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「長期修業なし」で新規就農を実現 24歳を支えた“学び場”とは【前編】

「長期修業なし」で新規就農を実現 24歳を支えた“学び場”とは【前編】

最終更新日:2018年06月14日

大阪駅から電車で約1時間、兵庫県中東部の篠山市。一大消費地の大阪や神戸からのアクセスの良さと、里山の原風景を併せ持つ土地です。ここで特産品の丹波黒(黒豆)や丹波大納言小豆、そして30品目以上の野菜を農薬・化学肥料不使用の有機栽培で生産するのは、大阪市出身のIターン就農農家・大坂宇津実(おおさか・うつみ)さん(24)です。農家に弟子入りなどはせず、いわば「長期修業なし」で新規就農を果たしました。就農1年目から真面目な野菜作りが評価され、すでに企業からの大口注文も受ける彼の礎を築いたものとは―?

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農業サークルとの出会い

高校時代から食への興味が強かったという大坂さん。神戸大学農学部2年生時に、現場での実習機会を求めて体育会ボート部を辞め、農業サークル「にしき恋」の設立に携わりました。体力には自信があり、何ごとも突き詰める性格だという大坂さん。毎週欠かさず、篠山市黒田にあるサークルの畑や地域の農家約10軒の元へ通い、農作業に情熱を注ぎました。「食べることが好き」という純粋な気持ちと、「農作業のすべてを知りたい」という好奇心が原動力だったと振り返ります。

舞い込んだドイツ行きのチャンス-夢の輪郭が顕わに

ある日、農業博士号を持つ学校職員がサークルの圃場を訪れます。大坂さんの手際の良さを見て驚いた彼女は、こう声を掛けます。「海外の農業も見てみる?」。

二つ返事で渡航希望を伝えた大坂さんに、職員はドイツ北部にある家族経営のワイナリーを紹介してくれました。こうして夏休みの1カ月間、住み込みでワイナリーのブドウ畑や醸造現場で働く機会を得ます。日本人は大坂さん一人。外国語で新たなことを学ぶというハードルを越えようと努力しながら、畑で収穫したブドウを敷地内で醸造する過程まで関わりました。作業は毎日朝7時から日没まで、ときには深夜まで及びました。

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