プランターだって処分に困る
プランターには様々な素材のものがありますが、ウチの菜園でこれまで使ってきたのは主にプラスチック製のプランターです。理由は、手に入りやすい上、素焼きや木製のプランターに比べて安価で軽く、扱いやすいからです。
しかし、プランターの総数が増えるにつれ、特に大きなものなどは今後使わなくなったときに置き場所に困ったり、処分に手間がかかったりするのではないかという心配が出てきました。

大きいプランターは粗大ゴミ扱いになってしまう……
試しに住んでいる自治体のルールを調べてみたところ、30センチ四方以上のものは粗大ゴミ扱いになり、プランターを引き取ってもらう場合には一つあたり400円かかるよう。安価だからとどんどん増やしていくと後の処分も大変なのです。
捨てやすい・かさばらないプランター3つ
そんなベランダ派にうってつけの、捨てやすいプランターやかさばらないプランターもありました。3つ紹介します。
フェルトプランター
かさばらずに捨てられるプランターを探していて、一目惚れしたのが「フェルトプランター」(タカショー )です。
なんといっても、ほっこりしたフェルトの生地感とカラフルな色合いがおしゃれ。「ブラック」「ライムグリーン」「パープル」「レッド」の4色展開しており、迷った末にパープルを選びました。
サイズは「S」「M」「L」の3サイズがあり、土の容量の目安はSが20リットル、Mが27リットル、Lが35リットル。Sは主に葉物野菜、Mはナスやトマト、Lはサトイモ栽培ができるサイズと想定されているよう。

Sサイズは折り畳んで丸めるとペットボトルより小さいサイズになる
Sサイズを注文しましたが、折り畳んだ状態で届いたときの大きさは2リットルのペットボトルよりも小さいサイズでした。広げたサイズは直径約40センチ、高さ約20センチ。想定していたより厚くてしっかりした生地でした。

布なので広げた直後はきちんと丸い形にならない
内側には不織布が貼られていました。フェルト生地は細かな繊維が泥の流出を防ぐ一方、余計な水分は排出してくれます。鉢底石を入れる必要もないそう。

土を入れるとずっしり重くなるが持ち手があるので動かせる
土を入れると、折りじわが伸びてきれいに成形されました。Sサイズは20リットルの土がちょうど入る大きさ。持ち手があるので移動させることも可能ですが、動かすと多少土が寄ってしまうので、あまり動かさない方が良さそう。
ジュートプランター
同じく布製のプランターで、ジュート(麻)を使ったものもあります。
園芸用品シリーズの「菜菜畑(Sai Sai farm)」(富士商)はさまざまなサイズのジュートプランターのシリーズを展開。「キューブ」「ラディッシュ」「ハーブ」「ビーン」などと、育てる野菜にあった形状のプランターを選べるようになっています。

畳むと1センチ程度の厚さになる
今回注文したのは「キューブ」です。わずか1センチ程度の厚みに折り畳んだ状態で配送されてきました。広げてみると、底に排水用の穴が二つ開いています。内側はポリエチレンでコーティングされているので、これも底の穴以外からの土の流出はなさそう。

底に穴が二つ開いている
広げたときの大きさは幅25センチ、奥行25センチ、高さ31センチ。販売サイトでは容量15リットル程度と書かれていましたが、フェルトプランターと同量の20リットルの土が全部入りました。ジャガイモなど根菜の栽培を想定しているようです。

20リットルの土がまるまる入った
再生紙のプランター
「エコ鉢」は再生紙でできているプランターです。アメリカで作られている商品のようですが、日本のインターネット通販サイトで購入しました。
丸型の「浅型」と「深型」、大小の長方形型など様々なサイズがありましたが、今回選んだのは「浅10角 Dec-A-Pot」と書かれたサイズのもの。

外側はゴツゴツしているが内側はツルツルの素材感だった
素材が“紙”ということで強度が気になるところですが、ダンボールのような弱いものではなく、力を入れても曲げられないほどの硬い紙でできていて、かつ落としても割れないそう。底の穴で厚みを計ってみたところ、8ミリ程度でした。

底に5ヶ所の排水用の穴が開いている
大きさは縦横35センチ、高さ20センチ。販売サイトでは容量についての記載が見つかりませんでしたが、ジュートプランターから土を移し替えてみると少し余るくらいだったので15リットル程度だと思われます。

容量の記載がなかったが15リットル程度だとみられる
使い終わった後は可燃ゴミへ
耐用年数については、フェルトプランターが「1〜2年」と書かれていた他は明確な記載がありませんでしたが、長く使うというより、1〜2年を目安にしているようです。いずれも使い終わった後は可燃ゴミに出せる素材であるとしていますが、ゴミ出しについては住まいの自治体のルールを確認してください。
個人的な感想としては、一度にどのくらいの鉢を管理できるのか、いつまで続けられるのか分からない初心者がプラスチック製のプランターなどと組み合わせて使うのにちょうどいいと感じました。というわけで、早速これに何を植えようかと妄想を膨らませています。
◆今回のプランターは近い登板を待ってベンチを温めている。一方、次回はイチゴ栽培に挑戦の巻。