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嬬恋の若者たちBRASSICAの「キャベツをデザインする」活動

嬬恋の若者たちBRASSICAの「キャベツをデザインする」活動

最終更新日:2018年09月05日

群馬県嬬恋村の名産品と言えば「嬬恋高原キャベツ」。その売り上げは全国の総出荷量の半分を占める、文字通り「日本一のキャベツ産地」です。最盛期には一帯が緑で染まる丘陵地の一角に、ハート型のキャベツ畑が出現します。キャベツ農家の若者たちが結成した「BRASSICA(ブラッシカ)」の「キャベツをデザインする」PR活動は、それまでなかったコミュニケーションを生んでいます。食べる、楽しむ、つながる。若者たちの活動が嬬恋に新しい連鎖を広げます。

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アブラナ属(BRASSICA)の多年草「キャベツ」を生産する若者

嬬恋キャベツの生産者、干川大地(ほしかわ だいち)さんは、祖父の代から続く農家の三代目。「はじめは様々な作物を作っていたようですが、昭和の初期に村全体でキャベツ生産に力を入れることになって、キャベツ農家になったと聞いています」と話す29歳は、東京農業大学短期大学部で学んだ後、村に戻って家業に就きました。
幼いころから見慣れた生産風景とは言え、自らキャベツづくりに携わるとその景色は一変。高原キャベツの生産時期の3月から10月。最盛期には一日の大半を畑で過ごす日々を送ります。キャベツ農家ならではの時間の流れは、異なる業種で働く同年代はもちろん、農家同士の接点を作りにくい状況でした。「気が付くと、家族としか話さない日もある」ことを憂いた干川さんが、「キャベツでつながるグループを作って、様々な人と交流する機会を作っていこう」と声をかけた農家仲間2人と「BRASSICA(ブラッシカ)」を結成したのは2015年のこと。キャベツ農家らしい活動をしていくことを表現するため、キャベツも含まれるアブラナ属の名称を冠しました。

嬬恋の新しい風物詩「嬬恋ハートキャベツ畑プロジェクト」

「BRASSICA」は「キャベツをデザインする」というコンセプトのもと、生産、流通、販売のあらゆる場面で、生産者と消費者が、キャベツでつながるために、結成当初、3つの目的を掲げました。

・嬬恋キャベツのPRとブランド力強化
・農業と観光の提携による地域活性化
・日本一の嬬恋キャベツを通じた交流促進

「あくまでキャベツを中心にした活動にこだわった」と言います。
具体的な行動プランを思案するなか、干川さんは群馬県内の若手農家の会合で、野菜ソムリエグループの人と知り合い、生産現場での研修を行いたいという要望を聞きました。「キャベツ畑で何か印象に残ることはできないか」と相談し、田んぼアートに着想を得た「ハート型のキャベツ畑」を作ることを計画。村がその名称「つまごい」にちなんで、「妻に恋する」愛妻家の聖地というPR活動を展開する中で、広大な嬬恋の丘陵地帯に「ハート型のキャベツ畑」を出現させることで「村と自分たちの活動、それぞれのPRになれば」と考えました。こうして、今では嬬恋の風物詩となった「嬬恋ハートキャベツ畑プロジェクト」が産声をあげました。
ハート型にキャベツの苗を植えることで、畑に無駄なスペースが生まれてしまうこと。ハートの型が肉眼で見えるような傾斜のある土地。理想に近い条件をクリアした3,000平方メートルの場所に、BRASSICAメンバーと野菜ソムリエグループの総勢15名で、4,000株のキャベツの苗を植えました。「出荷前の姿を知ってもらうこと、生産現場を見ていただくことで、よりキャベツに関心を持っていただけたら」という願いは少しずつ、けれど着実に伝播していきました。
秋の声が聞こえ始めるころ行った収穫イベントは、ソムリエグループのほか、facebookで告知したことで、一般の参加者も集まりました。1玉100円。菜切り包丁を使って、自身で必要なだけキャベツを収穫する体験は好評を博しました。

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