11月に旬を迎える葉野菜
ハクサイ
ハクサイは、日本の食卓には欠かせない野菜といっても過言ではないくらい、生産量の多い野菜です。主な生産地は茨城県と長野県で、この2つの県で全国の生産量の約4割を生産しています。(※1)
水分が多くて食感が良く、煮込むと甘みがでるので鍋料理などによく使われます。また、漬け物用の野菜として、浅漬けやキムチなどが人気です。
ハクサイはほとんどが水分で低カロリー 、さらにビタミンCやカリウムなどを多く含む野菜です。
シュンギク
シュンギクはキク科の植物で、 春に花が咲くことから「春菊」と名付けられています。いろいろな品種があり、地域によっても違いがあります。西日本では主に葉が広く切れ込みの浅いもの 、東日本では株が横に張るタイプなどがよく作られています。大葉シュンギク、サラダシュンギクなどの種類があります。
シュンギクにはカロテンやビタミンC、ビタミンEなどの栄養が豊富に含まれています。主な生産地は千葉県、大阪府、福岡県などです。
ホウレンソウ
ホウレンソウは、11月から1月に旬を迎えます。この時期のホウレンソウは色も濃くなり、栄養価も増します。主な産地は千葉県、埼玉県、群馬県と関東 地方で多く生産されています。
ホウレンソウには「西洋種」と「東洋種」の2種類があります。西洋種は葉が丸く厚みがあり、東洋種は、葉が薄く切れ込みが深いのが特徴です。現在日本で多く流通しているホウレンソウは、西洋種と東洋種を交配させたものです。ホウレンソウは緑黄色野菜で、ビタミン、鉄分、βカロテンなど多くの栄養素を含んでいます。
11月に旬を迎える根菜
カブ
カブは年間を通して流通している野菜ですが、晩秋から冬にかけて旬を迎えます。寒くなるにつれ、甘みが増しておいしくなる野菜で、全国各地で栽培されています。主な産地は千葉県、滋賀県、京都府などです。
カブは根の部分だけでなく、葉もおいしく 食べられる野菜で 、漬け物や鍋料理などによく使われます。葉には、βカロテンやビタミンC、カルシウム、カリウムなどを豊富に含んでいます。
ダイコン
日本でとても馴染み深い野菜であるダイコンは、11月から2月にかけて旬を迎えます。おでんや漬け物、炒め物、煮物など様々な料理に使われます。部位によって味が変わり、上部は甘みがあるのでサラダやダイコンおろし、漬け物などに向いています。中央部は煮物などに、先端部は辛みがあることも多いので、炒め物などに向いています。
主な生産地は千葉県、北海道、青森県です。ダイコンにも様々な種類があり、一般的にスーパーなどでよく見かける品種は「青首大根」と呼ばれるものです。その他、三浦大根、源助大根、亀戸大根など、 地域によって特色のあるダイコンが生産されています。
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11月に旬を迎えるその他の野菜
ブロッコリー
ブロッコリーはアブラナ科アブラナ属の野菜です。地中海沿岸部が原産で、日本には明治時代に伝来したと言われています。年間を通して流通している野菜ですが、11月から3月頃に旬を迎えます。主な生産地は北海道、愛知県、埼玉県です。
サラダやシチュー、炒め物など様々な料理に活用できます。しかし、煮すぎてしまうと歯ごたえが無くなってしまうので注意しましょう。ビタミンCやビタミンK、葉酸などを多く含んでいます。
カリフラワー
カリフラワーもブロッコリーと同じくアブラナ科の一種です。主な生産地は徳島県、愛知県、茨城県です。年間を通して流通していますが、旬は11月頃から3月頃です。
多く流通しているのは白色ですが、オレンジ色や紫色などカラフルな色のカリフラワーも栽培されています。
スープやサラダ、ピクルス、煮込み料理など様々な料理に活用できます。茹ですぎるとボソボソとした食感になってしまうので、ご注意ください。ビタミンCやビタミンB1などの栄養素を豊富に含んでいます。
11月に旬を迎える野菜をご紹介しました。11月には、鍋物などに活躍するハクサイ、シュンギク、ダイコンなどが旬を迎えます。旬の野菜は栄養価が高いので、是非様々な料理などに使って季節感を感じながら味わってみてください。
(※1)平成28年産指定野菜及び指定野菜に準ずる野菜の作付面積、収穫量及び出荷量
農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/sakkyou_yasai/attach/pdf/index-18.pdf