近代化で消滅の危機!世界農業遺産登録で保護の動きも
村人の知恵と工夫がつまった水田養魚ですが、それを行う土地面積は急速に減少し、消滅の危機にあります。背景には、機械や人工的な肥料を使って効率よく作物を育てる近代的な農法が主流になったことが挙げられます。
そんな中、食料の安定確保を目指す「世界連合食糧農業機関」(FAO)は2005年、次世代に継承するべき「世界重要農業遺産」に竜現村の水田養魚を選定しました。世界重要農業遺産への登録をきっかけに、地元の行政機関と村人は水田養魚の保護に取り組むようになり、試行錯誤が続けられています。
たくさんの種類の生命が支えあって生きていく「生物多様性」という概念のモデルともいうべき水田養魚。環境保護の観点からも、この貴重な伝統農法の継続と発展を見守りたいと思います。
上記の情報は2017年12月20日現在のものです。