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季節の暦 二十四節気「霜降」〜秋の深まる頃〜

季節の暦 二十四節気「霜降」〜秋の深まる頃〜

2017年10月23日

二十四節気のひとつ霜降(そうこう)。この節気は、10月23日頃から11月6日頃までの時期を指します。初候「霜始降(しもはじめてふる)」、次候「霎時施(こさめときどきふる)」、末候「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」から成り立っており、文字のとおり霜が降りる季節になります。

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秋に降りる霜は農作物に被害を与えるとされ、あまり歓迎されませんが、北の地方から紅葉が進んできて、目を楽しませてくれます。やっと秋が深まったような気がしますが暦の上では晩秋で、もうすぐそこまで冬の気配が近づいてきています。

紅葉狩りに適した季節

霜降の時期、特に楓蔦黄の時期は、紅葉狩りに適しているとされています。紅葉といえば一般的にはモミジやツタ、イチョウが挙げられますが、他にもコナラ、ナナカマド、ケヤキなども紅葉します。

それぞれの木々で紅葉の様子も様々で、多くの種類の紅葉木があるほど、山の彩りに奥深さが出て美しい絶景を楽しむことができます。このように目を楽しませてくれる紅葉木の一種であるモミジは、実は天ぷらとしても食べられています。大阪府には昔ながらに銘菓としてモミジの天ぷらが販売されている地域もあります。優しい甘さと、かりんとうのような香ばしさのあるお菓子ということで、紅葉を楽しみながらこのお菓子をいただくというのも風情がありますね。

菊の花を食用として楽しむ

1つ前の節気「寒露」の頃から各地で菊花展が開催され、菊の花を観賞して楽しむことができますが、実は食用の菊もあります。

食用の菊も秋が旬で、料理のアクセントとして飾るだけでなく、和え物・おひたし・酢の物などにして食べられています。料理に用いる際は香りと食感を大切にするため、さっとお湯に入れて混ぜる程度の加熱にとどめ、茹ですぎに注意します。茹でる時に酢をいれると色よく茹でることができます。

中国では菊を目の薬として用いることがあり、充血や腫れ、視力の低下などに効果があるそうです。また、自律神経を安定させたり、解熱やリラックスの効果もあるといわれています。

霜降の頃の旬の野菜

この頃になると、天然のホンシメジが旬を迎えます。

天然のホンシメジはとても希少で、滅多に出回ることはありません。一般的に広く親しまれているのはブナシメジです。ブナシメジにはエルゴステロールというビタミンD前駆体が含まれています。ビタミンDはカルシウムとリン酸の吸収に関わっていて、骨の形成を促進する働きをもつ物質です。

また、不足しがちな必須アミノ酸も多く含みます。油を吸いにくい食材なので、揚げ物にしてもおいしくいただけます。長時間加熱しても形が崩れにくく、食感もよいので鍋物や煮物にも向いています。

私たちに親しみ深いニンジンも、この頃になると旬を迎えます。

常備菜として必ず家庭に置いてあるほど一般的な野菜で、調理に使う他にお菓子やジュースにも使われています。そんな親しみやすいニンジンですが、特徴的な独特の香りがあるため、苦手な方も多い野菜です。しかし、最近は品種改良によって香りが軽減されたものや甘みが増したものが登場し、食べやすくなりました。ニンジンといえばオレンジ色が一般的でしたが、白や黄色、紫色といった色をしているニンジンも登場しており、食卓をカラフルに彩ります。選ぶときは、色の濃い芯の切り口が細いものを選びましょう。保存の際に水気があるとすぐに腐ってしまうので、水分は拭き取ってから保存します。

土がついたまま販売されているものについては、洗わずにそのまま新聞紙に包んだ方が鮮度を保つことができます。

ニンジンのオレンジ色はβカロテンに由来しています。βカロテンは体内でビタミンAに変わり、活性酸素を抑える強力な抗酸化作用があるとされ、皮膚や粘膜を丈夫に保つ役割もあります。

βカロテンは油と一緒に摂取すると体内での吸収が高まるため、調理の際に良質な油との組み合わせで、効率よく摂取することができます。ニンジンにはその他にも、ビタミンB1やビタミンC、カリウムなどもバランス良く含まれていますので、積極的に摂りたい野菜のひとつです。

霜降の頃に旬を迎える果物

この頃に旬を迎える代表的な果物であるリンゴ。

手軽に購入でき、食べやすいので離乳食などにも利用され、とても親しみ深い果物です。近年は貯蔵技術が向上したため周年出回っていますが、多くの品種が9月から11月に旬を迎えます。水溶性の食物繊維であるペクチンが比較的多く含まれていて、血液中のコレステロールの上昇を抑える働きが期待されています。

また、整腸作用もあり水分も多く含むため、毎日の食事に取り入れたい果物のひとつです。リンゴはそのまま生で食べるほか、様々な調理法でお菓子や料理にも利用されています。リンゴの味は、アクの味や苦みを和らげるので、近年人気が出ている手作りスムージーなどのベースとしても最適です。

霜降の頃の旬の魚介

秋になると産卵のために川を遡上してくる鮭は秋鮭と呼ばれ、川に上る前の「目近(めぢか)」と呼ばれる脂ののった鮭は、市場で高値が付いています。産卵を控えた鮭から採れる生筋子も絶品で、ほぐしたものを醤油に漬けて味付けし、丼にのせたりして食べられています。

秋鮭の中に「鮭児(けいじ)」と呼ばれる鮭がいますが、これは産卵の年齢に至っていない若魚です。混ざっている割合は10,000分の1ともいわれ、とても珍重されています。

この時期にはノドグロといわれる魚も旬を迎えます。ノドグロは、水深100mから200mの浅い海に棲息しており、口の中が真っ黒で鮮やかな赤い体色を持っている魚です。身は脂がよくのった白身で、塩焼きや煮付けなどでも食感がよく、特に新鮮なものは刺身として食べるのが絶品といわれています。この魚は高級魚として有名です。鮮魚の状態では高級料理店などで扱われますので、一度は食べてみたい魚といえるでしょう。

新蕎麦もこの時期になるとよく見かけるようになり、秋の味覚を存分に楽しめる時期です。「初物を食べると75日寿命が伸びる」ともいれています。

目移りしてしまいそうなほど魅力的で、おいしい食べ物が次々と旬を迎えますので、食事を楽しみましょう。

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