家業を継ぐ悩みを分かち合い、帰農を推進 「農家のこせがれネットワーク」 – マイナビ農業

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家業を継ぐ悩みを分かち合い、帰農を推進 「農家のこせがれネットワーク」

家業を継ぐ悩みを分かち合い、帰農を推進 「農家のこせがれネットワーク」

最終更新日:2018年06月14日

農業を、かっこよくて、感動があって、稼げる「3K産業」にしたいとの思いから、実家の養豚農家を継いだ宮治さん。家業だけでなく農業界全体を盛り上げたいと、農家生まれの「こせがれ」をつなげる「NPO法人農家のこせがれネットワーク」を設立しました。その取り組みに迫ります。

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都会で働く“こせがれ”の帰農で農家の後継者不足の解消を目指す、NPO法人「農家のこせがれネットワーク」。農家で生まれ、家業を継ぐべきか悩む「こせがれ」たちの不安や心配事を共に解消し、事業継承をスムーズにできるようサポートしています。

今回は、代表理事の宮治勇輔(みやじゆうすけ)さんに立ち上げの経緯などについてお話をうかがいました。

都会で働く農家の「こせがれ」が家業に入り、NPO法人を立ち上げるまで

当初は実家を継ぐ気は全くなく、漠然と「30歳までに起業する」という目標を持ちながら、人材派遣会社で会社員をしていた宮治さん。
「知識が夢を広げてくれると思ってさまざまな分野の本を読んでいたのですが、その中には農業の本もありました。でも、どの本も『農業はきつい割には稼げない』など、マイナスなことしか書いてありませんでした。

それで、農業について本気で考えるようになったんです。一次産業を『きつい、汚い、かっこ悪い、くさい、稼げない、かっこわるい』の“6K産業”ではなく『かっこよくて、感動があって、稼げる』“3K産業”にしたいと強く思うようになりました。実家は絶対に継がないと言いながら、どこかで農業への思いがあったのでしょう。気が付くのに時間がかかりました」(宮治さん)。

2005年6月、宮治さんは一念発起し、会社を辞めて家業である湘南の養豚農家に戻りました。生産は父親と弟に任せ、自身は販路の開拓などを担当し、生産から顧客に届けるまでを一貫してプロデュースする「農業プロデューサー」としての活動を始めました。

まず初めにしたことは、自分たちが作った豚肉のおいしさを知ってもらうため、知り合いの果樹園を借りて行ったバーベキューのイベントです。参加者が「肉も脂身もおいしくて、まったく豚臭くない」と喜んで食べる様子を見て、「うちのブタは、自信を持って食べてもらえるブタだ」と確信したという宮地さん。自分たちが作った豚肉に、「みやじ豚」と名付けました。月1、2回のバーベキューイベントの開催を続けているうちに口コミが広まり、メディアで取り上げられるようになり、「みやじ豚」の知名度はみるみるうちに上がっていきます。やがて、「おいしいみやじ豚をもっと食べたい」という声を受け、インターネットを使った直接販売、レストランとの直取引なども実現しました。2006年には法人化し、「株式会社みやじ豚」を設立となりました。

宮治さんの活動は、家業の枠の中に留まりませんでした。“3K産業”の実現のために、共に語り合い、実現に向けて取り組んでくれる仲間が欲しいと考えたのです。2008年、養豚農家のこせがれである宮治さんを中心に「NPO法人 農家のこせがれネットワーク」が設立されました。

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