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ある意味奇跡! 変な形の野菜4選

ある意味奇跡! 変な形の野菜4選

野菜の収穫時期になると話題になるおもしろい形をした野菜。くねくねと曲がったものやいびつな形をしたものなど、さまざまな野菜が思いもしない形に育っています。見ているだけならおもしろいのですが、販売する際は除外されてしまう野菜たちでもあります。そこで、一生懸命育てた野菜がなぜ変形してしまうのか、その原因を解説していきます。

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変な形の野菜1.人のようなダイコン

変な形の野菜

変形したダイコンは、毎年のようにテレビやインターネットで紹介されますが、中には手と足、胴体といった人の形のようになってしまったダイコンもあります。また、その形もダンスを踊っているようなものだったり、足を組んで座っているような形だったりとバラエティに富んだものになっています。

また、この形を活かし、ダイコンが入浴しているように見せたり、椅子に座らせたりした画像などがSNSなどで紹介されることもあります。スキップしているようなダイコンや、足を組んでいるようにも見える愛嬌のあるダイコンなどが、さまざまなサイトでも紹介されています。まさに、野菜の芸術作品といえそうなダイコンです。

変な形の野菜2.顔のようなナス

変な形の野菜

変わった形の野菜の中には、品種の特徴として変形する確率が高いものもあります。その一つが天狗なすです。ときどき天狗のような形の奇形果ができるのが特徴となっています。

このナスは、昭和初期から愛知県奥三河の設楽町や豊根村で栽培されている伝統野菜で、その名前は、天狗の鼻のような奇形果が育つことと、奥三河に天狗伝説が伝わることに由来しているようです。

形状は長卵系で濃い紫から淡い紫色、大きさは通常のナスの4~5本分の400~700グラムにもなります。この水分を多く含んだやわらかい果肉を焼きなすにすると、とろける食感が楽しめます。また、天狗のような形を活かして目や口、頬などのシールを貼りデコレーションされた天狗なすが、SNSに公開されている様子もよく見られます。

変な形の野菜3.絡み合う二人のニンジン

ニンジンにも、多くの変形野菜があります。最近一躍注目を集めたのが、二人の人間が抱き合うように絡み合っている形状のニンジンです。この写真は、イギリスのサフォーク州の種苗会社Van Meuwenが開催する、個性的な見た目を競う野菜コンテストで紹介されました。胴体の部分から出ている細く枝分かれした腕がもう1本のニンジンに抱きつき、抱きつかれた方のニンジンは頬を寄せているように見えます。

このコンテストは、2017年に起こった地中海沿岸の異常気象による不作により、スーパーで野菜の販売制限が行われていた状況下で開催発表されました。Van Meuwen社からは、「当社の種によるものでなくても構いません」という発表もあり、深刻な状況を楽しいイベントで乗り越えようとしたことがうかがえます。

変な形の野菜4.足の甲みたいなダイコンやニンジン

変な形の野菜

ダイコンなどの根菜は、先が分かれる変形が多いため、手のひらや足の形のものがよく写真に撮られています。特に、香川県の綾川町で発見された足の形をしたダイコンは、親指から小指までの指の並びや大きさに至るまでが、あまりにリアルすぎると評判になりました。そのニュースは海外サイトでも紹介されたほどです。

一方ニンジンでも芸術的な形で話題になったものがあります。その一つのニンジングローブは、指にあたる枝分かれした部分がきちんと5本あり、角度を変えるとグローブではなく指そのものに見えるものです。また、指を入れる部分の太さがとてもリアルなミットのような形状のダイコンなどもあります。

きちんと育てていたはずなのに… 野菜が変形してしまう理由とは

変な形の野菜

上記で紹介したような変形野菜ができるのには、いくつかの原因があります。たとえば、根菜が二股以上に分かれて変形することを股根といいますが、その原因は成長する途中で先端にある「生長点」に障害が起こったためだと考えられます。この生長点に異物があると、二股以上に分かれて成長してしまいます。これを避けるには、土づくりの際、深いところまでしっかりと掘り起こし、石や土のかたまりを取り除いておく必要があります。また、完熟していない堆肥も障害になるので、しっかりと分解させてから植えることが大切です。その際、肥料が多すぎると完熟しないものが残る可能性があり、少なくても栄養不足になってしまうので、量にも注意が必要になります。

このような原因を一つずつ改善し、その農産物に適した畑づくりができれば変形野菜はできにくくなるのです。

きれいな形で栽培できるようになろう

手足があるように見えるダイコンやリアルな足先そのもののダイコン、抱き合っているようなニンジンなどは、ニュースやSNSで紹介するようなネタとしては、とてもおもしろいものです。

また、海外では変形野菜のコンテストまであり、変形野菜への注目度は高まっています。しかし、形はおもしろいものの、味や品質的に大丈夫なのか?などと心配する方も存在します。また、調理する際に皮を剥いたり、カットしたりするのに手間がかかるのも、購入を敬遠される理由の一つです。

そのため、実際に販売する場合、このような変形野菜はほとんど除外されてしまいます。そのようなことがないよう、土づくりや肥料、水など適した方法で、なるべくきれいな形の野菜を作れるよう努力することが大切です。

【関連記事はこちら!】市場に出回らない珍しい野菜で勝負【ファーマーズファイル:吉野悟】

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