別名赤チコリ トレビスとは
トレビスはヨーロッパ原産の赤紫色をした野菜です。見た目は紫キャベツに似ていて、別名赤チコリと呼ばれており、キク科の多年生野菜であるチコリの一種です。紫キャベツと似ているのは見た目だけで、味は全然違います。キャベツのように丸いもののほか、白菜のように細長いものもあります。
トレビスが日本に入ってきたのは1980年代になってからです。トレビスはもともと主に薬として使われていて、現在の栽培方法が確立され定着したのは15世紀頃といわれています。赤紫色なのは、日光を遮断することで本来日光が当たると緑色になる成分の葉緑素が抑えられているからです。
イタリア料理では主にサラダとして食べられています。チコリとは食べる部分が違い、チコリは芽の部分を食べるのに対して、トレビスは葉を食べます。
葉先がみずみずしいトレビスを選ぼう
それではおいしいトレビスの選び方を解説します。一つ目のポイントは、葉っぱがみずみずしく、葉先が乾いていないものを選ぶことです。トレビスの葉はやわらかいため、なんとなくしなびているようにも見えますが、葉先を見れば鮮度が落ちているかどうかを確かめることができます。二つ目のポイントは、持ったときにずっしりと重みがあるものを選ぶことです。葉っぱの巻き方がしっかりしていると、手に持ったときに重みを感じられます。
そして最後のポイントは、丸いタイプのトレビスの場合、葉っぱがボールのように球形にしっかり巻かれているきれいな形のものを選ぶことです。形が整っていないものは、葉っぱの間に空間ができていたり、葉が中で縮れていることがあったりするので、葉がしっかり詰まったものを選ぶことをおすすめします。
むくみに効果が期待されるトレビスの栄養素
トレビスにはどんな栄養成分が含まれているのでしょうか。他の野菜に比べて特別多く含まれているビタミンやミネラルはありませんが、全体的に少量ずつバランスよく含まれているのが特徴です。その中でも比較的多く含まれているのがカリウムです。カリウムは、余分な水分を体内から出す働きがあるといわれています。また、体内で過剰となったナトリウムを体外へ排出する働きも期待されます。トレビスを食べることは、健康維持に良い働きをもたらすことでしょう。
そしてもう一つトレビスに含まれる特徴的な栄養成分に、アントシアニンがあります。ブルーベリーなどに多く含まれるポリフェノールの一種で、目の疲れの軽減などに効果があるといわれサプリメントとしても販売されています。さらにアントシアニンには抗酸化作用もあるといわれ、美容の維持も期待できる栄養成分です。
トレビスのおすすめレシピ1.サラダ
トレビスをおいしく食べるための、おすすめレシピを紹介します。一つ目のレシピはサラダです。トレビスは生で食べるのが一番おいしく、きれいな赤紫色はサラダに彩りを与えてくれます。ほかの野菜やツナなどと一緒にドレッシングをかけて食べたり、肉や魚と一緒に付け合わせとして食べたりするのがおすすめです。
また、キャベツとレタスの中間あたりの食感ですから、ハンバーガーやホットドックの具材として使うのもいいでしょう。もちろんレタスの代わりにサンドイッチに使ってもマッチします。トレビスには少々苦みがあるため、味にアクセントを与えるにはもってこいの食材です。
トレビスのおすすめレシピ2.グリル料理
おすすめのトレビス料理の二つ目はグリル料理です。生で食べたときとはまた違った食感と味を楽しむことができます。方法はいたって簡単です。トレビスを縦半分に切って、そのままオーブンやオーブントースターで焼くだけ。グリルしたトレビスに、マスタードソースやガーリックオイルをかけるとおいしく食べることができます。
また、モッツァレラチーズや生ハムとの相性もよく、ワインのお供に最適です。さらに、グラタンを作るときに一緒にトレビスを混ぜて焼くと、ほろ苦い大人のグラタンになります。いつものグラタンに飽きたら、ぜひ試してみてください。
ラップで包んで冷蔵庫保存!一週間は持つ
まだ日本ではあまり馴染みがないトレビスですが、サラダとして生でそのまま食べられるので、興味がある人はぜひ食べてみることをおすすめします。サラダをよく食べる野菜好きの人は、いつものサラダとは少し違った味を楽しむことができます。
保存方法ですが、ぴったりとラップに包んで冷蔵庫で保存しましょう。1週間ほど保存することができます。ラップをしないとすぐに乾燥してしなびてしまい、おいしく食べられなくなるので注意が必要です。2、3日で食べきれる場合は、ちぎって密封容器やチャック付きの袋に入れて冷蔵庫に保管することもできます。