有機JAS規格の認定の手順
生産した農産物や畜産物、加工品に有機JASマークを表示するためには、農林水産大臣が登録した登録認定機関から、認定事業者として認定を受ける必要があります。登録認定機関には、国内機関のほか海外機関もあり、株式会社、公益法人、地方自治体など様々な組織が含まれています。
有機JAS規格の認定を取得するための手順は以下のとおりです。
1 認定申請を行う登録認定機関を決める
登録認定機関によって、認定を行う品目、地域等が異なります。農林水産省のホームページにそれぞれの登録認定機関の情報が掲載されているので、参考にして登録認定機関を決めます。
2 申請書類を用意する
申請書類は登録認定機関が定めていますので、指定の様式の書類を入手し、記載、提出します。
3 書類審査
登録認定機関では、申請書類を受理した後、登録認定機関が指名した検査員が書類審査を行います。
4 実地検査
ほ場や保管倉庫などが認定基準に適合しているか確認します。申請書類に記載されている内容が事実に即しているかなどを確認するため、検査員が実地検査を行います。
5 判定
登録認定機関に設置されている判定委員会において、書類審査と実地検査の結果をもとに、認定基準に適合しているか最終的な判定が行われます。
6 認定証の交付
判定結果が適合の場合、生産工程管理者として認定されます。また、認定機関から認定書が交付されます。認定後についても、登録認定機関は認定基準に適合しているか、最低1年に1回、調査を行います。
有機、オーガニックとパッケージに書いてあると、「安心して購入できる」と思う消費者は多いことでしょう。消費者の信頼を得て、安全な食べ物を提供していきたいと考えている農家の方は、有機JASマーク取得を検討してみてはいかがでしょうか。
参考 有機JASマーク(農林水産省)