なぜ生えている雑草で土の状態がわかるのか
まず、なぜ生えている雑草で土の状態がわかるのか説明したいと思います。これは「植生の遷移」という自然の働きが関係してきます。言葉だけ聞くと難しいですが、要するに「どんな土地も放っておくと森になる働き」のことだと思ってください。耕作放棄地がどんどんジャングルのように茂っていくのもこの働きによるもので、時間が経てば経つほど、生える植物が大きくなり、そこに住む生き物も増え、生態系が豊かになっていきます。地上の生態系が豊かになるのと同時に、土の中の生態系も豊かになり、これが植物を育てる力の源になります。土の力が増えるごとに生える植物が少しずつ変わっていき、最終的に森になるのです。