伝統ある“気仙椿”で地域に産業を 陸前高田市の椿油製油工房「椿のみち」 – マイナビ農業

マイナビ農業TOP > 行政・団体・個人の支援 > 伝統ある“気仙椿”で地域に産業を 陸前高田市の椿油製油工房「椿のみち」

行政・団体・個人の支援

伝統ある“気仙椿”で地域に産業を 陸前高田市の椿油製油工房「椿のみち」

伝統ある“気仙椿”で地域に産業を 陸前高田市の椿油製油工房「椿のみち」

最終更新日:2017年12月15日

ネパールでハンディクラフトや食品の企画開発を行い、適正な価格で継続的に輸入するフェアトレード(※)を行ってきた有限会社ネパリ・バザーロ。今、経済的に成長しつつあるネパールで、物理的な支援のみならず継続して取り組む仕事を作ることで、現地の女性たちの自立をサポートしてきました。東日本大震災の被災地、岩手県陸前高田市で、復興支援として始まった「椿油プロジェクト」、北限地帯に咲く「気仙椿」の椿油を使った産業作りに取り組んでいます。今回は、ネパリ・バザーロの高橋百合香(たかはしゆりか)さんに、「椿油プロジェクト」でどのようにして地域の産業を育てているのか、お話をうかがいました。

  • LINE
  • twitter
  • facebook
  • Google+
  • Hatena
  • Pocket

(※)フェアトレード(Fair Trade):発展途上国で作られた作物や製品を適正な価格で継続的に取引することによって、生産者の持続的な生活向上を支える公平貿易の仕組み。

地域の伝統食でもあった椿油 伝統を守りつつ資源として残したい

椿の産地といえば伊豆大島が有名ですが、陸前高田市のある広田半島は温暖な気候で、昔から椿の木が多く自生していました。椿は根がしっかり張るので、植えれば防風・防潮にも役立ち、花が咲けば美しく観光資源としても活用できます。

そこで「地域の伝統を守りつつ、将来世代へ資源を残したい」という地元の人々の願いを受けて、北限の椿「気仙椿油」で産業を起こすことになりました。

ところが、十分な椿油を得るには、気仙地域の椿の実だけでは足りません。まずは、利島など伊豆諸島の産地から原料を仕入れて事業をはじめました。同時に、「ゆくゆくは地域の椿の実の割合を増やしていきたい」と椿の植樹も進めたといいます。

「植樹体験ツアーを企画し、全国から参加者を募りました。のべ100人の方が参加され、2回の開催で計150本の椿の木を植えました」(高橋さん)。

世界に誇れる高品質を実現 すべて手作業で作られる「椿油」

2012年10月中旬には、「製油工房 椿のみち」が完成し、同年11月より製造販売がスタート。この地域では椿油はけんちん汁に使ったりと、伝統食として常食されていたことから、食用の生しぼり椿油の製造を目指しました。製油工程は全て手作業で行われます。

まずは、椿の実を手で1つずつ選別し、その実を洗って乾燥させて粉砕し、手作業で殻を取り除きます。さらに実を再選別して、高品質の実だけが残るようにします。それを圧搾、ろ過し、低温殺菌後に瓶詰めしてラベルを貼って完成になります。

手作業のため工程数は多くなりますが、じっくりと丁寧に作られているため、最高品質の出来栄えになったといいます。

1 2

  • LINE
  • twitter
  • facebook
  • Google+
  • Hatena
  • Pocket

関連記事

カテゴリー一覧