農業+林業=アグロフォレストリー
アグロフォレストリー(Agroforestry)は、農業(Agriculture)と林業(Forestry)を組み合わせた言葉で、1970年代から使用されるようになりました。
熱帯雨林地域の従来の農業では、森林を伐採して農地や牧場を確保する方法が主流でしたが、その影響で土地が広範囲にわたり荒廃しました。
こうした中、荒廃地を再生する方法として注目を集めたのがアグロフォレストリーです。成長サイクルが異なるさまざまな植物が共存する森林の本来の在り方にならい、複数の農作物を栽培・収穫(混植農法)しながら、森林再生を目指す方法を指します。
現地住民の農業による収入向上はもちろん、森林再生による生物多様性の保全や地球温暖化防止にも貢献できるとして期待されています。