熊本阿蘇の大地で“農”と生きる
熊本県阿蘇地域の農業
阿蘇地域の農業は、酸性で養分が乏しく生産に不利な火山性土壌を、
カルデラの多様な特性に適合させ、農地の改良を長年にわたり繰り返してきました。
今日では、夏季の冷涼な気候を活かした農業生産が盛んに行われています。
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稲作
稲作においては、カルデラの底に広がる平野部を中心に、「阿蘇コシヒカリ」に代表される減農薬減化学肥料栽培など環境に配慮した米作りが行われています。
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野菜
・花き野菜では、トマト、ほうれん草、アスパラガス、大根、キャベツ、イチゴなどを、花きではトルコギキョウ、リンドウなどを中心として、多品目の農産物に加えて、在来野菜も豊富です。
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畜産
現在の阿蘇地域では、広大な草原を活用した肉用牛の生産や酪農等が行われており、肥育牛と繁殖牛を合わせて約2万頭以上の肉用牛が飼育されています。
日本で飼養されている肉用牛は黒毛和種が中心ですが、阿蘇地域では在来品種である、あか牛を主体とした繁殖経営が行われてきました。あか牛は、一般に体質が強健で性格がおとなしく、寒さ・暑さに耐え、粗飼料の利用や採食性に優れるという性質を有しており、草原での放牧に適しています。
農業師匠とは
「農業師匠」とは、阿蘇地域で農業を営む、後進の育成に情熱を持った先進農家です。
ある方は野菜、ある方は花き、ある方は畜産・・・
阿蘇郡市内全7市町村に、各分野のプロである農業師匠がいらっしゃいます。
これまでに、多くの方が農業師匠の元で研修を積み、
阿蘇地域で就農し、活躍しておられます。
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阿蘇市
東西30㎞、南北17㎞で、大きく分けると、平坦地での水田、トマトやアスパラなどの施設園芸、東部地区での高冷地野菜、阿蘇地域特有の草原を活用した畜産など、幅広い農業が営まれています。
ひとのぬくもりと自然の安らぎが宿る、子育てにぴったりな場所です。
小国町
阿蘇郡で最も北部に位置するため福岡県からの観光客が多い、標高320mから800mの間に耕地、山林、採草放牧地があり、酪農やホウレンソウなど高冷地野菜の産地として有名。
「国小なれど、来てよし住みよしの国」を目指す町です。
南小国町
阿蘇外輪山の北面山麓に位置する町で、米作を中心に畜産、ホウレンソウなどの高冷地野菜の複合経営が行われています。
黒川温泉をはじめとした五つの人気温泉地、雄大な草原、そして人の温かさが魅力の美しい町です。
西原村
熊本市や空港、高速道路のインターチェンジへ等のアクセスが良い、阿蘇郡の最西端に位置する村です。山麓から広がる台地を活かした、さつまいもや里芋、酪農などの畜産業が盛ん。
自然豊かで人のぬくもりがあり、市内や県外とのアクセスがいい村です。
高森町
熊本県の最東端に位置し、宮崎県や大分県との県境にあります。
高い標高を活かして、熊本特産のナス‘ヒゴムラサキ’や、トルコギキョウなどの彩り豊かな花の生産が盛ん。
安全・安心な農産物と神話や民話が存在する、住みやすく、暮らしやすい町です。
産山村
広大な土地と清らかな水源に恵まれているため農業には最適の土地で、高冷地ならではの作物が豊富に実ります、特に、ホウレンソウ、チンゲンサイ、トマト、アスパラガス、椎茸、米などの農産物は特産品として市場を賑わせています。
緑豊かな「草原」と「名水」「温泉」で癒やしのひと時を。
南阿蘇村
阿蘇カルデラの南部に位置し、「日本名水百選」に選定されている白川水源をはじめとする湧水群があり、トマトやアスパラガスなどの野菜や、環境に優しい米作りなど、幅広い農業が営まれています。
豊かな自然と心温かい人々が共存する、「水の生まれる郷」です。
よくあるご質問
- 遠方に住んでいるのですが就農相談は可能でしょうか。
- 現住所に関わらず、ご相談いただくことが可能です。これまでにも関東や関西等、多くの方々が県外から移住して就農されています。
- 作物を決めていないのですがどうやって決めたらよいですか。
- 住みたいと思う居住地の行政機関に、おすすめのメジャー作物を尋ねてみてください。
各地域には必ず何かしらのメジャー作物があります。
メジャーであるということは、その道に数多くの頼れる先輩がいるということです。新規就農でいきなりマイナーな作物を選ぶことはお薦めしません。
- 農業で生活することはできますか。
- もちろん可能です。実際に、会社員の平均年収以上に稼いでいる方もいらっしゃいます。当然、そのためには確かな技術が必要であり、農業師匠に学ぶ意義があります。
- 農業をはじめるのに費用はどのくらい必要ですか。
- 就農する内容によって大きく異なります。トマトやアスパラガス等のハウス施設を用いる作物では、初期費用で1,000万円前後程度必要です。
なるべく、中古のハウスを融通してもらう等、初期投資を低く抑えて就農できるかが重要です。そのためにも、農業師匠の元での研修期間中に、地域の人とコミュニケーションをとることが大切です。
- 農業経営のためにはどんな準備が必要ですか。
- 「ヒト、モノ、カネ」と言われるように、労働力(人)、設備・機械・土地(物)、自己資金(金)が必要です。
これらについては、作る作物によって内容が大きく異なりますので、農業師匠の元での研修に入る前から十分に調べておく必要があります。
- 居住地を探す支援等はありますか。
- 各市町村の移住相談窓口にご相談ください。空き家バンク等を活用できる自治体もあります。
- 移住について補助制度はありますか。
- 市町村によって様々な補助、医療、子育て支援がありますので、各市町村のHPもしくは相談窓口にご相談ください。
- まったく経験がないのですが大丈夫でしょうか。
- 大丈夫です。阿蘇地域における新規就農者の約半数以上は新規参入者(まったく経験が無い方)です。
ただし、その内の多くの方が、農業師匠の元で研修を積んで就農されています。逆に、まったくの経験が無い方が、師匠無しで就農するのはかなり困難です。
- 農業研修はどうやったら受けることができますか。参加条件はありますか。
- まずはJA阿蘇の相談窓口(0967-22-6115)にご連絡ください。その後、体験研修や面談を行い、研修受入れを決定します。
募集要項については、阿蘇農業師匠のHPをご確認ください。
- 農業師匠にはどんな方がいますか。
- 7市町村それぞれに、野菜や花、畜産など各分野のスペシャリストがいらっしゃいます。
技術だけでなく、次世代を育てることに情熱のある方ばかりです。
詳しくは、阿蘇農業師匠のHPをご確認ください。
関連サイト
お問い合わせ
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JA阿蘇 営農部営農企画課
0967-22-6115 メールでのお問い合わせ