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長ネギの栽培方法を徹底解説! 遮光シートを使った方法もご紹介

長ネギの栽培方法を徹底解説! 遮光シートを使った方法もご紹介

鍋料理などが増える秋から冬にかけて食卓に上る機会が多くなる長ネギ。一年中店頭に並ぶ野菜の一つですが、軟らかな食感や甘みのある味は、寒い季節になればなるほど、より恋しくなるのではないでしょうか。今回はそんな長ネギの栽培方法について、注意するポイントや育てやすい品種などの話題を交えてご紹介。長ネギの基本的な栽培方法を押さえて、おいしい長ネギを作ってみませんか。

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長ネギの栽培方法


ネギはもともと寒さに強いという特性があります。そのため、春ごろに種をまいて、夏前に定植、冬ごろに収穫するのがもっとも作りやすく、定番の作型となっています。

種は苗用の畑や苗箱にまき、苗の太さが1センチ近くになってきたら、畑に苗を植え付けます。株同士の間は5~10センチほどあけておくとよいでしょう。苗を植えて1カ月ほどしたら、伸びた根元の部分に土を寄せて土の中に埋まるようにしましょう。土に埋めた部分は一見すると茎のようですが、これは「葉鞘(ようしょう)」と言い、葉の一部です。埋めたことにより日が当たらないため、白くなります。これを3~4回繰り返しながら、この時に肥料も与えます。株の高さが1メートル近くになったら、収穫の時期。長ネギを掘り出しましょう。冬の間、ネギはほとんど成長しないので、一度に全て収穫しなくても大丈夫です。

プランターでも長ネギ栽培

長ネギはプランターでも栽培することができます。20センチ程度の深さのあるプランターを使用します。伸びた部分に土を寄せるのは難しいと思いますので、後述の遮光シートなどで日光を遮るとよいでしょう。

長ネギの栽培で注意する点


品種によって異なりますが、長ネギが生育するための適温は15〜20℃前後です。地温25℃、気温30℃を超えてしまうと、どの品種も育ちが悪くなるため夏場の栽培には注意をしましょう。また、長ネギは乾燥した環境を好むため、畑は風通しがよく、排水の良い所を選びます。ただし生育初期に乾燥しすぎると、ラッキョウのように根に近い部分だけが肥大してしまったり、生育が遅れてしまうなどの影響を受けるため、乾燥しすぎにも注意が必要です。

遮光シートを使った長ネギの栽培

白い部分が長い“白ネギ”は、葉鞘部を遮光シートで覆うことによって、白い部分がさらに多くなります(軟白化)。軟白化には1ヵ月以上かかるので、収穫期から逆算して行うようにしましょう。光が入りそうな場合はシートを洗濯バサミなどで止めて、ネギの葉に光が当たらないようにするのがおすすめです。

さまざまな長ネギの品種

下仁田ネギ

ネギの品種はたくさんありますが、形や生態的な特性から、「加賀群」「千住群」「九条群」に分けられます。東北や北陸など、主に寒い地方で育てられている耐寒性の高いものが加賀群です。有名な下仁田ネギはこの群にあたります。スーパーなのでよく見かける、軟白させた根深ネギ(白ネギ)は千住群。関東地方を中心に作られた品種です。また、軟らかく辛味の少ない葉ネギとして、西日本で多く作られているものが九条群となります。

最近では各メーカーから多くの品種が発売されていますので、ホームページやカタログなどで自分の畑の地域性や特徴に合った品種を探してみるとよいでしょう。

長ネギは、収穫までに長い時間がかかりますが、その分、うまく育てられたときはとてもうれしく感じるはずです。みなさんもこの記事を参考に、家庭菜園で作ってみてはいかがでしょうか。
 

監修:農研機構 野菜花き研究部門 山田朋宏
 

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