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世界のハイテク農業NOW! 〜アメリカ・NY編〜(2/2)

世界のハイテク農業NOW! 〜アメリカ・NY編〜

照り輝く太陽の下、広大な畑で作物を育てる−−。農業といえば、そんなイメージを抱きますよね。しかし、世界には都市部のビル内で行う農業が増えています。特に盛んなのが、アメリカ・ニューヨーク。一体どうやってビルで農業をしているのでしょう? 

世界のハイテク農業を紹介するシリーズ。今回はニューヨークのビル内で行われる農業にスポットを当てます。

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太陽光よりLEDの方が野菜は良く育つ?


「ビル内で栽培できる」とはいえ疑問が一つあります。室内では光が入りません。作物が育つには、光合成するための光が必須です。それを解決したのもテクノロジー。「LED」の発達が、この栽培方法を可能にしたのです。

私たちの生活においても、最近はLEDの電球などを低価格で買えるようになりました。室内農業は光の供給がポイントですが、安くて長持ちするLEDにより、質の高い栽培ができるようになったのです。

さらにLEDの利点は、光の波長をコントロールしやすいこと。実は、野菜の生育に必要な光は、太陽光の中でもほんの一部の波長のみ。そしてそれをピンポイントで効果的に当てれば、むしろ成長は早くなります。

生育に必要な波長だけを、効果的に当てる。これができるのがLEDです。その結果、作物の成長スピードが上がるうえに、季節に関係なく一年中作物を作れるようになったのです。

ロボットにセンサー、今までの農業とは違います


バワリーファーミングをはじめ、アメリカでは室内農業や垂直農場に力を入れる企業が出てきています。

やはり最大のメリットは、人手がいらないことです。室内での栽培は、風雨の影響を受けないため、電気やコンピュータ制御がしやすくなります。実際、室内農業のために、自動種まき機や収穫用のロボットが登場しています。さらには、植えられた苗の位置を修正するロボットも出ています。

コンピュータ管理できるため、センサーを駆使して作物の細かなデータを取ることもできます。あるアメリカのベンチャー企業は、水温や水位、気温や湿度、さらには光合成に関するデータなど、7つのセンサーを駆使して、水耕栽培をモニタリングするシステムを出しています。

今までの農業とは、180度イメージの違う室内農業。その中心地がアメリカであり、まさにテクノロジーを使った次世代の農業が結集しているのです。

 
バワリーファーミング

上記の情報は2017年12月20日現在のものです。

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