都会のど真ん中で、子どもたちが農業を体感
『ファーマーズ&キッズフェスタ』は文字通り、プロ農業者と子どもたちが集うお祭りです。日本の農畜産物のおいしさを多くの方々に伝えるとともに、都会で暮らす子どもたちに農業の楽しさや魅力を伝えたいと、プロの農業経営者たちが日比谷公園に食と農を体感できる場を展開。2010年に第1回の『ファーマーズ&キッズフェスタ』が開催されて以来、毎年5~6万人が来場する秋の人気イベントになっています。
内容も年を追うごとにパワーアップし、日比谷公園の通年イベントの中でも最大級の賑いを見せています。来場者アンケート(昨年度)によると、来場者の多くは東京23区内からで、6割以上がファミリー層。また、小学生が4割近くを占めており、まさに、都会の子どもたちが興味を持って参加するイベントであることが窺われます。
「子どもたちに農業の格好よさを伝えたい」―イベントを主催する日本農業法人協会には、農業を若者が就きたい職業のNO.1にするという想いがあります。イベントに来てくれた子どもたちの中から、次代のプロ農業経営者が生まれることも期待して、11月の開催に向けてさまざまな企画を準備しています。
食べて・買って・観て・参加する!
『ファーマーズ&キッズフェスタ』の出展は、会場のエリアごとに「食べる・買う」、「観る」、「参加する」の大きく3つのテーマに分かれています。昨年度の出展例を見てみましょう。
「食べる・買う」のエリアには、日本農業法人協会の会員、企業・団体など35団体が出展し、大噴水広場では「ファーマーズマーケット」が開催されました。屋台のテントやキッチンカーが並び、日本各地の生産者が新鮮な野菜や果物などを販売。丹精込めて育てた農畜産物を使った料理や農産加工品も提供され、メニューには野菜スープ、ジェラート、肉の串焼き、丼など、子どもたちの好きなものがたくさん。ほかにも2012年からスタートした若手生産者による「青空軽トラ市」には、自慢の農産物を積んだ軽トラックが集結。生産者との交流を楽しみながら、日本の農畜産物のおいしさを実感できる場となっています。
「観る」の小音楽堂と芝生ステージでは、ステージショーやクイズ大会などが繰り広げられます。人気のキャラクターショーが例年好評ですが、そのほかにも、お野菜にまつわる歌や音楽を演奏する農業合唱団や、開催両日のフィナーレを飾る「大抽選会」など、親子で楽しめるイベントが盛りだくさん。「大抽選会」では、会員や協賛企業・団体から提供を受けた農産物や調理家電など、うれしい賞品が当たるかもしれません。
「参加する」のエリアでは、「ワークショップ」を開催しています。昨年度は、会員や企業・団体が24ブースを展開。料理・加工体験や収穫・販売体験、クイズ大会などのさまざまな体験の場が第2花壇・にれの木広場に用意されました。農機メーカーのトラクターの展示では、乗車して記念撮影をする家族で列ができるほど。「格好いい!」と子供たち、ママたちにも大好評でした。
また、日比谷公園の花壇に花を咲かせるチューリップの球根植え付け体験も人気。春の開花まで楽しみが続きます。こうした「ワークショップ」が無料~ワンコイン程度で参加できるのも、ファミリーに人気の理由です。
2018年のフェスタは体験型の企画が熱い
11月10日(土)・11日(日)に開催される『第9回ファーマーズ&キッズフェスタ2018』の企画と出展団体も続々と決まっています。2018年は、特に「参加する」のエリアに力を入れており、出展会員や協賛企業・団体にも体験型の企画を呼びかけているとのこと。さらに充実した内容が期待されます。
昨年度、主催の日本農業法人協会として初めて実施した「目指せプロ農業者!シイタケ&パクチーの収穫体験」では、店で売られる前の野菜の姿がわかると大好評。今年も、会場でパクチーの収穫体験が予定されています。また、毎年恒例の「キッズマルシェ~やおやさんになってみよう~」では、会場の農業者のお手伝いを通して販売を体験できます。
「フェスタの2日間以外でも農業体験をしたい」という来場者の声に応えて、今年、『ファーマーズ&キッズフェスタ』の連動企画として、通年で農業体験ができる「アグリスマイルプロジェクト」をシダックスエコファーム(千葉県)と連携して実施しています。
第1回は5月に田植え・さつまいも植え、第2回は8月にじゃがいも掘りを子どもたちが体験。第3回は、10月に稲刈り体験とさつまいもの収穫体験が予定されています。『第9回ファーマーズ&キッズフェスタ2018』の当日には、第4回として収穫したお米などの販売体験を実施し、第5回は12月に「収穫祭」が行われる予定です。プロジェクトを通して、農産物の生産から収穫、販売、消費までの流通過程を体験し、農業を仕事として楽しみながら体感してもらえるプログラムとして提供されています。
『ファーマーズ&キッズフェスタ』はさまざまな角度から、農業の魅力や楽しさに触れることができる絶好の機会。小さな子どもを連れた来場者のために、ベビーカー置き場、授乳・おむつ替えスペースなどのホスピタリティも充実させているので、秋の行楽行事としてぜひ家族で出かけたいですね。2018年の開催内容は9月末掲載の記事で紹介するのでお楽しみに。
【お問い合わせ】
ファーマーズ&キッズフェスタ運営事務局
電話:03-3481-8533
E-mail:fk-info@farmerskids.jp
【アグリスマイルプロジェクト イベント情報】