北海道のカントリーサイン探訪③<美景&新鮮フルーツ編>
道外の観光客の期待に応えてくれる「ザ・北海道」な畑の美景と、観光農園でもいだり、お土産にしたり、と皆が大好きなフルーツを描いたカントリーサインをお届けします。
・美瑛(びえい)町
丘陵地帯が多く「おかの町」として有名。畑作が盛んで、様々な作物が育つ丘の上の畑が、幾重にも重なる光景を表現しています。
・富良野(ふらの)市
十勝岳を望むラベンダー畑の風景といえば、富良野。ワイン用醸造ブドウの栽培も盛んで、まるでヨーロッパの農村のような景色を醸し出しています。
・夕張(ゆうばり)市
リフトともに迫ってくる「夕張メロン」は、最高級品として有名すぎるほどの特産品。上質のパウダースノーが楽しめる「マントレースイスキー場」は、新千歳空港から約55kmと、国内外からのアクセス抜群。
・訓子府(くんねっぷ)町
寒暖の差が大きい気候を活かした甘い赤肉メロン「くんねっぷメロン」が有名。ほかには、トウキなどの薬草の栽培も盛ん。メロンをキャラ化するか否かにも、各市町村の個性が宿ります。
・当麻(とうま)町
真っ黒い「でんすけスイカ」と米が特産品。でんすけスイカは一玉6~8kgもあり、サイズ・味ともに一級品なのが町の自慢です。
・仁木(にき)町
温暖な気候で、果樹農業を盛んに行う仁木町。白地に赤と緑という、配色の少なさがハイセンス。
・月形(つきがた)町
こちらもシンプルなのに華やかなカントリーサイン。メロンの生産が盛んな月形町は、全国有数の切り花の産地でもあります。色を抑えると逆に目立つのかもしれません。それぞれタッチが異なるのが、またカントリーサインの良さですね。
・鷹栖(たかす)町
トマトは果物か?野菜か?という議論は、米国連邦最高裁で裁判が行われたほど普遍的なもの…ですが、真っ赤に熟れた鷹栖産朝もぎトマトは、ここではフルーツとして扱います。「オオカミの桃」というトマトジュースが名産品。加工品が載っているカントリーサインはレアかも。
北海道のカントリーサイン探訪④<酪農編>
ラストは酪農編です。さすが酪農大国・北海道、牛をモチーフにしたカントリーサインはとても多いです。だからこそなのか、牛を家畜だけに留まらせず、別の特産物のPR大使として目一杯活躍させています。ウリが多すぎて、ちょっと欲張っちゃった?というのが特徴。北海道の懐の深さを知らしめる、「酪農+α」に注目!
・「牛と温泉」:妹背牛(もせうし)町、豊富(とよとみ)町
アイヌ語の「モセウシ」(イラクサが繁茂している場所)が由来とされる背牛町は、乳牛が源泉かけ流しの温泉をPR。豊富町は日本一の大規模草地牧場を持つ、日本最北端の温泉郷にちなみ、頭に手ぬぐいを載せて名所のサロベツ原野を前に寛いでいます。
・「牛と海の幸」:興部(おこっぺ)町、天塩(てしお)町、八雲(やくも)町
海・山の幸が豊かな北海道。海の幸の定番「貝」と酪農をダブルでPRしているのは、市町村がいくつかありました。興部町は、特産の「おこっぺ牛乳」とホタテ、町花「ハマナス」を牛がアピール。天塩川の河口に位置する手塩町は、大ぶりなシジミの産地として有名。太平洋と日本海の両方に面する八雲町は、道南随一の酪農郷であり、特産の「蝦夷あわび」が有名です。
・「牛とギター」:西興部(にしおこっぺ)村
牛さんがエレキギターを奏でている理由は、ギター工場で世界のトップブランド 「フジゲン」の工場があるから。ふるさと納税の返礼品は、ギターなんだそうです。
・「牛一本」:別海(べつかい)町
なかには、潔く(?)牛のアップのみのカントリーサインもありました。生乳生産が日本一の別海町は、農地面積の約8割が草地で、育養牛が町民の約6倍の数だとか。水産も有名ですが、見返り美人のような乳牛のインパクト単発で勝負する志がカッコイイ。美味しい牛乳をグビッと飲みに、行ってみたくなりました。
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「カントリーサイン」の農業系イラストまとめ、いかがだったでしょうか。北海道へのドライブ旅行のときは、ぜひ道すがら探して、ご当地農産物を楽しく学んでみては?それでは楽しい夏休みを!
【北海道ドライブで注目】道路標識「カントリーサイン」の農業イラストだけ集めてみた<前編>
Special Thanks:北海道開発局
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