農家兼食品コンサルタント久保さんに聞く「売れる農家に必要な3カ条」 – マイナビ農業

マイナビ農業TOP > マーケティング > 農家兼食品コンサルタント久保さんに聞く「売れる農家に必要な3カ条」

マーケティング

農家兼食品コンサルタント久保さんに聞く「売れる農家に必要な3カ条」

農家兼食品コンサルタント久保さんに聞く「売れる農家に必要な3カ条」

2017年10月16日

自然栽培で春菊を育てている久保正英(くぼまさひで)さん。就農前は大手食品メーカーに勤務し、数々のヒット商品を世に送り出してきました。農家として成功しながら食品関連のコンサルタントとして農業法人や農家のコンサルタントを行い、「中小企業経営診断シンポジウム」で中小企業庁長官賞も受賞しています。時代に即したマーケティングの極意を知る久保さんに「売れる農家に必要なこと」3つについてうかがいました。

  • LINE
  • twitter
  • facebook
  • Google+
  • Hatena
  • Pocket

1:ネット集客だけに頼ってはいけない

インターネット(以下、ネット)が発達し、個人の農家がホームページを作って消費者に直接販売することが多くなり、ネットでの販売に力を入れたいと考えている方は増えているでしょう。しかし、久保さんは「ネット集客にだけ頼ってはいけない」と指摘しています。

「ネットと実像は違う、ということを理解する必要があると思います。もちろんネット販売によって、農家の存在を知るきっかけになるという利点はあるのですが、ネットだとイメージだけで農家や作物のことを判断してしまいがちになりますし、お客さんとして定着しにくいという問題があります。これまで、JAにだけ出荷していた小規模農家さんが宅配や商店の直売をめざすのであれば、どんな人達が買ってくれるのか 。まずはお客さんと「顔の見える関係」を構築することを優先するべきです」(久保さん)。

ある八百屋さんから聞いた話ですが、「有機野菜だからうちの野菜を買ってほしい」と、突然農家から営業のメールが届くことがあったそうです。野菜を販売する農家と、野菜を仕入れる八百屋の間に、信頼関係ができてこそ取引ができるという基本的なことをわかっていない典型的な例だと、久保さんは言います。SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は、そういったビジネスの関係が、いかにも簡単に構築できるような錯覚に陥りやすいという点があります。ネットでのお客さんも、対面販売をするお客さんでも、考え方は一緒です。どんな方が自分の野菜を買ってくれているのか、どんな好みなのか、といったことに気を配ることが大切です。

さらに、自分が育てた野菜の味を正しく評価できる感覚も必要だと言います。

「農家はこだわりが強く、自分が一番だという錯覚に陥りやすいです。いつも自分の野菜ばかり食べているため、他の方が作った野菜を食べることが少ないと思うんです。私は地方に行ったときには、現地の春菊を探して食べています。そこでおいしいものに出会ったら、農家に電話で問い合わせして会いに行くこともよくあるんです。そのような客観的な感覚を常に持っていなければと思っています」。

1 2

  • LINE
  • twitter
  • facebook
  • Google+
  • Hatena
  • Pocket

関連記事

カテゴリー一覧