みんなで笑って食事ができる「食のバリアフリー」を目指して

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みんなで笑って食事ができる「食のバリアフリー」を目指して(2/2)

みんなで笑って食事ができる「食のバリアフリー」を目指して
最終更新日:2020年02月05日

2020年に向け、日本を訪れる外国人の増加が止まりません。観光で、ビジネスで、日本を訪れる彼らにとって需要なキーワードの一つが「食」。東京を中心に、国際色豊かな各国料理が楽しめる日本ですが、自身の体質やライフスタイル、宗教上の理由などで「食の制限」を持つ人々への情報提供が足りていないのが現状です。その点に注目し、「食の制限」に特化したレストラン検索サイト「Vegewel(ベジウェル)」を運営する株式会社フレンバシー。「食のバリアフリー」に取り組む同社は〝みんなで笑って食事ができる文化を日本に創る″活動を行っています。

「食のバリアフリー」その取り組みを共有する

フレンバシー社は2018年から、食品関連企業担当者を参加対象にした「食のバリアフリーカンファレンス」を定期的に実施する活動を開始しました。1回目のカンファレンスは「食品メーカーが取り組むべき植物性商品とグルテンフリー商品」がテーマ。世界的に注目が集まる植物性商品とグルテンフリー商品の市場において、日本のメーカーはどのような取り組みを行っているかを、業界をリードする食品メーカーの担当者が意見を発表しました。

「キリン食生活文化研究所『食卓調査』から見た生活者の食トレンド」
キリン食生活文化研究所
シニア・フェロー 太田恵理子氏

生活者と社会の変化に関する研究を行うキリン食生活文化研究所。
新商品を出せば売れる高度経済成長期とは異なり、ここ20年は消費が成熟し、成長率はほぼ横ばい。消費者の嗜好性は分散化する傾向にある。食ライフスタイルも同様の変化の中にある。食品メーカーは、バラバラの嗜好を持った消費者に対して「ゆるベジ」「オーガニック」など、訴求ポイントを絞った提案をしていくべき。モノだけでなく、そのモノを使ってどんな体験ができるかが重要で、ICTを活用し、商品開発に消費者の意見が反映できる余地、ニーズに柔軟に対応できる体制を構築していく必要がある。

「Plant Based Food(植物性食品)が拓く未来~人と地球を健康に~」
不二製油グループ本社株式会社
マーケティンググループ 海外事業開発担当部長 稲塚洋一朗氏

油脂、製菓・製パン素材、大豆たん白の事業に関する食品の製造販売を行う企業。
世界的な人口増によって予想される食糧・水不足や地球温暖化の問題や、個人レベルの生活習慣病、食物アレルギーへの対策として、肉中心の食生活からの脱却が必要とされている。動物性食品から植物性食品にシフトすることで、これらの諸問題に対応した持続可能な食システムが構築できるとされ、北米を中心に植物性食品の市場が拡大している。現に北米の消費者で、週に一回以上は肉を摂取しない日を設ける「フレキシタリアン」の割合が30~40%を占めるようになった。不二製油は大豆などを活用した肉の代替商品や、大豆を使ったチーズなどを開発し、販売しており、今後、さらに力を入れていく。

「米粉の魅力~グルテンフリーで拡がる将来性~」
株式会社波里
営業本部 営業推進担当部長 岡田正剛氏

米粉を中心にグルテンフリー商品に力を入れる企業。
グルテンは、小麦・大麦・ライ麦・ライ小麦などに含まれるグリアジン・グルテニンというたんぱく質が、水を加えることで結びついてできる物質。グルテンを含まないものを選んで食べるグルテンフリーは、グルテンによるアレルギーを避ける食事療法だったが、近年、欧米のアスリートなどが食生活に取り入れたことで注目されている。米の消費量が減少する中で、グルテンフリーに適した米粉への転換が、米の生産量維持にも寄与するというメリットも踏まえて、欧米で起きているグルテンフリーを求める現象を紹介し、国内市場を開拓していく。併せて、多様な商品や使用法を提示し、世界市場へ参入していく。

カンファレンスの最後に登壇した播社長は、「『Vegewel(ベジウェル)』の閲覧数も右肩上がりで推移しており、食の制限や、健康志向などのニーズが高まっているのを実感している。今後も、消費者の個々の関心に応えられるよう、よりきめ細やかなサービスを展開していきたい。その一環として、様々な観点から『食のバリアフリー』を考えるきっかけを作っていきたい。」と、抱負を話しました。

次回実施

「食のバリアフリーカンファレンスvol.2~食品メーカーが取り組むべきハラールとベジタリアン~」

日時:2018年3月6日(火)19:00~
場所:外苑前(詳細未定)
申し込み、問い合わせは team@frembassy.jp

株式会社フレンバシー http://frembassy.jp

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