1.豪華絢爛!イセエビやあの怪獣が立体イルミに(三重県津市美里町)
約10万個のLED電球で彩る、三重県津市美里町南長野の田んぼイルミネーションの特徴は立体的なこと。約4千平方メートルの田んぼに佇む豪華絢爛なイルミネーションは、遠くからも存在感を放ちます。
地元を盛り上げようと、同地区の若手農家ら14人で作る「南長野12志会」が毎年制作・設置しています。2015年は、翌年開催の伊勢志摩サミットへ向け、「日本のおもてなし」をテーマに、富士山や巨大なイセエビ、伊勢市二見浦にある夫婦岩などをモチーフに作りました。
竹を曲げたり結び合わせたりして作った骨組みに、電飾を取り付けます。
映画『シン・ゴジラ』がヒットした2016年には、青く光る高さ約6メートルのゴジラが出現しました。
15回目の今年は、「宝船、幸を乗せて美里町」をテーマに9月から制作。田んぼを海に見立て、長さ7メートルの宝船に高さ約1.8メートルの七福神が乗り合わせる、おめでたいモチーフです(実物は、現地でお確かめください!)。12月2日に点灯式が行われ、町民らが風物詩の始まりを見届けました。国道163号沿いの田んぼで、毎日17時~22時まで点灯します。2018年1月14日(日)まで開催。
2.窓から眺める絵本イルミ ~もう一つの”図書館”~(福島県鏡石町)
立派な武士を目指し、お椀の船でどんぶらこと都へ行き、出会った姫を守ろうと鬼退治へ。鬼に飲み込まれても針の刀でやっつけ、不思議な打ち出の小槌の力で背丈が伸び、姫と幸せに暮らしましたとさ-。童謡でもお馴染みの昔話『一寸法師』のハイライトを光で再現しているのは、米どころ福島県鏡石町の田んぼイルミネーションです。
コンセプトは、「窓から眺める絵本 ~もう一つの”図書館”~」。約2万個のLED電球で表現するおとぎ話の世界を、鏡石町図書館の4階展望室から眺めることができます。
水田のキャンバスを彩るのは、ペットボトルなどを使った太陽光パネル付きLEDライト「ペットボタル」。 日中に太陽光パネルで発電した電気を利用して、日没後にLEDライトが自動的に点灯します。時折かすかに点滅する様子は、まるでホタルの光のようです。
約6,000本のペットボタルの中には、町内の小中学校や農業高校の生徒らが、夢や願い事を書き込んだメッセージカードが入っています。これを「希望の苗」と呼び、“田植えイベント”を行って設置しました。
2018年1月8日(月)(※予定)まで一般公開。16時半~19時(18時45分まで受付)。図書館の休館日は、毎週月曜日(祝日の場合は次の日)、年末年始。
3.小学生がデザイン!お城から眺めるキャライルミ(愛知県尾張旭市)
尾張旭市の田んぼイルミネーションは、お城の天守閣から眺めるユニークなものです。名鉄瀬戸線尾張旭駅から徒歩18分、城山公園の一角にある旭城4階展望室から田んぼを見下ろすと、同市のイメージキャラクター「あさぴー」のモチーフが浮かび上がります。
尾張旭市のイルミネーションでは「ペットボタル」を使用しており、日没後約4時間楽しむことができます。「白・黄・橙・緑・水色・ピンク」の6色、約3,000
本のペットボタルがチラチラと優しく光ります。デザインは、地元の尾張旭市立城山小学校の児童から「おわりあさひをPR」をテーマに案を募集し、最優秀賞の作品をもとに決定しました。
ペットボトルの中には、城山小や市内保育園の児童などが書いたメッセージカードが入っています。尾張旭市ではこれを「ユメの苗」と呼び、11月下旬に子どもたちが苗植えをしました。
冬の田んぼにも目を向けて、農業へ興味を持ってもらおうと2013年から始まり、今年で5回目。展望室では過去のイルミネーション写真を公開しているほか、メッセージを書き込めるノートもあります。苗を植えた子どもたちからの「すごくきれい」「転んでしまったけど頑張った甲斐があったよ」といったコメントが残されていました。
12月25日(月)まで公開しています。(無料駐車場あり、日没から21時まで)
どこかほっこりとした気分にさせてくれる田んぼイルミネーション、いかがだったでしょうか。あなたの町にも味のある「田んぼイルミ」があれば、ぜひマイナビ農業編集部に教えてくださいね!
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