梅雨は畑仕事のヤマ! コツを知って乗り越えよう【畑は小さな大自然vol.3】 – マイナビ農業

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梅雨は畑仕事のヤマ! コツを知って乗り越えよう【畑は小さな大自然vol.3】

梅雨は畑仕事のヤマ! コツを知って乗り越えよう【畑は小さな大自然vol.3】

最終更新日:2018年08月08日

こんにちは、暮らしの自然菜園コンサルタントのそーやんです。実は野菜づくり初心者にとって、これからの梅雨から夏にかけての暑くなってくる時期が最も大切。途中で挫折してしまうかどうかの分かれ目なのです。今回は僕が自然菜園の作り方を教えている「のおとファーム」の様子をご紹介しながら、この時期の畑の手入れのポイントをお伝えします。ぜひ最後まで読んでいただき、これからの時期を乗り越える参考にしてください。

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暮らしのための畑づくりを教えています


鹿児島県鹿児島市にある「のおとファーム」。ここが僕が拠点としている場所です。7年前から自然農法の実践的な学び場として、のべ200組以上の個人・家族の方が利用しています。ここでは野菜づくりに必要な農具、土、種苗などは全て用意されているので、全くの初心者の方でも野菜づくりが始められます。1区画15㎡の畑で、月に1〜2回の講習を通して、実際に野菜づくりをしながら学んでいます。

ここで教えているのは“農業”としてではなく、暮らしのための畑づくりの方法です。そのため、できる限りよそから資材を買ってくるのではなく、その場にあるものだけで循環していけるようにと、雑草や落ち葉・腐葉土を中心とした植物性原料の土づくりを行なっています。化学肥料や動物性堆肥が良くないからというよりは、すでに身近にあるものを中心として畑づくりができるようになることで、暮らしの自由度を上げることを意図としています。

実践的な学びと座学での知識の学びはもちろん大事なのですが、みんなで野良仕事をした後にお茶やコーヒーを飲んでほっこりしながらおしゃべりをするという時間が何よりも楽しみであり、心地よい時間なので、実はこの時間を特に大切にしたいなと思っています。

今回は、この「のおとファーム」の講座内容の中から、初心者が挫折しやすいポイントとそれを乗り越えるコツをお伝えします。

梅雨から夏にかけて挫折しやすいワケ


今年、鹿児島は5月26日に梅雨入りしました。実はこの梅雨入りから夏にかけての時期が野菜づくり初心者が最も挫折しやすい時期となります。なぜでしょうか?

雨が多くなると畑に通う頻度は減っていきます。しかし雑草の伸びる勢いは逆に増してくるので、草刈りが追いつかず、野菜が雑草に負けてしまいやすくなります。そしてやっと梅雨が明けた後、今度は夏の猛暑の中で草刈りに追われることに。やっと刈り終えても、次に来た時にまた雑草が生い茂っているなんてことがよくあります。
特に野菜づくり初心者の方は、野外での作業に慣れていないので、暑さにやられやすく、体も心も疲れてしまい、畑に通うのがだんだんと苦痛になっていく、というのがよくあるパターンなのです。
このように、季節の変化に身体も頭もなかなかついていけず、作業が後手後手になってしまいやすいですので、次の季節の変化を見越しての畑仕事が大切になります。

梅雨を乗り越える畑仕事のポイント

タイミングよく収穫しよう



初心者でも作りやすいじゃがいも。春に植えたものは、6月ごろに収穫時期を迎えます。
じゃがいもは葉っぱが黄色く枯れてから収穫しますが、雨が続いている時に収穫したものは水分が多く、日持ちがしにくいですので、できるだけ梅雨が本格化する前に収穫しましょう。

この日は、さっそく休憩の時間に、みんなで茹でたジャガイモを塩をつけて食べました。
このロケーションで食べられることが何よりのご馳走です。

 

キュウリを初収穫して喜ぶ生徒さん

夏野菜と言えば、トマト、ナス、ピーマン、キュウリなどの果菜類ですね。すくすくと成長してきて、早いものではもうこの時期に収穫できるものもあります。
これらの収穫の初めの頃はスーパーで売っている野菜よりも、小さなサイズで早めに収穫することがポイントです。というのもまだ野菜本体が大きくない時に実を大きくしてしまうと、そちらに栄養を使ってしまうので、本体が大きくならず結果的にあまり実があまりならないということになりやすいからです。特に一番最初になる実はできるだけ小さいうちに摘み取ってしまいましょう。

果菜類は風通しを良くして病気を防ごう

ミニトマトと支柱を紐で結び、上に伸ばします。

この梅雨の時期の果菜類の手入れで大切なのは、とにかく風通しを良くすること。特に地面に近い部分は蒸れやすいので、そこからカビが発生し、病気になることがよくあります。どの果菜類であっても地面から30センチほどは、脇芽をきちんととって、風通しを良くしましょう。最初は「どれが脇芽なのかな?」「脇芽摘むのもったいないなぁ」と思いがちですが、失敗を恐れずに思い切って剪定する方が、結果的により長期間かけてたくさん収穫できます。

ミニトマトの脇芽。茎と葉の間から生えてきます。

雑草や落ち葉を敷く(マルチング)

ピーマンの下にも刈った雑草を敷き詰めます。

雨の中、または炎天下の草刈りはなかなか大変で、初心者にはとても辛い作業です。そうならないための準備として、雑草・落ち葉を畝の上に敷いて、雑草が生えないようにするマルチングという作業がとても大切になります。一般的によく使われるのはビニール製のものですが、ここの畑では雑草や落ち葉でマルチングを行なっています。

落ち葉を敷くのも雰囲気が出て素敵です。

マルチングの方法は、刈った草や落ち葉を土の上に2〜3cmほどの厚さになるように敷いていくというシンプルなもの。雑草は根っこがついていない葉っぱや茎の部分だけを選んで敷いていきます。最初に綺麗に雑草を刈っておくことと、完全に土が見えなくなるまで敷くのがポイントです。この雑草・落ち葉マルチングを行うことで、雑草が生えてくるのを防ぐだけなく、土の流出や乾燥を防ぎ、さらに雑草や落ち葉が微生物によって分解されて、たくさんのミネラルを補給してくれるというとてもオススメの方法です。さらに畑の見た目も良くなり、心地よい雰囲気になるので、特にそこが気に入っています。しかも材料費はタダですしね。

ただ注意点として、マルチングに適していない雑草もあることを覚えていてください。それは根っこは切って茎と葉っぱだけにしても、茎からまた根っこが生えてくる植物です。その代表格がツユクサです。他にもそういった雑草がいくつかありますが、決して多くはないのでまずはツユクサだけ覚えておけば大丈夫でが、まず初心者の方には雑草よりも枯れ草や稲わら、落ち葉などが使いやすくオススメです。

ツユクサは繁殖力が高く、野菜の近くに生えていると注意が必要です。

 

今回お伝えした通り、正しい知識と準備があれば、挫折をすることなく楽しく野菜づくりを続けていくことができます。梅雨時期以外にも季節ごとのポイントがありますので、今後このシリーズの中でお伝えしていく予定です。

次回のテーマは「雑草は根っこから抜いてはいけない!?」です。畑の草取りの時に、草を根っこから抜いている方はとても多いと思います。しかし雑草を根っこから抜かずに、ある刈り方をするだけで、年々草刈りが楽になり、野菜の成長具合も大きく変わっていくという必見の内容となっております。お楽しみに!
 

過去の記事はコチラ!【畑は小さな大自然】シリーズ
僕が野菜を売らない農家になったワケ

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