厄介なコナギってなに? 除草剤を適正に使って防除対策をしよう
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厄介なコナギってなに? 除草剤を適正に使って防除対策をしよう

厄介なコナギってなに? 除草剤を適正に使って防除対策をしよう
最終更新日:2019年01月25日

農業をしていると、必ずと言っていいほど悩まされるのが雑草。特に、稲作をしている農家の悩みの種である雑草「コナギ」は、北海道ではごくまれですが本州以南の水田によく生え、イネに被害を及ぼす大変な厄介者です。今回は、そんなコナギについてご紹介。コナギが増えてイネに悪影響が出る前に、コナギとは一体どんな雑草なのかを知り、あらかじめしっかり対策をしておきましょう。

コナギとはどういう雑草?

ミズアオイ科のコナギは、5~11月ごろにかけて生育する一年生の広葉雑草で、水田に発生する雑草の中ではポピュラーです。草丈は10~40センチと決して高く育つ雑草ではありませんが、繁殖力が強く一度に発生する量が多いので、少しでも放っておくとすぐに増えていってしまいます。また、土の栄養分をたくさん吸ってしまうので、イネへ養分が行き渡らなくなり、イネの生育にも大きな影響を及ぼします。

出芽後の幼いときは細長い線形の葉が4~5枚出て、ヘラオモダカなどの似た雑草との区別がつきにくいのですが、成長するとハート型で光沢のある厚めの葉になるので、見分けやすくなるでしょう。茎は短く、夏になると葉の基部から花茎を伸ばし、青紫色の花を数個つけます。その後にできる果実の中には種子がたくさん入っているので、放置してしまうと翌年以降に次々と新しい芽を出してしまいます。また、水田の土壌中では種子が15年以上生存することが知られています。

コナギの防除には除草剤の適正使用を

コナギはいつの間にか増えてしまいイネに害を及ぼす強害草ですが、イネの移植前後に使用する初期除草剤や一発処理除草剤の成分のほとんどが出芽後のコナギに効果を示すため、初期段階は比較的簡単に防除できます。しかし、コナギの葉が3枚を超える頃になると、多くの除草剤は効果が低下します。除草剤を使用しても水田にコナギが残って成長する場合は、使用後の水管理の失敗、コナギの制御に適さない時期の使用や、SU(雑草に幅広い効果を示すスルホニルウレア系化合物)に抵抗性を持った変異系統のコナギが増えたことが原因と考えられます。

こうして残存したコナギには、初期剤や一発処理剤の後に使用する中・後期の除草剤が有効でしょう。例えば、ベンタゾン剤、ペノキススラム剤、2,4-D剤やMCP剤、各種SM剤(シメトリンとMCPBを含む除草剤)などが挙げられます。使用する際は、除草剤の農薬登録の内容はもちろん、「上手な使い方」や「使用上の注意」などの技術情報にも目を通しましょう。また、除草剤を使用しない水田では、除草機を使って除去しましょう。
 

■監修者コメント■

雑草科学の専門家によると、イネのもみ殻、ぬか、わらを加えた水田土壌の表面では、コナギの種子からの出芽率が無加用に比べてはるかに高まります。また、水田土壌中のある種のバクテリアもコナギの出芽を促進するとのことです。つまり、イネを育てる水田はコナギにとって住み心地の良い環境に違いありません。成長に従って葉の形を変えるなど、工夫をしながら水田で生き延びているコナギ。手作業で水田のコナギを取り除くには、もっぱら忍耐と労力を要します。機械除草や化学物質である除草剤を使う場合には、コナギの生育の程度や水田の水環境などに十分留意することが大切です。

「相手を知ることから」は、コナギの防除でもあてはまります。田の畦からでも、コナギの生きざまを観察してみてください。

監修:日本植物調節剤研究協会 担当者

 
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