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直売率99%、東大卒マネージャー擁する梨園 個人農家初の「企み」とは

直売率99%、東大卒マネージャー擁する梨園 個人農家初の「企み」とは

2017年12月07日

日本梨のブランド化に成功し、99%以上を直売のみで売り切る「阿部梨園」(栃木県宇都宮市)。若き三代目・阿部英生(あべ・ひでお)さんと、東京大学農学部・同大学院卒の “敏腕マネージャー”佐川友彦(さがわ・ともひこ)さんが3年間、二人三脚で経営改善を行ってきた。その軌跡と、個人農家初となる取り組みについて伺った。

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東大卒マネージャーが梨園の一員になったワケ

明るい雰囲気の阿部梨園。取材当日も、休憩中のスタッフの笑い声が絶えなかった。

宇都宮駅から車で約20分の「阿部梨園」は、9種類の梨と桃を作る梨農家だ。20代で父親から梨園を継いだ代表の阿部英生さん(40)と、東京大学農学部・大学院卒という異色の経歴を持つ“敏腕マネージャー”佐川友彦さん(32)が、同園を支える。

二人の出会いは、3年前。佐川さんは大学・大学院でバイオエネルギーを研究し、卒業後は外資系メーカーの研究開発職として約4年間勤務した。「地域に根差し、経営の全体を見渡したい」と、インターンを経て2015年1月に阿部梨園へ入社。以来、生産は阿部さん、経営企画やPR、事務やサイト制作など生産以外の面は佐川さんが担当。農家では珍しい役割分担制を敷いて、二人三脚で運営している。

佐川さんが一員となった頃の阿部梨園は、家族経営から移行して正社員登用を始めた時期。経営効率化のための課題は山積みだったが、佐川さんの目には「ポテンシャルの塊」だと映った。

圧倒的な強みは、味。一般的に、梨は大きいほど美味しいとされる。同園の梨はソフトボールよりも大きく、ずっしりとした重みがある。初めて見た人は思わず笑みをこぼしてしまうほどのインパクトだ。もちろん甘くてジューシー。既に地元のファンは獲得し、贈答用の高級品としてブランド化に成功していた。「これだけ美味しいならもっと売れるはず」(佐川さん)と、“自社製品”の梨に更なる可能性を感じた。そして何より「量より質」を掲げ、休まず畑に出る阿部さんの生産者としての情熱、そしてスタッフを第一に考え、自然と周囲に人が集まるような温かい人柄に惚れ込んだ。

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