初心者でも簡単!雑草堆肥で土づくり【畑は小さな大自然vol.8】

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初心者でも簡単!雑草堆肥で土づくり【畑は小さな大自然vol.8】

連載企画:畑は小さな大自然

初心者でも簡単!雑草堆肥で土づくり【畑は小さな大自然vol.8】

最終更新日:2018年09月12日

こんにちは、暮らしの菜園コンサルタントのそーやんです。夏の時期の畑仕事といえば草刈り。毎回草を刈るごとに大量の雑草が出ることになりますが、その処理に困っている方も多いと思います。しかし、そんな雑草も実は立派な堆肥になり、畑の土づくりに活かすことができます。他の堆肥にはない雑草堆肥だからこそのメリットも持っていますし、タダで作れて購入する肥料の量も減らせるので、家庭菜園をしている方にはとてもオススメです。ぜひこの記事を参考に作ってみてください。

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堆肥とは?肥料との違い

「そもそも堆肥って何?肥料と何が違うの?」という方もいると思いますので、簡単に説明したいと思います。

まず、肥料は主に「“野菜の栄養のために”土に混ぜたり、かけたりするもの」を言います。

一方、堆肥は野菜の栄養というよりは「“土自体”を、野菜が育ちやすいように改良するもの」を言います。なので、栄養となるもの以外に、微生物が多いものやそのエサとなるものなど、土をフカフカにするためのものも含まれています。
堆肥をベースに土づくりをしながら、土の状態や植える野菜に合わせて足りない分の栄養を肥料で補っていきます。

雑草堆肥の特徴~オーダーメードの堆肥づくり~

堆肥には大きく分けて、牛糞や鶏糞を用いた動物性の堆肥と、今回のように雑草や落ち葉、米ぬかなどを用いた植物性の堆肥があります。植物性堆肥の特徴としては、動物性堆肥と比べて、一般的に効き目が緩やかで、時間をかけてその効果を発揮します。その代わりに栄養素や微生物のバランスを崩しにくいため、病害虫や生理障害(栄養のアンバランスによる成長障害)、連作障害などのリスクは比較的低いと言えます。また発芽障害なども起こしにくいので、堆肥をまいてすぐに種まきや苗の植え付けができるのも特徴の一つでしょう。

植物性堆肥の中でも雑草堆肥だけが持つ大きな特徴があります。それは雑草が、その土に足りない栄養素を溜め込もうとする性質を持つ点です。前回の記事で詳しく書いていますが、その時の土の状態に合わせて、土がどのような段階にあるかを表す雑草が生えてきます。そしてより土の状態を良くするため、さらには生態系を豊かにするために、必要な栄養素を取り込んだり、土を柔らかくしたり、微生物を集めて増やしたりするといったの役割を果たしてくれます。
こういうわけで、その畑の雑草を堆肥にして土に還してあげることが、その土に必要な栄養を補うことにつながるのです。特に微量栄養素と呼ばれるミネラルは、化学肥料や動物性堆肥ではバランスよい土づくりを行うのが難しいので、そこは雑草堆肥の大きなメリットだと言えます。いわばその畑に合わせた“オーダーメードの堆肥”ができるわけです。

雑草堆肥の作り方

材料(体積比割合)

主に材料は以下の3つです。割合は目安として書いておりますが、正確に測る必要はありません。米ぬかは雑草や落ち葉などに不足しがちなリン酸という栄養素を補うためと、発酵を促すために入れています。油粕で代用していただいても構いません。また、雑草は様々な種類のものが混ざった方が栄養のバランスは良くなります。

①雑草・落ち葉・・・65%
②米ぬか(※油粕で代用可)・・・3%
③畑の土・・・32%

作る手順

1.雑草・落ち葉と米ぬかを混ぜ合わせる、もしくは交互に重ね合わせて、足で踏み
潰します。この時、ジョウロで水をかけながら踏み潰すと締まりやすくなります。このときにチガヤやよもぎなどの地下茎の根や分解しづらい枝などは取り除いておきましょう。

2.1でできたものに、畑の土をかぶせて、草が見えないように10cmほどの厚さを目安に覆います。気温が低い時期は透明のビニ-ルシートなどを被せて温度を上げると分解が早く進みます。設置場所は雨ざらしで構いません。

3.1か月ごとに下からかき混ぜて、空気を中に入れます。これを行わないと分解が進まず、雑菌が増える原因になりますので、気をつけてください。上の写真は作って4ヶ月目ほどのものです。まだ少し草や落ち葉の形が見えます。分解途中ではカビ臭いような匂いがしますので、この匂いを思えておくと良いです。

4.完全に土になり、カビ臭い匂いがせず、土の匂いがしてきたら完成!出来上がりまでの目安は5〜6ヶ月ほどです。

雑草堆肥の使い方

土の状態によりますが、1㎡あたり20〜40リットルを目安に土に混ぜて使います。追肥として畝の上に撒いても良いです。草木灰と合わせて使用するとバランスよく栄養素を土に補給することができます。土に入れてすぐに種まきや苗の植え付けができますので、ぜひお試しください。
 

次回は、9月から秋冬野菜の様々な種まきや植え付けが始まるということで、特に家庭菜園初心者にオススメの野菜をご紹介します。特に9月はまだ気温が高く、虫も多いので、その対策も合わせてお届けします。お楽しみに!

 

過去の記事はコチラ!【畑は小さな大自然】シリーズ

そーやんがアドバイスする【枯れ専かーちゃんのベランダ菜園】シリーズ一覧はコチラ!

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