マイナビ農業TOP > 農業ニュース > 地域密着型! 営農情報を発信する「JA秋田おばこのラジオ番組」

地域密着型! 営農情報を発信する「JA秋田おばこのラジオ番組」

地域密着型! 営農情報を発信する「JA秋田おばこのラジオ番組」

秋田県大仙市のJA秋田おばこは、地元ラジオ局でオリジナル番組「JA秋田おばこは地域の元気を応援します」を放送しています。JA職員が番組のパーソナリティを務め、生産者やJA職員のトークとともに、地域の営農情報などタイムリーな農業関連ニュースを発信。家庭菜園のポイントなども放送していて、地域住民の方々も楽しめる内容になっています。JA秋田おばこの桜庭真悟(さくらばしんご)さんに、話をうかがいました。

twitter twitter twitter

地元農業の情報を発信したい思いからラジオ番組がスタート

おばこは

「JA秋田おばこは地域の元気を応援します」は、地元ラジオ局「FMはなび」で、毎月第1木曜日の午前9時から30分の生放送で届けられる、JA秋田おばこのオリジナル番組。2016年9月に放送を開始し、2018年3月の放送で1年7ヶ月を迎えます。

ラジオ番組を始めたきっかけは、JA秋田おばこ青年部が、秋田県大仙市の大曲商工会議所青年部から、「FMはなびでラジオ番組を持たないか」と誘いを受けたことだといいます。

「その後、青年部から私に、『ラジオ番組で、地元農業の情報の発信したい』と話があったのです。私もこれに賛同し、番組構成や放送時間、予算など、番組の制作について、FMはなびに相談。その後、本格的にJA秋田おばこ内で話し合いを行い、番組の制作が決定したのです」と桜庭さんは語ります。

番組スタッフやパーソナリティには各部署の若手~中堅職員を起用。起用されたメンバーで練習を重ね、2016年9月の本番に臨みました。

「放送は月1回ですが、職員の通常業務への負担を軽くするため、現在は3名のパーソナリティがローテーションで番組を担当しています」。

生産者やJA職員をゲストに招き、農業に関するトークを展開

おばこは

番組は、本コーナー(1)、ミュージック、本コーナー(2)、エンディングインフォメーションの、4つの構成です。本コーナーでは、生産者やJA職員をゲストに招き、テーマに沿ってトークを広げます。

「例えば、2017年4月の放送ではエダマメの栽培、2018年2月の放送では土壌分析をテーマに、トークをしました」。

エンディングインフォメーションは、JAからの情報を発信するコーナー。病害虫防除や栽培管理など、営農技術に関する情報や、講習会やイベントのお知らせなどを伝えています。

「30分はあっという間です。基本的には1回の放送につき話題を一つに絞り、その話題を詳しく紹介するようにしています。

また、FMはなびのコンセプトが、地元密着・市民参加型の『おらほ(※)のラジオ』なので、地元に密着した内容を放送しています。話し方も、休憩時間に仲間と話すような、気さくな話し方になるよう意識しています」。

(※)地元の方言で「私たち」の意味。

生産者やJA職員が役立つ農業知識を発信

ゲストに生産者を招いた日の様子

「番組は、地域の農業や食、そしてJAについて、地域住民の方にも知ってもらいたいという思いで放送している」と桜庭さん。

例えば、本コーナー内で、稲作・園芸・畜産の情報を発信する「営農情報」では、JA営農指導員や生産者による栽培のポイント、放送で紹介した作物の調理方法などを紹介。プロの生産者だけでなく、家庭農園を楽しむ方や地域住民の方まで、分かりやすい内容にしています。放送中に出てくる農業専門用語も、例え話を交えながらでわかりやすく解説しているそうです。

稲作の情報では、5~6月の田植えなど、放送される月に行われる作業にあわせて、気を付けるポイントを紹介しています。稲作情報はベテラン営農指導員が担当していて、時々作業の裏技も教えてくれるそうです。

「そのほか、園芸作物に関する情報も発信。栽培のポイントは、プロ向けと家庭菜園向け、2つの視点から話を聞いています。紹介している品目は、JA秋田おばこ管内で栽培されているものです。これまで、モロヘイヤ、アスパラガス、エダマメなどを紹介していますが、栽培品目が多いため、現時点で紹介している品目は全体のごく一部です。

また、農作物のおいしい調理方法や、保管方法といった、農家さんによる豆知識も放送しています。生産者が出演する際は、栽培の苦労話や工夫、やりがいなども一緒に聞いています」。

さらに、番組ではJA秋田おばこの作物が市場でどのような評価を受けているかも紹介し、地域の農業が素晴らしいということを地元の人にPRしているそうです。

「最近ではオーディオ付きのトラクターやコンバインもあるので、ラジオを聴いている人は、比較的多いのではないかと思います。実際に『トラクターで耕起作業をしながら聞いた』という声をいただいたこともあります。

現代はネットの情報発信がメインですが、スマートフォンやタブレットは手で操作しないといけませんよね。ですが、ラジオなら作業中であっても、手を止めずに聞き流すことができますし、ラジオの時報は時計代わりにもなります。農作業をしながら聞くには、ラジオはぴったりなのではないでしょうか」。

ラジオ番組によって地域住民と農家、JAが繋がる

おばこは

同番組のメインターゲットは、農業に関心のある30~60代の男女です。
番組に対し、生産者から「いつも聞いている」「紹介していたレシピの料理を作ってみた」という声が届いているそうです。

また、初めは緊張して声や手が震えたり、原稿が飛んでしまったりした職員も、今は慣れてきて楽しんで放送をしているそうです。

「職員は、リスナーがわかりやすいように説明したり、熱い気持ちが届くように、それぞれ工夫をして放送に臨んでいます。この番組が、リスナー同士のコミュニケーションや、リスナーと生産者の間で交流が生まれるきっかけになったり、日常会話でも話題になってくれたら嬉しいですね。

ラジオ番組では、今後も農業や食、JAの魅力の発信を続けていきます。そして、番組のタイトル通りに、地域の農業・元気を応援する番組にしていきたいです」。

JA秋田おばこの同番組は大仙市全域と仙北市、美郷町の一部で聴けますが、スマートフォン・パソコンで無料のアプリをダウンロードすることで、全国どこでも聞くことができます。

栽培のノウハウなど、自分の農園に役立つ情報が満載です。農家の方はもちろん、農業に興味のある方もぜひ聴いてみてはいかがでしょうか。

JA秋田おばこ

画像提供:JA秋田おばこ

あわせて読みたい記事5選

関連キーワード

シェアする

  • twitter
  • facebook
  • LINE

関連記事

タイアップ企画

公式SNS

「個人情報の取り扱いについて」の同意

2023年4月3日に「個人情報の取り扱いについて」が改訂されました。
マイナビ農業をご利用いただくには「個人情報の取り扱いについて」の内容をご確認いただき、同意いただく必要がございます。

■変更内容
個人情報の利用目的の以下の項目を追加
(7)行動履歴を会員情報と紐づけて分析した上で以下に活用。

内容に同意してサービスを利用する