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米からエタノールを作る!岩手県奥州市の地域循環プロジェクト

米からエタノールを作る!岩手県奥州市の地域循環プロジェクト

日本有数の米どころ岩手県奥州市。増えていく休耕地を活用し、美しい田園風景を復活させたいという思いから始まったのが、米からエタノールを作るプロジェクトです。2013年4月からこのプロジェクトを引き継ぎ、さらにその製造過程でできる「米もろみ粕」を採卵鶏のエサとして活用する地域循環システムを実現させている、株式会社ファーメンステーション。代表の酒井里奈(さかいりな)さんに話を伺いました。

今後のビジョン

発酵
ファーメンステーションの商品は、地元岩手だけでなく都市部やオンラインショップで展開されています。新商品は、シナモンの香りでリラックスできる「ピロースプレーシナモン」。お米から作ったエタノールならではの柔らかい香り特徴で、ネパールの山奥から届いたシナモン、ヨモギの精油など、天然由来の厳選した原料だけで作られているそうです。

「商品を通じて、岩手県奥州市で行われている地域循環に興味を持っていただけたら」と酒井さん。先日、アメリカ、ニューヨークでファーメンステーションの事業紹介や商談を行い、ニューヨーカーからの評価は高く同社の商品がアメリカ市場に受け入れられる可能性があると感じたそうです。今後は商品の輸出も検討しているそうです。また、不定期ですが、奥州での取り組みをご案内するイベントも実施しています。

休耕地を利用し、米でエタノールを作ることから始まったプロジェクト。そこから、鶏のエサ、卵の加工品、肥料、そして化粧品と、様々なものが生まれて循環しています。化粧品を使うときに、原料は何か、原料がどこで作られているのか、考えて使うことで日本の農業を考えるきっかけとなるのかもしれません。

ファーメンステーション

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