農家兼YouTuber!? 「徳島のかずさん」って誰? – マイナビ農業

マイナビ農業TOP > 生産者の試み > 農家兼YouTuber!? 「徳島のかずさん」って誰?

生産者の試み

農家兼YouTuber!? 「徳島のかずさん」って誰?

農家兼YouTuber!?  「徳島のかずさん」って誰?

2018年06月15日

農業とYouTubeという、あまりなじみのなさそうなもの同士をうまく掛けあわせ、活用している人がいます。YouTuber「徳島のかずさん」は、お米作りをはじめ日々の農作業の様子を紹介する動画を配信しており、YouTubeのチャンネル登録者数は9000人を超える(2018年6月現在)人気ぶり! 徳島のかずさんとは一体どんな人なのでしょうか。お話を伺うと、YouTubeだけでなく米作りでもさまざまな先進的な取り組みをされていることが判明。YouTubeを始めたきっかけや、その反響などを伺いました。

  • LINE
  • twitter
  • facebook
  • Google+
  • Hatena
  • Pocket

有機栽培のお米にネット直販。さまざまな取り組みをしてきた徳島のかずさん

中田さんは今年66歳。インターネットもパソコンも使いこなしています!

徳島のかずさんこと中田和也(なかた・かずや)さんは、徳島県阿南市で米作りを行っています。

農家に生まれながらも、もともとは会社員だった中田さん。20年ほど前、父親が倒れたことがきっかけで農家を受け継ぎました。それまで手伝い程度にしか農業経験がなかったという中田さんは、自身で勉強しながら手探りで米作りを始めます。菜の花の緑肥を利用した「への字稲作」(※)や有機栽培の米作りなど、おいしいお米を求めてさまざまな農法を取り入れ続けてきました。

「混じり気のない、本当においしいお米を食べてほしい」と、2011年からはインターネット上でお米の直販を開始。当時、個人農家によるネット直販は珍しく、テレビの全国放送でも取り上げられ注目を集めました。

中田さんのお米。地面につくほど長く稲穂を垂れ、元気に育っています

そんな中田さんがYouTube上で配信するのは、農作業のハウツーを紹介した動画や、日々の農作業の様子を撮影した動画。中には100万回以上再生された動画もあり、多くのコメントが寄せられています。

YouTubeでの取り組みについて、中田さんに詳しくお話を伺いました。

※ 一般的な稲作とは肥料を与える時期が異なる米作り。肥料の効き具合を、田植えから収穫まで稲の成長に沿って表したグラフの形が「へ」の字に似ていることから、こう呼ばれる。一方、一般的な稲作はグラフの形が「V」の字に似るため「V字稲作」とも呼ばれる。

中田さんがYouTuberになったきっかけ。動画づくりにも工夫が

──中田さんがYouTubeを始めたきっかけを教えてください。

もともと農作業のハウツーを紹介するブログをやっていて、そこに動画を載せるためにYouTubeを始めたんです。ブログでは日々の農作業や田植えの方法などを写真を交えながら書いていたのですが、文章と写真だけではどうしても説明しきれないことも多くて。動画を使えばもっと分かりやすい記事になるのではないかと考え、YouTubeを利用するようになりました。

中田さんのブログは頻繁に更新されており、作物の成長具合や農作業の様子がよく分かります

──YouTubeはどんな人が見ているのですか?

初めの頃はブログ上で動画を見る人ばかりだったので、農業関係の方がほとんどでした。次第にYouTubeのサイトから直接動画を見てくれる人が増えてきて、農業に関係のない一般の方や若い方も視聴してくれるようになりました。

YouTubeのコメントには一般の方から「見ていると癒やされる」「働く人の手が素敵」なんていうものもあって、意外な反応に驚いています。


120万回近く再生される動画も

──動画の撮影や編集は、どうされているのでしょうか。中田さんの動画にはキャプションや音楽がついており、カット割も工夫されているように感じます。

スマートフォンで撮影して、パソコン付属の動画編集ソフトを使って編集しています。撮影した動画を切り貼りしたり、音楽やテロップをつけたり、案外簡単に編集できるんですよ。

どんなふうに編集するかは、インターネット上で他の人が作った動画を参考にしつつ、試行錯誤しています。今ではブログよりもYouTubeで動画だけを見る方が圧倒的に多いため、ブログの文章なしでも楽しんでもらえるような動画作りを心掛けています。

YouTubeは、より多くの人に知ってもらうチャンス!

──YouTubeを利用して、良かったことは何ですか?

自分の動画を見て喜んでくれる人がたくさんいる、というのがうれしいです。YouTube活用のメリットは、やはり利用者が多く、人々の目に留まりやすいことです。私のYouTubeチャンネルは一日のアクセス数が1万5000人ほど。ブログだとせいぜい一日300人程度でしたから、YouTubeを使うことで圧倒的に多くの人に自分のことを知ってもらえるようになりました。

農業関係の方から「かずさんの動画を見て、うまくいきました」と声をかけてもらえるのは本望ですし、一般の方から「農作業なんて初めて見ましたが、面白いですね!」と、自分にとっては当たり前のことを面白がってもらえるのもうれしい発見でした。動画への反応を見るのが毎日楽しみです。

──ご自身の日々の活力にもなっているんですね。今後はYouTubeを活用してどのような取り組みをされる予定ですか?

稲作だけでなく色々な種類の野菜作りに取り組もうと考えています。作物の種類が多ければ動画を見る方も飽きないでしょうし、野菜の作り方を紹介すれば参考になる方も多いのではないでしょうか。

これからもさまざまなことを自分で勉強しながら実践し、更にそれを動画にして、農業に関するノウハウを多くの方々に教えてあげられればと思います。

取材協力・写真提供:中田ファーム 中田和也

中田さんのYouTubeチャンネル「kazu san」
中田さんのブログ

  • LINE
  • twitter
  • facebook
  • Google+
  • Hatena
  • Pocket

関連記事

カテゴリー一覧