理的に発生を防げます。芝生エリアでは定期的な施肥や適切な芝刈りを行って芝の密度を高め、スズメノカタビラの種が地面に届く隙間をなくしましょう。

土壌処理剤を散布する

土壌処理剤は土の表面に薬剤の層を作り、飛散してきた種が発芽するのを長期間にわたって抑え込むことができます。ただし、近くに植えてある花や野菜の成長にも影響を与えることがあるため、製品のラベルをよく確認してください。

スズメノカタビラに関するよくある質問

Q. スズメノカタビラは一年草ですか?

A. 一般的なスズメノカタビラは一年草または越年草ですが、なかには多年生のように生育するタイプも知られています。

Q. なぜ芝生の中によく生えるのですか?

A. スズメノカタビラは芝生と同じイネ科の植物であり、好む環境が一致しているためです。さらに、スズメノカタビラは芝刈りをしても枯れません。低い刈り高に追従して横にはうようにして成長し、そのまま穂をつけて開花結実します。

Q. 抜いてもまた生えてくるのはなぜですか?

A. 今生えている株を手で抜いてきれいにしても土の中にこれまでに落ちた種が残っているためです。これらの種は休眠し、発芽に適した条件が整うと芽を出すことがあります。

スズメノカタビラの生態を理解し、適切な時期に駆除・予防しよう


スズメノカタビラは繁殖力の強い雑草ですが、こまめに取り除き、種をつけさせないことで減らすことができます。手作業や除草剤を状況に応じて使い分け、再発を防ぎながら管理していきましょう。

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