地力とは?
「地力」とは、その土地のもつ植物を育てる力のことを言います。肥料が少なくても育つ畑は「地力のある」、肥料をたくさん入れないと育たない畑は「地力がない」というような使い方をします。この地力のある土は、落ち葉や枯れ草、虫の死骸などが積み重なったものが微生物やミミズなどによって分解され、時間をかけて積み重なっていくことで出来上がっていきます。特に落葉樹の多い森だったようなところは長年の落ち葉が積み重なりで、地力のある土になっています。以前掲載した「意外と知らない“土の正体” 土づくりの本質に迫る」の記事でもこの過程を詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。
肥料をたくさん入れても地力は育たない
地力のある土地で植物が育ちやすいのは、もちろん栄養が豊富だからです。では肥料などでたくさん栄養を入れれば地力のある畑になるのかというと、決してそうではありません。
僕はこの地力について説明するとき、経済に例えて、次のように説明しています。