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種を発芽させるために必要な温度・光・水の関係とは

種を発芽させるために必要な温度・光・水の関係とは

最終更新日:2018年10月02日

野菜や果物を栽培するには、まずは種を発芽させる必要があります。種には、種類ごとに適した温度や光との関係性があり、水やりのタイミングや頻度も発芽をさせるための重要なポイントとなります。ここでは、種を発芽させるために知っておきたい温度・光・水の関係や、種の性質や種類について紹介します。

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種まきは「発芽適温」に合わせて行う

種まき

植物が芽を出すために適した温度のことを、「発芽適温」といいます。果物や野菜の種類によって発芽適温は異なるため、育てたい種の発芽適温を把握しておくことが大切です。発芽適温は、種の袋の裏面などに記載されているため、種を購入する際などに確認しておきましょう。
一般的な発芽適温は15℃から30℃までと幅広く、育てたい野菜に適した温度から外れてしまうと、発芽に至らなくなってしまいます。また、地域によっては同じ時期でも気温が異なるため、育てる地域の気温に合わせて種を選んで栽培するようにしましょう。

主な種子の発芽適温
15~20℃:レタス、ホウレンソウ
15~25℃:ニンジン
15~30℃:キャベツ、ダイコン、カリフラワー
20~25℃:ハクサイ、ブロッコリー、カブ
20~30℃:トマト、ナス、ピーマン、ゴボウ
25~30℃:キュウリ、スイカ、メロン、カボチャ

朝晩と日中の緩やかな気温の変化を繰り返すことによって、種の発芽は促されます。レタスやホウレンソウは、比較的低温でも発芽しやすく20℃以上になると発芽しづらくなるため、夏の種まきには適していないようです。逆に、トマトやゴボウ、キュウリ・スイカなどのウリ類は、十分に地温が上がってから種をまく必要があります。

光を好む種と好まない種

種まき

植物が育つ上で、光は重要な役割を持ちますが、種が発芽するときには必ずしも必要というわけではありません。光に当たると発芽が促進される好光性の種と、抑制される嫌光性の種、光の影響を受けない中間性の種があります。その中でも、温度によってその性質が強く現れたり、逆になくなったりするものがあり、好光性に分類されるゴボウも一日の温度変化がある状況では中間性になるなど、温度と光は複雑に関係していると言えるでしょう。

主な種子の発芽と光の関係
好光性:シソ、ニンジン、シュンギク
嫌光性:ダイコン、ネギ、カボチャ

水のやりすぎには注意

種を発芽させるには、水は欠かすことができません。種をまいてすぐに水をやりすぎると、土の中に空気が入る隙間がなくなってしまうため、酸素不足になり発芽不良を起こしてしまいます。しかし、水のやりすぎに気をつけるあまり、ほとんど水をやらないと、種の吸水が不十分になり発芽が遅れる原因となってしまいます。
種まきの直後は十分に水を与え、その後は土の表面が軽く乾いてきたら水をやるといったように、水のやりすぎに注意しつつ、土の中の水分が安定するように水やりを行いましょう。

種には寿命がある

種まき

種には寿命があるため、発芽環境を与えないまま種を放置すると、発芽力がなくなってしまいます。種を採取してからまくまでの期間は、6年以上寿命がある長命種子、約4年の常命種子、約2年の短命種子に分けることができます。

主な種子の寿命
長命種子:トマト、ナス、スイカ
常命種子:ダイコン、カブ、レタス、ホウレンソウ
短命種子:ネギ、タマネギ、ニンジン

休眠中の種には注意が必要

種の中には、果実が実った後にできた種を、そのまま使用しても発芽しない物があります。種が自然に休眠に入ったこの状態を「一次休眠」といいます。また、乾燥した時期や夏の高温の時期など、種の発芽にとって不利な条件下に置かれた場合にも発芽が抑制されて休眠することがあります。これを「二次休眠」といいます。
休眠状態の種を使用する場合には、水に漬けたり温度管理をしたりして根が1~2ミリ程度出た状態にしてから種をまく「芽出しまき」を行います。

発芽に大切な種の性質を理解しよう

種をうまく発芽させるためには、種の性質をよく理解し、温度や光、水など、適切な条件をそろえた上で種まきをする必要があります。
育てたい植物によってもそれぞれの条件は異なりますので、種をまく前にきちんと情報を集めておきましょう。

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