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行政と農家が近いまち〈朝来市〉で始める農業。岩津ねぎを全国ブランドへ!

行政と農家が近いまち〈朝来市〉で始める農業。岩津ねぎを全国ブランドへ!

最終更新日:2018年08月28日

兵庫県のほぼ中央に位置する朝来(あさご)市。人口約3万人、京都・大阪・神戸などの大都市圏から1時間半から2時間ほどでアクセスできるまちです。数年前から、天空の城〈竹田城跡〉で一躍全国区の知名度を誇るようになり、また、日本遺産に認定された銀などの採掘場跡地〈生野銀山〉もある地域です。江戸時代に鉱夫たちがねぎを食べることで栄養を採っていたそうで、このねぎは〈岩津ねぎ〉と呼ばれ、今もなお地域住民に愛されている、知る人ぞ知る特産品です。そんな岩津ねぎの魅力とともに、同市の移住・就農支援を紹介。若手農家の声を通して、行政との距離の近さ、朝来というまちの魅力をお伝えします。

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甘い・太い・やわらかい。三拍子揃った岩津ねぎ

全長70㎝ほどに育つ岩津ねぎ。そのおいしさは、まさに〈主役になれるねぎ〉だ

どっしりとした太い青葉、白い茎。堂々たる存在感を放つ朝来市の特産品、岩津ねぎ。適度な寒さと湿気により、美味しく育つ岩津ねぎは関東地方の白ねぎと関西地方の青ねぎの中間種で、青葉から白根の部分までとてもやわらかく、余すことなく食べられます。
収穫時期は11月から3月。京阪神のスーパー、朝来市内の道の駅や直売所などで販売され、兵庫県内・外から買い求める人も多い人気のねぎです。

「生まれ育った朝来は住みよい街。子育てにも良い環境です」と朝来愛あふれる髙本さん

現在、岩津ねぎは朝来市内で約30haつくられており、生産農家は250名。そのひとりが有限会社髙本農場の髙本(こうもと)知宜さん(44歳)。朝来市で生まれ、育った人です。

髙本さん夫妻、両親、数名のアルバイトスタッフとともに岩津ねぎの栽培に従事

「甘い、太い、やわらかいが岩津ねぎの特徴です。特にやわらかさはピカイチ。ほかの産地のねぎには負けない自信はありますよ。葉がやわらかいので、収穫時に余分な葉を取る作業は少し大変ですね。オール手作業です。」と明るい笑顔で教えてくれました。
「まだ岩津ねぎの認知度は高くないかもしれませんが、一度食べたら、このおいしさは必ずわかっていただける。インパクトのある味です。初めてこの味を知ったお客さまに美味しいと思っていただけて、また買いたいとネットで検索していただける。生産農家としては、一所懸命つくれば、つくるだけ売れているという実感はあります。」
髙本さんと協力しながら岩津ねぎをつくっているのが、次にご紹介する池本晃市さん(40歳)。兵庫県伊丹市から朝来市に移り住み、約20年農業に携わっているかたです。

人との出会いが仕事と暮らしを豊かにさせる

茶の栽培も手がける池本さん。市役所の担当者も定期的に訪問し、互いの信頼を深めている

「高校生の頃から農業をしたいと漠然と思っていました。自然のなかで仕事をしたいなと。高校を卒業し、志望していた大学が不合格になり、コンビニでバイトをしていた頃、自分が何をしたいのか真剣に考えたとき、浮かんできたのはやはり農業でした」。
そこから〈農業を仕事にする〉という目標に向けて、一直線に行動した池本さん。近隣の加西市の農業大学校に進み、農業の基礎を習得。農家の高齢化で生産者不足という話を聞き、朝来市に興味を持つように。そのとき、岩津ねぎの生産農家で、同年代でもある髙本さんと出会います。
「いろいろ話すうちに、意気投合し、一緒に岩津ねぎをつくろうかということになりました」と笑顔。いまでは互いに作業を助け合い、収益を分かち合い、良い関係を築いています。
池本さんは農業大学校で基礎を学びましたが、農業の知識のない人にも朝来市が全面的にバックアップ。朝来市の認定農業者等のもとで、マンツーマンの営農指導が最長3年間受けられます。認定農業者とはベテランの経営者のこと、いわば農業を知り尽くした先輩のもとでじっくり学ぶという仕組み。さらに、この3年間には朝来市から補助金として、45歳以下の就農希望者に月額15万円、45歳以上61歳以下の人には10万円が支給されます。3年の指導期間を終え、5年間就農すれば、補助金の返還は無用。朝来市で農家をめざす人にはうれしい制度です。
「3年間はじっくり自分の思い描く農業に向き合って下さい。私たちがその思いや目標が実現できるようにサポートしていきますよ」と話すのは前述の髙本さん。将来ビジョンを明確にしながら、ゆるやかに農業への一歩を始められるというわけです。
3人の子どもにも恵まれ、いまではすっかり〈朝来の人〉になった池本さんの表情は晴れやかです。
「朝来の自然から学ぶことも多いですね。人間らしい暮らしをしているなあと思います。それに、なにか困っていることがあれば、市役所の担当者が親身に話を聞いてくれる。朝来市は農家と行政機関の距離が近いということも、移住して就農を考えている人には心強い環境だと思います」

十分に生計を立てられる〈強い農業〉の実現へ

髙本農場で働くみなさん。左端の山本さんと右端の金山さんも他府県からの移住者だ

朝来市の推進する〈朝来市住みたい田舎移住促進プロジェクト〉は移住・雇用・農村環境の維持・特産品の生産拡大の4点を縦割りにせず、一体として捉える取り組みです。移住者の総合受け入れ窓口を開設し、農業指導者の紹介はもちろん企業への就業も支えます。
就農希望者には、前述の営農指導終了後は農家として独立または農業の継承などをサポート。現在20代から50代の10名が研修中です(※)。また、種まきや収穫の時期以外の閑散期を利用して、農業以外の仕事に従事することも可能。また、移住を検討している人には市内の住宅で〈あさご暮らし〉を体験。空き家情報なども提供し、仕事と暮らしを無理なくつないでいます。
いままでの仕事に区切りをつけ、新しい土地で生活を始めるには、やはりその地・その仕事で食べていけることが大前提。夢だけでは立ちゆかない部分も朝来市は熟慮し、かたちや掛け声だけではなく、〈人と人が支え合い、自信と誇りを持って、ここ朝来市で農家として生計を立てていく〉ことに、真摯にスピード感を持って取り組んでいます。
かつて生野銀山で働く人の栄養源として栽培が始まった岩津ねぎ。その岩津ねぎはいまの時代に受け継がれ、〈朝来ブランド〉として魅力を力強く発信しています。
新たな気持ちで農業という道を選ぶ人をあたたかく迎えている朝来市。ぜひ一度足を運んで、この地の〈風土と人〉の素晴らしさを知ってください。

※2018年6月末現在

朝来市のホームページはこちら

【お問い合わせ】
朝来市
〒669-5292 兵庫県朝来市和田山町東谷213番地1
産業振興部 農林振興課 
電話:079-672-2774 ファクス:079-672-3220 E-mail:nourin@city.asago.lg.jp
開庁時間:8:30~17:15 平日のみ

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