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自然のサイクルを農業に活用 新感覚カレンダー「時空間地図 地球暦」

自然のサイクルを農業に活用 新感覚カレンダー「時空間地図 地球暦」

日々の暮らしの中で使われているカレンダー。予定を立てたり、日付を確認するため習慣的に目にしている人が多いのではないでしょうか。今回紹介する「太陽系時空間地図 地球暦®」は、これまでの「カレンダー観」を取り払う新感覚の暦。太陽系の中で地球がどこに居るのかが分かり、農業の年間スケジュールを計画するときにも相性抜群なんだそうです。一体、どのようなカレンダーなのでしょうか。

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実体験から生まれた、農業にも活かせる暦

地球暦

「地球暦」は、A1サイズの白い紙に太陽系を1兆分の1に縮小した図が描かれたものです。3月の春分から始まる円になっており、1周で1年を表しています。

使い方は、水星や金星、地球など惑星の軌道上の「今日」の位置にピンを立て、日々、左周りに進めていくだけ。そうすることで、地球が今、太陽系のどのあたりに位置して、自分が宇宙のどのあたりに居るのかが分かるというものです。

この「地球暦」を開発したのは、実家の農家を継ぎ、農業がきっかけで暦を見直すようになったという杉山開知(すぎやまかいち)さん。杉山さんは、現在一般的に使用されている西暦のほか、イスラム暦やユダヤ暦、アジアの各国で使われている暦にも興味を持ち、その国の文化の土台が暦と関係していることが分ったそうです。

「暦を調べていく中で、自分が宇宙の一部であることや、個人の幸せが全体の幸せにつながっていくという考え方が実感できるような『暦』を作りたいと思うようになっていきました。国や文化を越えて、みんなが共通に使える暦。毎日の生活や農作業などにも取り入れることができる暦。そんな思いを込めて制作したのが、この『地球暦』です」。

地球暦を農業に活用する

地球暦

農作物や植物は自然の産物です。もちろん人間も、自然の一部です。だから、自然のサイクルを利用した地球暦は農業との相性もよく、地球暦を取り入れている農家の方もいるそうです。

では、実際に「地球暦」を農業に利用する場合、どのようにしたらよいのでしょうか。まず、種まき、間引き、苗作り、摘葉、収穫といった農作業を行ったら、地球暦に記載していきます。別売りの書き込み用「ワークシート」を使うと、より便利に書き込みができます。

書き込みを続けていくうちに、例えば「○○の作業を行う頃は、満月になることが多い」など、自然が作るサイクルと農作物が連動していることが見えてくるようになります。
「この作業を毎年続けていると、前年と同じような出来事が同じ時期に起きていることが分かったりと、とても興味深いです」。

毎年書き込みを続けていくと、地球暦を見て、「そろそろ収穫に適した時期がやってくる」などと、農作物の成長の時期が予想しやすくなるのだそうです。

さらに農家にとって、大雨や日照りなどの天候などは収穫などに大きく関わることです。地球暦を使っていると、そのような自然環境にも天体の位置などが関係している場合もあり、意味があることだと理解できるとか。そのため、杉山さん自身も、思うような天候が続かなくても、自然現象は受け入れるしかないので農作業における不安や焦りといった感覚が軽減されたといいます。

「地球暦を使っていると、何があっても『それでも、今日も地球は回っている』と思えるので、おおらかな気持ちになれます。自分の生活と天体との関係がどのようにつながっているか分かると、新鮮な感覚や発見が訪れると思います」。

地球暦には、二十四節気や雑節も書かれています。二十四節気とは、春夏秋冬の4つの四季をさらに6つに分けたもので、立春、啓蟄(けいちつ)、春分、夏至など、季節を表す言葉です。時間や日付という概念を取り払い季節を感じてみたら、より繊細な移り変わりを実感できるかもしれません。

「私達は毎日同じような感覚で過ごしていますが、天体も宇宙そして天候も刻一刻と変わっています。日々の生活に追われて、立ち止まって大きな視野で考えることを忘れてしまいます。同じように見える日も、宇宙のなかでも地球は昨日とは違う場所にいて、その場所を通過することはもう二度とありません。かけがえのない今を精一杯生きるしかない、という最も大切なことを『地球暦』を通して感じてもらえるのではないかと思います」。

「地球暦」は、毎年春分の日からスタートします。春分は、1年で1周する太陽の周り道にある春分点を通過する日で、昼と夜の長さがほぼ同じになる日。1年を1日に例えた時の「日の出」にあたります。2018年は3月21日が春分の日になり、2017年の冬至から新しい暦が「地球暦」のホームページやオンラインストアなどで販売がスタートしています。

「地球暦」を農業に取り入れることで、自分の価値観やライフスタイルはどう変化していくのでしょうか。一体どんな発見があるのか、体感してみてはいかがでしょうか。

太陽系時空間地図 地球暦

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