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物流コストを大幅カット 消費者にもうれしい新物流革命「やさいバス」

物流コストを大幅カット 消費者にもうれしい新物流革命「やさいバス」

最終更新日:2018年07月09日

農業コンサルタント業「エムスクエア・ラボ」が中心となって取り組む新物流システムが、「やさいバス」です。集出荷の拠点をバス停に見立て「やさいバス」と名付けた冷蔵トラックが、静岡県中西部を巡回する仕組みです。野菜の売り手と買い手をダイレクトにつなげる試みとして、また宅配業者の人手不足が問題となるなかで、物流の効率化やコスト削減が可能だと注目されています。

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配送料値上げへの対抗手段を模索

「やさいバス」とは簡単に言えば、野菜の売り手がバス停で野菜を出荷し、買い手が野菜をバス停まで取りに行く共同配送システムです。

静岡県内でこのシステムを考案し、中心となって構築を進めているのは、農業コンサルタント会社「エムスクエア・ラボ」の代表取締役社長、加藤百合子(かとうゆりこ)さんです。

「こだわって作られた野菜の流通は小口が多いので、宅配業者を利用するのが一般的です。しかし、昨今ジリジリと配送料が上がり、極端に言えば1,000円の野菜を送るのに、1,000円のコストがかかるまでに上がってきています。そのため、せっかくいい野菜を作っても売れない、いい野菜を使いたくても買えない、という状況が生まれてしまっていました」。

こうした状況を打開する何かいい方法はないかと模索するうちに気づいたのは、「結局、どの配送車も同じようなところを回っている」ということ。「そうか、共同で運べばいいのだ」。その発想から生まれたのが、やさいバスという共同配送システムだったのです。

売り手と買い手の双方にメリット

市場や商業施設、JA、新聞店などを「バス停」に設定し、集配トラックを巡回運行させることで、生産者と消費者は最寄りの「バス停」で、採れたてで新鮮な野菜の出荷や受取が可能となります。売り手から買い手までドアtoドアで結ぶわけではありませんが、宅配便業者を利用するのに比べて配送料は半額以下となります。

「流通、物流コストの低減はもとより、高齢化が進む農家にとっては、出荷梱包作業の省力化につながり消費者にとっては、朝出荷したばかりの新鮮野菜をその日に手に入れることができ双方にメリットの多いシステムだと思っています」。

やさいバスの構想段階から協議会メンバーとして参加している、にしはらグループは、静岡県東部を中心に外食産業を展開する企業で、静岡県西部の生産者からネギやパクチーを集荷するのにやさいバスを利用しています。やさいバスのおかげで店で使える野菜が増え、地域の野菜を使ったメニューはお客様にも好評とのことです。

「こうした喜びの声が直に入ってくることがとても嬉しいですね」と加藤さんは手ごたえを感じているそうです。

【関連記事はこちら!】>農家から食卓まで〜知ってるようで知らない卸売のヒミツ1

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