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ビールの“中身”を見せてください vol.1:【準備編】国産麦の基礎知識

ビールの“中身”を見せてください  vol.1:【準備編】国産麦の基礎知識

2017年07月31日

コンビニやスーパーで手軽に購入できるビールですが、その1本1本が手塩にかけて育てられた原料をもとにできています。この企画では、ビールの“中身”を探っていきたいと思います。第一回は、まず準備編としてビールに欠かせない「麦」について学んでみたいと思います。今回はその中でも貴重な存在である「国産麦」を中心に掘り下げます。

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コンビニやスーパーで手軽に購入できるビールですが、その1本1本が手塩にかけて育てられた原料をもとにできています。では、ビールの原料はどこでどのように生まれ育っているのでしょうか。この企画では、ビールの“中身”を探っていきたいと思います。第一回は、まず準備編としてビールに欠かせない「麦」について学んでみたいと思います。今回はその中でも貴重な存在である「国産麦」を中心に掘り下げます。

ビールに使う「麦」の種類とは

ビールの原料となる麦の多くは「大麦」です。その他に「小麦」、「ライ麦」、変わったところでは「古代麦(スペルト小麦など)」を使うものもあります。また、副原料として「大麦」などの他に「オーツ麦」などを使う場合もあります。

「大麦」には「六条大麦」と「二条大麦」の2種類があります。このうち、ビールに使われているのは主に二条大麦です。これは麦粒が二列に実り、大粒ででんぷんが多く、たんぱく質が少なくて殻皮が薄いのが特長です。別名「ビール麦」とも呼ばれています。ちなみに、六条大麦は麦茶によく使われています。

【関連記事はこちら!】ビールの“中身”を見せてください

麦とビールの歴史

麦の歴史は、紀元前7000年頃に定住農耕として北メソポタミア(現在のイラク周辺)で栽培が始まったといわれています。遺跡からも当時の二条大麦が発見されています。

そして、紀元前3000年頃の粘土板「モニュマン・ブルー(醸造の記念碑)」には、シュメール人によってビール醸造の記録が残されています。そこには、『麦を発芽させて麦芽を作り、それを乾燥させて粉にしたものでバッピル(ビールブレッド)を焼き、そのパンを砕いて水を加えて液体にする。その液体に野生酵母を加えて自然に発酵させる』という製法が刻まれています。

こうして太古から麦は人類の糧として存在し、その麦からビールが造られていたのです。現在はビールを造るためにパンを焼くことはありませんが、原料となる大麦を水につけて麦芽を作り、それを乾燥・焙燥してビールの仕込みに使うという方法は変わっていません。

ビールに使われる国産麦の割合

1960年代までは、日本のビールは国産大麦100%で賄っていました。しかし、その後ビールの消費量が増えたり、麦芽輸入の自由化が始まったりしたことによって、現在のビールに使われている麦のほとんどは輸入されるようになりました。現状、国産大麦の使用は日本のビール生産量全体の1割程度まで下がっていますが、ここ数年、国産原料にこだわるビールが続々と登場し、新たな注目を集めています。

左側:PolarStar、右側:はるな二条といういずれも国産麦の品種

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