子供のころ農家だけはなりたくなかった
僕は鹿児島県鹿児島市の、30年以上つづく有機農家の長男として生まれました。
今では僕も農家みたいな仕事をしていますが、実は子供のころは、親が農家であることが恥ずかしくてたまりませんでした。
親の職業を聞かれれば自営業と答えていましたし、大学生の時まで農家にだけはなるまいと思っていたほどです。
親からも「好きなことやりなさい」と言われてはいたのですが、何になりたいかと聞かれると特になく、ただ「子供を育てるなら自然のたくさんある環境がいいなあ」という程度のイメージしかありませんでした。
農に興味を持ち始めたきっかけ

ドイツで有機農業を共に学んだクラスメイト達
そんな僕が農業を志すようになった理由は主に2つあります。
1つはやはり自然が好きだったから。自分が一番心地よく、自分らしくいられる場所を仕事場にしたいと考えた時、畑が最適なような気がしたのです。