食の多様性を保つため、日本の農業が目指すべき「二極化」とは – マイナビ農業

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生産者の試み

食の多様性を保つため、日本の農業が目指すべき「二極化」とは

食の多様性を保つため、日本の農業が目指すべき「二極化」とは

2017年07月31日

ITとブランド化によって地元の復興に貢献する岩佐さんが見据える日本の農業の未来とは。後編では、日本の農業が抱える課題をどう解決していくべきか、岩佐さんの考えをうかがいます。

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宮城県山元町で、「食べる宝石」とうたわれる高級イチゴ「ミガキイチゴ」を生産する株式会社GRAの岩佐大輝(いわさひろき)さん。ITとブランド化によって地元の復興に貢献する岩佐さんが見据える日本の農業の未来とは。後編では、日本の農業が抱える課題をどう解決していくべきか、岩佐さんの考えをうかがいます。

―岩佐さんが考える、日本の農業にとっての一番の課題は何でしょうか。

日本の農業の未来を考えた時、最も重要な課題は生産人口の減少です。私たちが作っているイチゴのように、機械化して大量生産できる領域であれば、生産者が減っても事業として成り立たせることは可能です。しかし、農作物の品種によってはそのような投資ができないのも現実です。イチゴは国内で約2,000億円の市場があり、大規模投資の回収が見込めるから機械化に踏み切れるものの、市場規模の小さい品種では投資対効果が合いません。

その結果、未来の日本で発生するのは、食の多様性が失われるという現象です。今までは、小規模農家が様々な品種の農作物を作っていたことで、我々は豊かな食の多様性の中で暮らすことができました。

ところが、農業の担い手が減っていき、機械化・大量生産もできない農作物については、国内で作れなくなり、家庭で食べられなくなることが、現実的に起こりうると思います。日本の食の多様性は文化の根源です。個人的に、その多様性が失われることに対して強い危機感を抱いています。

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