learn:学ぶ
ここでは「enjoy:楽しむ」と「learn:学ぶ」は切り離せない関係で結びついています。
普段の放牧場や展示室などを楽しむのも学びの一環ですが、年間を通して行われる様々な体験、牛舎探検ツアー、乳しぼり体験、ヒツジの毛刈り体験、野菜の栽培体験・収穫体験などは、普段、農業とはあまり関わりのない生活を送っている人たちにとって、貴重な学びの場と言えるでしょう。
また、これらの体験教室の開催には、食や農に関する学部を持つ大学や、食品関係の企業・NPOなども参画。同センターのオリジナル企画と、それらの団体の持ち込み企画などを併せ、豊富なコンテンツを揃えています。
agriculture:農業
市民ファーマーの「農業塾」
多くの市民が農業にふれ、学びながら、ゆったりと憩うことができる。そんな施設として親しまれている同センターは、消費者サイドの視点で活用されるだけでなく、生産者サイドの立場に立った活動も行っています。
まず市民ファーマーの支援活動。同センターは園内にある80区画(一区画10平方メートル)の市民菜園を1年単位(4月中旬~3月中旬)で貸し出しています。現地指導を含む利用者講習会「農業塾」も充実しており、野菜作りを初歩から学べます。
農業ボランティア、そしてプロファーマーも育成
農業ボランティアグループが主催する「農業ボランティア育成講座」の窓口もあり、農家の農作業を手伝うシステムも整備されています。
さらにそこから進んで、自分で生産し、出荷まで手掛けたいという、いわばプロ志向者に対しては「チャレンジファーマーカレッジ」を開講し、サポートを行っています。
園内にある農業指導館には農業相談コーナーが設けられており、専門の相談員が、市民菜園を使う市民ファーマーからプロをめざすチャレンジファーマーまで、その人の志向性や目的、知識や技術のレベルに合わせて相談に乗ったり、アドバイスを行ったりします。
数字に表れない経済効果
d、e、l、aと、様々な角度から名古屋の都市農業を支援し、同時に小さな子どもから高齢者にいたるまで市民に広く親しまれている名古屋市農業センター。
半世紀余りで積み重ねた実績は厚い信頼につながっており、他の団体からも積極的な協力・参加が得られるなど、よい循環が生まれています。
直接的に数字に表れることはないものの、その活動は巡り巡って、名古屋市、ひいては愛知県の農業全般に多大な経済効果を及ぼしているものと思われます。
名古屋市農業センター delaふぁーむ