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国が違えば発想も違う!? 世界のユニーク農法 ~ボリビア(高畝農法・カメジョネス)~(2/2)

国が違えば発想も違う!? 世界のユニーク農法 ~ボリビア(高畝農法・カメジョネス)~

水害は農業の天敵。せっかく育てた農作物が水によって流されてしまう被害に悩む農地は少なくありません。ですが、南米のボリビアでは3000年も前から水害に強い農法が確立されていたことをご存知でしたか? 今回は、そんなボリビアの伝統農法から生まれた盛り土「カメジョネス」についてお伝えします。

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現代によみがえるカメジョネス・プロジェクト

農法

地方自治体がそれぞれ分権して成立しているボリビアでは、地域ごとに洪水対策が異なります。その中でベニ県に近代的なカメジョネスが建設されたのは2007年のことでした。そしてこれは、2008年の洪水を乗り切った唯一の構築物となりました。

ボリビアでは、これまで、土がすぐ痩せてしまうために、ほぼ3年周期で熱帯雨林を伐採して新たな畑を開墾してきました。しかし、カメジョネス農法を用いることで、新たな畑を必要とせず、豊かな土を維持し続けることができています。

南米では同じような水害を受けている地域が多くあり、コロンビア、エクアドル、ブラジルなどでも昔から盛り土を施す農法が行われています。

特殊な設備を必要とせず、洪水より高い盛り土をすることでメリットが得られる高畝農法、カメジョネス。伝統的なアプローチを現代に活かした、ユニークな農法といえます。
 
上記の情報は2018年2月20日現在のものです。
 
<参考>
気候変動に起因する食料生産への影響:農林水産省

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