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ウシの減少に危機感 北海道の酪農家に配布された話題の資料

ウシの減少に危機感 北海道の酪農家に配布された話題の資料

2017年10月15日

近年、全国的に乳用牛頭数は減少傾向にあり、それにともなって生乳生産も大きく伸び悩んでいます。この現状に危機感を抱いた北海道酪農検定検査協会は、後継牛確保と長命連産を目的に、酪農家向けの技術資料として「これが私のやり方です!」を2017年3月に作成し、道内の酪農家に配布しました。掲載された各酪農家の取り組み事例は、道外の酪農家にも大いに参考になりそうです。

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乳用牛頭数の減少に危機感

グラフを見てもわかるように、全国的に乳用牛頭数は年々減少しています。北海道においても過去6年間で、経産乳用牛(※)は約3万5,000頭、未経産乳用牛も約6,000頭減っています。このままでは、生乳生産量の維持拡大がのぞめません。

※経産乳用牛:出産を経験した乳用種のウシのこと

乳用牛頭数減少の原因として考えられるのは、個体価格高騰にともなう交雑種頭数の増加、子ウシや搾乳ウシの事故並びに繁殖成績の低迷などです。

北海道の農業産出額における、乳用牛の割合は36%と最も多く、畜産全体では5割以上を占めます。さらに生乳の全国産出額のうち、北海道は48%、乳牛については61%も占めており、北海道において乳用牛頭数の減少は深刻な問題であることがわかります。(※1)

酪農家それぞれがウシを長生きさせる努力を

これまで酪農経営の設備や機器の面においては、搾乳ロボットの導入などにより多頭化、大型化、自動化、外部化が積極的に進められてきました。その一方で、ウシの事故を減らし、健康に飼いながら繁殖させていくという飼育における細かな世話や配慮が軽視されてきました。

たとえば、北海道における2005年の乳用子ウシ等の死亡および事故頭数は、1万6,112頭、被害率は7.2%でした。このまま被害率が7%で推移すれば、北海道としては、経済的基盤の柱とも言える酪農産業に甚大な経済的損失が発生しかねません。しかし、10年後の2014年度のデータでも、被害率は6.9%とほとんど変化がみられなかったのが実情です。

これ以上、乳用牛頭数を減らさないためには、関係機関が一丸となって警鐘を鳴らさなければいけません。酪農家それぞれが危機感をもち、単純に頭数を増やす発想から、今飼っている母ウシや生まれた子ウシを可能な限り、長生きさせることに努めることが大切なのです。そのような動きが、今道内で一歩ずつ広がりを見せています。

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