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季節の暦 二十四節気「立冬」〜いよいよ冬の始まり〜

季節の暦 二十四節気「立冬」〜いよいよ冬の始まり〜

2017年10月24日

立冬は11月7日頃から11月21日頃を指します。立冬の日から暦の上では冬となり、いよいよ冬の気配を感じるようになる時期です。この節気は、初候「山茶始開(つばきはじめてひらく)」、次候「地始凍(ちはじめてこおる)」、末候「金盞香(きんせんかさく)」で構成されています。木枯らしが吹くようになり、紅葉した葉が風で舞い落ちる様子は、美しさと同時に少しもの悲しい雰囲気も感じさせます。

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 山茶花の花を食べる

冬の始まりを知らせるように咲く山茶花。ツバキ科の植物で、花びらがはらはらと落ちて枯れるのが山茶花の特徴です。

山茶花は天ぷらにして食べることができます。味は淡泊であっさりしているそうですが、季節の花を食べて季節そのものを感じるのも素敵ですね。

ちなみに、椿も同じように天ぷらにして食べることができるようです。椿の花が咲いたときにも天ぷらを作り、食べ比べてみるのもよいかもしれません。

立冬の頃の旬の野菜

この頃になると鍋物などがおいしくなりますね。鍋物はたくさんの野菜が食べられるうえに体も温まり、しっかりと栄養摂取ができます。

そんな鍋物や味噌汁の具材として欠かせないのがネギ。この頃になると長ネギが旬を迎えます。煮ると甘みが出てとろりとした食感になり、魚肉の臭みも抑えてくれる野菜です。

一般的には、日本で使われているネギの種類のうち、主に白い葉柄部分を食べるものを「長ネギ」・「根深ネギ」と呼びます。緑色の葉柄部分を食べるものを「青ネギ」と呼んでいます。長ネギはぶつ切りにして直火で炙り、味噌汁に入れるだけでも手軽においしい一品になります。刻んで薬味にしたり、ごま油などと炒めて料理の香り付けに利用したりと、使い勝手がよく重宝します。

購入するときは、ふかふかしたものではなくしっかりと締まって弾力のあるものを選びましょう。表面や葉先が茶色に変色していないものを選ぶのもポイントです。

新聞紙に包んで、できるだけ立てて室内の温度の低いところか日の当たらないところへ保管するのがよいとされています。1本全て使い切れずに残ってしまった場合は、ポリ袋やラップで包んで野菜室に立てて保管し、早めに使いきりましょう。

立てて保管するのはネギが縦に伸びる性質があるためで、横にすると縦に戻ろうとして余分なエネルギーを消費し、傷みやすくなります。長ネギの香りの成分である硫化アリルは、体温を上昇させて血行を促進させる作用があるといわれます。他にも、含まれている微量元素のセレンは、ガンの抑制作用が研究されているミネラルのひとつです。

葉にはカロテンも含まれているため、白い部分だけではなく葉の部分も取り入れられるように調理を工夫するとよいでしょう。
 
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立冬の頃に旬を迎える果物

この頃になると西洋ナシを見かけるようになります。日本のナシにはない独特の香りと、食感をもった果物です。

日本には明治初期頃からありましたが、栽培や追熟についての知識が乏しく風土や嗜好に適さなかったため、需要が低い果物でした。しかし、現在の主流であるラ・フランスを導入することにより、秋の味覚として徐々に認知されるようになり、需要が伸びてきています。

西洋ナシは、購入してすぐに食べられるというわけではありません。食べ頃になるまで、追熟をおこなう必要があり、タイミングの見極めが難しいのも現状です。追熟は常温でおこない、豊かな香りがたつ追熟5日目頃がだいたいの食べ頃の目安となっています。自分の好みの追熟具合を探してみるのもいいかもしれませんね。

購入するときは果皮に傷が無く、香りがよくて重さを感じるものを選びましょう。もし切ったときに硬かった場合はサラダにしたり、シロップ煮・ジャムなどに加工するとおいしくいただけます。

立冬の頃の旬の魚介

この頃になるとホタテ貝や牡蠣といった貝類が旬を迎えて多く見かけるようになります。ホタテ貝は成長すると直径約20cmほどになる貝で、主に大きな貝柱を食用としています。新鮮な物は殻付きのまま直火で焼くのが一番おいしいとされていますが、貝柱の刺身もとろりとした食感で甘く、人気です。

この頃から旬を迎える牡蠣は、一般的に夏場に食べる岩牡蠣とは種類の違うものです。日本ではすでに縄文時代の頃から牡蠣を食べていました。

岩牡蠣も大ぶりのものがあっておいしいのですが、冬に食べる牡蠣も栄養をたくさん蓄えたおいしい牡蠣です。アミノ酸や亜鉛に代表されるミネラルなどを豊富に含んでいるため、「海のミルク」と呼ばれるのを聞いたことがあるかもしれません。牡蠣が多く捕れるようになると各地に牡蠣小屋が開店し、直火で焼いて食べる「牡蠣焼き」もこの頃の風物詩ですね。

牡蠣は食中毒に注意をしよう

牡蠣はそのクリーミーな食感を楽しむため生食もできますが、食中毒の起こりやすい貝でもあります。食中毒の原因はノロウイルスが主で、最短1日で嘔吐や下痢を発生させるやっかいなウイルスです。

特に怖いのが周りの人への二次感染。便や吐瀉物から感染してしまうケースが後を絶ちません。これはノロウイルスがアルコールや洗剤への耐性をもち、除菌するのに手間がかかるためです。

また、多数の遺伝子型があるウイルスのため、一度感染したからもう感染しないというわけではなく、何度も感染するかもしれない点にも注意が必要です。「新型のノロウイルスが発見された」というニュースを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。ノロウイルスを適切に除菌するためには、次亜塩素酸水や次亜塩素酸ナトリウムが有効で、塩素濃度が200ppm以上になるように薄めて使用します。

牡蠣で食中毒にならないために一番良いのは、しっかりと中まで火を通すことです。

秋の味覚を楽しむのも素敵なことですが、免疫力の弱い小さい子どもや高齢の方が家族にいる場合は、加熱や取り扱いに注意が必要な食材といえるでしょう。立冬の時期からは空気の乾燥が激しくなってきて、風邪やインフルエンザの感染が徐々に広まりをみせはじめます。早めに予防接種を受けたり、部屋に加湿器を導入することも大切です。

食事の面では体を温めるメニューを取り入れたり、旬のものを食べて栄養を摂るなど、これから厳しくなる寒さと病気に対する予防・対策を行いましょう。

健康に気をつけて、毎日を楽しく過ごしましょう。

 

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