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畑が家具に!? 箱庭菜園のススメ【畑は小さな大自然vol.6】

連載企画:畑は小さな大自然

畑が家具に!? 箱庭菜園のススメ【畑は小さな大自然vol.6】

最終更新日:2018年10月19日

こんにちは、暮らしの自然菜園コンサルタントのそーやんです。僕は普段、小さな畑のあるライフスタイルを提案・サポートする活動を行なっていますが、さまざまな事情から街中で小さな箱庭菜園をつくるという活動を始めました。課題ももちろんありますが、野菜作りに興味のある多くの方が興味を示してくれています。庭がなく、家庭菜園に挑戦することが難しい方が、自然を暮らしに取り入れられるアイデアとは?

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箱庭菜園づくりで大切にしていること


僕は普段、小さな畑のあるライフスタイルを提案・サポートする活動を行なっています。当初は自然菜園の作り方を教えている体験農園「のおとファーム」で、野菜づくり初心者の方に野菜づくりを学んでいただいていました。しかし、野菜作りに興味があっても日々の暮らしが忙しいため、なかなか畑まで通うのが難しいという方が多くいらっしゃいました。そこで、これはもう僕が街に出るしかない!ということで、街中で小さな箱庭菜園をつくるという活動を1年前から始めています。
暮らしのための畑をつくる際に、特に大切にしていることが3つあるのでご紹介したいと思います。

1)土の入れ替えが必要ないこと

暮らしに溶け込んでいく上で、手間がかからず、ずっと続けられることがとても大切だと感じています。特に街中で野菜を育てる場合に、今まで手間になっていたことの一つが「土の入れ替え」です。

街中の土がない環境で畑をつくる場合、プランターのような箱の中に土を入れて育てることになります。通常のプランターの作り方ですと、土の栄養がなくなれば、一旦その土を捨てて、また肥料を買ってきて入れ替えなくてはなりません。これは特にマンションなどの街中に住んでいる方にとっては、大変な作業です。そもそも土を捨てる場所もありません。この課題をクリアするために、箱の中に微生物が生きやすい環境を整えていて、微生物のエサさえ定期的に追加すれば、それが分解されて野菜の栄養となるので、丸ごと土を入れ替えるという作業が必要なくなるのです。

2)見た目がおしゃれなこと

見た目がおしゃれとか、可愛いとかは、日々手入れをする上でも大きなモチベーションになります。ただ野菜が育てば良いというだけでなく、見た目にもとことんこだわることが、暮らし馴染むためにも大きな要素だと思っています。

3)日々触れても安心なこと

日常的に畑に触れることになるので、子供などが触れても安心で、むしろより元気になれるような畑であることも大切にしています。そのために化学肥料や動物性堆肥よりもリスクの低い植物性原料が主体の土を使っていて、農薬などもできるだけ使用しなくて済むようにと考えています。

実際の施工例

この1年で12件ほど設置してきましたが、そのうち2件の事例をご紹介します。

事例1 街中の店舗ディスプレイとしての畑

街中コテージ・プラーナの店頭にある箱庭菜園

街中で畑をつくる活動のきっかけになったのがこちらです。鹿児島市の繁華街「天文館」という場所にあるリラクゼーションサロンの店舗前に畑を作って欲しいという依頼でした。このお店は普段お客さんを癒したり、美しくするための場所。そのために食や土が大切だというオーナーさんの想いに共感し、箱庭菜園を作らせていただきました。人通りが多いところなので、見た目の良さにもこだわっているほか、お客さんに出すハーブティーに入れるハーブなど、実用的にお店で使えるものを育てています。

この畑が出来てから通行人の方との会話がとても増えたようで、この箱庭菜園を街中での憩いの空間にして欲しいというオーナーさんの想いがより表現されるようになったようです。一方で、課題も見えてきました。野菜は観葉植物よりもナイーブなので、枯れた時や病気が入った時に、見た目が悪くなってしまうのです。美しさをいかにキープし続けるかが鍵になりそうです。

街中コテージ・プラーナ

事例2 土のない住宅のお庭にて


このお宅の方には、「子供達に食べ物が育つ過程を見て欲しい、健康的な野菜を食べてもらいたい」というご希望がありました。しかしまだ子供が小さくて体験農園に定期的に通うのは難しく、家庭菜園をやろうにも庭をほとんどコンクリートで埋めてしまっているため、畑が作れないという状況でした。

そこで設置させていただいたのが、上の写真のような箱庭菜園です。1メートル四方の大きさで、初心者でも作りやすいミニトマトを2本と、虫除けにもなるマリーゴールド、ミニトマトの風味をよくしてくれるバジル、そしてその周りに土の乾燥を防ぐためのベビーリーフを植えています。

家具としての菜園へ!

DWELLさんと開発中のガーデンファニチャーのイメージ

これまで実践してきた中で、課題がいくつか出てきました。それは木箱の部分の耐久性や、一度設置してしまうとなかなか移動が難しくなってしまうことです。やはり家具と同じように、暮らしの変化に合わせて移動したり、数を増やしたりなどができた方が良いですし、長く使えることが大切になります。

現在、地元で家具をデザイン・作製されているDWELLさんと共同で、新しい形の菜園箱を企画・開発しています。家具のようにしっかりした作りで、デザイン性も高く、キャスター付きで移動も可能になる予定です。一家に一台のガーデンファニチャーとして普及していくことで、街中で暮らす方々にさらに新しい菜園の提案ができそうです。今年の秋には実際に設置できる予定ですので、またこの連載の中で報告できたらなと思います。お楽しみに!

DWELL
 

過去の記事はコチラ!【畑は小さな大自然】シリーズ

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